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独学の荒野-文系編-

(何冊か読みましたので更新しました。)


独学

大学レベルの学問をすべて独学したいという妄想 をしていたら

が出て大学のテキストを読むといいと出ていた。

完全に先を越され範囲も深さも凌駕されているが、私なりに、

すべての学科を網羅すると破綻するので独断と偏見で端折っている

まずは人文・社会科学系から(学科はWikipediaをベースに私の興味のあるところなど)

入門書:新書など。まさに何も知らない人が入門する本。その分野を俯瞰したり、興味をひいたり。

基本書:200-300ページの本。大学1-2年レベルの本。その分野について一通り書かれている。

バイブル:500ページ超で大学3年以上大学院レベルの本。その分野について何でも書かれている。

古典:始祖となっているような本。

私が未読の本も紹介しています。書評というよりも私が独学したいためのメモ的な文書です。各分野断片的な紹介ならたくさんあるのですがこういうまとまったのはほとんどなく、調べるきっかけとして私が読みたかったという観点での記事です。ので、独学の方のお役にたつのかと公開した次第です。また、同好の士も集まるかなと期待。未読もお許しください

【未読】未読だが、各種情報から採集した書籍

【読書中】現在読んでいるところ


文学部

文学

筒井康隆でほぼすべてなので私の中では。

入門書:『文学部唯野教授』

後述『文学とは何か』を下敷きにドタバタの中にエッセンスが含まれている

入門書:【読み中】『新装版 文学のトリセツ』

が評判が良いようなので読み始めた。ここら辺の位置付けかな。

その他に


【未読】『批評理論入門-「フランケンシュタイン」解剖講義』

も評価が高いらしいが未読

基本書:『文学とは何か-現代批評理論への招待』上下

文学の基本書と言うよりも批評についての基本書という位置づけかも。でも目次は

序章 文学とは何か?
第1章 英文学批評の誕生
第2章 現象学、解釈学、受容理論
第3章 構造主義と記号論
第4章 ポスト構造主義
第5章 精神分析批評
終章 政治的批評
文学理論の現在

という感じなので文学の基本書でよいかな。読了したが哲学、心理学と内容が多岐に渡り、「文学とは何か」には答えられなさそう。そうだこれはこれから文学の森(闇かも)に入っていくための地図に過ぎない。

サブテキストとして

基本書サブテキスト:『新文学入門-T・イーグルトン「文学とは何か」を読む』

前述『文学とは何か』を噛み砕いて説明している

唯野→新文学入門→文学とは何か の順が読みやすいと思います、というかこのループを繰り返さないと理解できないな。

バイブル

古典


言語学

入門書

【未読】『ソシュールを読む』

これも読んでないや、、、

それとも町田健氏の本でよいのかな、、、

基本書

、、、

バイブル

ソシュールでよい?

古典

【未読】『新訳 ソシュール 一般言語学講義』

なんか凄そうと昔憧れて本が品切で高そうとか思っていたら手頃な新訳が出たのだからそもそも読まなきゃな


哲学

入門書の類いたくさん読んだのだけどほとんど忘れてしまった。再整理したい。

入門書:『自分を知るための哲学入門』

竹田青嗣氏の本をたくさん読んだな、、、

入門書:『はじめての構造主義』

小室直樹氏の著作にかぶれ橋爪大三郎氏の本を読みだしたときに見つけた。現代思想の入り口としては柔らかくてそして本質は外してなくてよいのではないかと思う。

基本書

、、、

バイブル

、、、

古典

哲学者の古典はたくさんありますが「哲学」の古典って何だろう、、、

哲学者の古典を読めばいいのかな


歴史学

学校でやるのは歴史の知識を入れるもの。歴史学は史料批判などの方法論や史観など歴史全体の見方を研ぐ学問かなーと漠然とは思ってますが、『サピエンス全史』『ホモ・デウス』などを読みつつ山川教科書を買って(高校生の時は別の教科書だった)つらつら見てたら、『国家興亡の方程式』という本を知り、世界システム論やら興味を持ち出したばかりなので許して、、、


入門書:『詳説日本史B 改訂版 [日B309] 文部科学省検定済教科書』

入門書:『詳説世界史B 改訂版 [世B310]  文部科学省検定済教科書』

山川の教科書を歴史学の入門書って言ったら叱られるかな。歴史だが歴史学ではないだろとか。でもまずこれで基本知識をインプットでいいのではないか。その他入門的な本はたくさんありますが共通認識的にはこれかと。大人向けに「もういちど読む」シリーズも出てますがどちらでも。

基本書

マクニールかな?調べます、、、

バイブル

調べます、、、


古典:『歴史とは何か 新版』

読みましたが正直わからない。ある程度学んだ人が戻ると良いのか?

心理学

玉石混交だけど酒場の与太話、ネットの釣り商材みたいのは避けたいね。

入門書

玉石混交でたくさんあって今ひとつ分からない調べ直します。

私が読んだ中で良かったのはものすごく古いですが

入門書:『わかりたいあなたのための心理学・入門』

これの文庫化前の別冊宝島でした。


基本書:『心理学 新版 (New Liberal Arts Selection)』

1つの中心的な理論みたいなものがなく理論カタログみたいになっている。行動主義とか認知とかそういう方から入って行ったほうがわかるのかな?

【未読】『心理学 第5版』

こちらは未読ですみませんがここらへんが定評あるようです

バイブル

【未読】『ヒルガードの心理学 第16版』

すみません未読ですがバイブル的位置づけらしい

古典

行動心理学、認知心理学、精神分析、等々それぞれ古典があるが「心理学」の古典はあるのだろうか調べ中


あと、美学、芸術学、宗教学、教育学、文化人類学、、、


社会科学部

政治学

などを参考にいたしました

政治学入門 (放送大学教材)』が偏りがなくて良い、との評判で大昔に読んだがUpdateしないとな

入門書:『政治の教室 (PHP新書)』

これも2001年か古いな

入門書:『教養としての政治学入門 (ちくま新書)』

が評判が良さそう。

基本書:『政治学 補訂版 (New Liberal Arts Selection)』

読了。評判の良いNew Liberal Arts Selectionだけあって偏りなく網羅的。

バイブル

、、、

古典:『仕事としての学問 仕事としての政治』

岩波文庫で読んだけど品切れなんだ。「国家は暴力装置」って言うと叱られるらしいけど暴力装置だと思う。だからこそ学んで制御しなきゃならないんだ

【未読】『〔新装版〕 現代政治の思想と行動』

昔は必読だったらしく、今も必読文献によく挙げられているけどどうなのかな


法学

憲法、刑法、民法ならそれぞれ基本書、バイブルがあるけど「法学」自体の仕組み的なところから入りたい場合どうなのかな

入門書

【未読】『法とは何か 新版 (岩波新書)』

【未読】『法と社会―新しい法学入門 (中公新書 (125))』

ここらへんが定番か

基本書

【未読】『現代法学入門 (有斐閣双書)』

これが定番の人気らしい

バイブル

、、、

古典

、、、なんかたくさんあるけど、整理します


経済学

については本当に本が多くて評判の高い本も多く難しいけど

ここらへんを参考にしている

経済学全般

もよろしければご参照ください。


これもたくさんあってそれなりに読んだけどどれがいいのかな。私が読んでよかったのは

『クルーグマン教授の経済入門』

実際の問題に経済学はどう切り込むか、って観点が強い論争の雄クルーグマンらしい

経済学の入門書って入門書の体をしながら持論を述べるだけの本もあるので、がんばって基本書に飛び込んじゃったほうがよいのかも

『現代経済学-ゲーム理論・行動経済学・制度論 (中公新書)』

経済学を批判する人が多くて、やれ経済学は実態を解明できないやら、やれ経済学が仮定するような合理的には人間は判断しないやら、やれ市場原理主義やら、言われるけど経済学は全然そんなんじゃない。ゲーム理論はビジネスを解明する必須のツールだし、合理的ではない人間を解明しようとする行動経済学は主流だし、市場原理主義なにそれ市場には限界があるからちゃんとした制度にしようぜってのが経済学

基本書

マンキュー、スティグリッツ、クルーグマン、等々アメリカの大御所の教科書がたくさん出ている。どれでもいいんじゃないかと思うが分からない。ちょっと昔に読み始めたのでこれらは読んでない

以下、分野別に

経済学:ミクロ経済学

入門書

、、、

基本書:『ミクロ経済学の力』

東大で拍手喝采の授業を教科書にしたらしい。従来の教科書は理論に寄り実例との乖離があったけど、人気のアメリカの教科書は例を豊富にした。本書はそれを日本の例で実践している。

バイブル

洋書しかないらしい、和書、翻訳ありだと古めのしかないらしい。このレベルになると研究者仕様だから洋書で当然ですが。強いて和書だと

【未読】『ミクロ経済学 (1) (モダン・エコノミックス (1))』

【未読】『ミクロ経済学〈2〉 (モダン・エコノミックス 2)』

あたりらしい。

古典

、、、

経済学:マクロ経済学

入門

、、、

基本書:『マンキュー マクロ経済学I入門篇(第4版)』


『マンキュー マクロ経済学II 応用篇(第4版)』

マンキューはわかりにくいのだけど

マンキュー経済学 『入門経済学』『マクロ編』『ミクロ編」

マンキューマクロ経済学 『入門編』『応用編』

と5種類あり、ここで言っているのは後者。

私が読んだのは2世代前の古い版ですがわかりやすかったです。

日本の例が豊富な本だと

基本書:『マクロ経済学 新版 (New Liberal Arts Selection)』

積ん読してた古い版の本をたらたら読んだ。なぜこの内容を学ぶのかに対する説明が丁寧

基本書:『マクロ経済学 第二版』二神・堀

大学院入試の準備として、有斐閣と本書が定番らしい。有斐閣は文章にて細かく説明、本書は数式を用いて説明。数式といっても高校レベルがほとんどで経済学を学ぶならこれくらいは出来た方がいいのだろう。数学アレルギーがない人ならこちらの方がコンパクトで分かりやすいと思う。

バイブル

これもバイブルとなると洋書になるらしいので翻訳・和書だと

【未読】『上級マクロ経済学』

基本書:【読書中】『現代マクロ経済学講義―動学的一般均衡モデル入門』

前者は包括的、後者は動学的一般均衡モデルに絞った感じか

古典

、、、

経済学:計量経済学

時系列分析と因果推論を用いて原因を知るという大きな流れがあるみたい

入門書:『「原因と結果」の経済学』

厳密には計量経済学の入門書ではないかもしれないけど、因果推論の大切さの入門書としては一番だと思う

基本書:『計量経済学 (y21)』

が永らく定番書だったが、時系列分析はなく、因果推論もあまりない。行列を用いて理論を描くというところか

包括的に基本を描くという意味では

基本書:『計量経済学 (New Liberal Arts Selection)』

このシリーズばかりになりそう。計量経済学の古い本は重回帰ばかりだったり時系列モデルがあったりなかったり偏りがあるのだけれど本書は統計、数理モデルまでバランスが良いと思う。

時系列分析系

基本書:『経済・ファイナンスデータの計量時系列分析 (統計ライブラリー)』

やや難しいけど定番

因果推論系

基本書:『実証分析のための計量経済学』


実例が多くこれが分かりやすい

因果推論系は別記事に詳しく書きました。

バイブル

時系列分析系

ここもバイブルは洋書だが、それよりはやや易しめの

バイブル:『実証のための計量時系列分析』

がごく最近出た

時系列分析系も別記事に詳しく書いています。

経済学:財政学・公共経済学

財政学は公共の経済活動を解明するもの  

厚生経済学はどういう配分をしたらよいかという規範的なものに近い

公共経済学は両者を含む場合と、ほぼ財政学と同義で使われる場合がある、らしい

国会財政をどうするか、社会保障の増大、消費税等の税の問題等から今後より重要になるのではないか

入門書

基本書

基本書:『入門 財政学 第2版』

The テキストって感じ。

【未読】『入門 公共経済学 第2版』

あたりかな。スティグリッツのもあるのだね

バイブル

この分野も洋書だが、和書だと

【未読】『公共経済の理論』

らしい

政府の役割としての古典は

古典:『資本主義と自由 (日経BPクラシックス)』

は小さな政府系の大本の考えとして反対意見の方も一読の価値があると思う

大きな政府系の古典は何だろう。マルクスだとちょっと違うか

経済学:金融

岩田規久男氏の『金融入門』

とかを大昔に読んだのだがまさか日銀副総裁になられるとはなー

入門書

【未読】『現代の金融入門 [新版] (ちくま新書)』

がしっかり学ぶには評判がいいようだ

新しい流れデフレとかFTPLには

入門書:『金融政策に未来はあるか(岩波新書)』

をとりあえず読んでみたがこれはよくない。有名な推理小説のネタバラシとか。

基本書:『金融読本(第31版)』

数式がない本としてこれが金融の入門?の定番らしい。経済学の教科書に出てくる金融理論というよりも制度に詳しい感じです。

基本書:『金融論』

たくさんあって迷ったが2020年に新版が出て、金融の基本から最近の話題、仮想通貨、アベノミクスと異次元の緩和、FTPLまで触れているので選んでみた。

バイブル

、、、

古典

、、、

経済学:国際経済学

大昔に『ゼミナール国際経済入門』を読んだままUpdateしていない。さすがに古いよな、、、

入門書

まずは経済学に国際経済学の基本があるのでそれでよいのかも。新書などで「世界経済」なんちゃらって本はたくさんあるけど我田引水的な俺が俺が本が多いからな

基本書

これは日本の本よりもアメリカ版がいいよな

【未読】『クルーグマン国際経済学 理論と政策 〔原書第10版〕上:貿易編』

【未読】『クルーグマン国際経済学 理論と政策 〔原書第10版〕下:金融編』

バイブル

、、、

古典

リカードとか読む価値あるのかな経済史的な意味意外に、、、

経済学:ゲーム理論

入門書:『ゲーム理論入門の入門』

流行りなのかたくさん本が出ているけど新し目のこれあたりが分かりやすいかと

基本書:『ゲーム理論・入門 新版--人間社会の理解のために (有斐閣アルマ)』

基本書レベルも好評な本が多いのだが、有斐閣は好著が多いのと岡田先生が第一人者とのことでその入門編のこれにした

【未読】『ゼミナール ゲーム理論入門』

事例中心だとこれがいいらしい

バイブル

ゲーム理論もバイブルクラスは洋書のようだ。和書だとこれが最高峰らしい

【未読】『ゲーム理論 新版』

古典

【未読】『ゲームの理論と経済行動〈1〉 (ちくま学芸文庫)』

天才フォン・ノイマンがこの道もつくった、、、

経済学:行動経済学

入門書:『行動経済学の使い方』

出たばかり。行動経済学は理屈が面白いのでその紹介本が多いのだけど、そろそろ使うときだぜ、という積極的な入門書。

基本書:『行動経済学 -- 伝統的経済学との統合による新しい経済学を目指して 新版』

本格的な日本語の教科書はこれくらいらしい。ので良し悪しは分からないが。

バイブル

日本語の本ではないかな。

古典

日本語の本ではないかな。


経営学

たくさんの本があるが、『世界標準の経営理論』を元に再整理してみたい

入門書:『経営戦略全史』

後者からすればフレームワークの使い方系ビジネス書の大きな流れを描いた本。たくさんの「戦略」があるけど

立ち位置で差別化するか

組織で差別化するか

の2通りの流れの競争だったということ

安直な本よりもこの本でまずは大きな流れを掴んだほうがよい

基本書:『世界標準の経営理論』

面白い!世にあふれる「経営学」はフレームワークの解説などばかりで、経営理論についての本がない。とのこと。大部だが一気に読める。ただ、繰り返し読まないと身につかないな。理論の原著の翻訳だと品切れになっているものも多く本書を繰り返し読むのがいいのだろう。

バイブル

、、、

古典

、、、


マーケティング

については データ分析が仕事の人がマーケティングに手を出す に書いております。


国際関係

政治、経済、軍事、歴史と範囲が広いがあらためて整理します

入門書:『FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』

流石に今の中国で自転車をイメージしないけど、貧困、戦争、識字率、男女差、思い込みがありすぎる。それを明らかにする本

入門書:『増補改訂版 最新 世界情勢地図』

対象となる国を世界地図の中心とし、世界との関係を図示した本。概略の概略だが意外な発見あり

入門書:『地政学入門 改版 - 外交戦略の政治学 (中公新書)』

大陸と半島と島しょと。世界が近くなったので今後より際立つのではないか

社会学

入門書:『橋爪大三郎の社会学講義』

私が読んだのはこれの元となる夏目書房版の方だけどもうないのね。机上の学問としてではなく社会に取り組む接点的な視点がよかったな。

基本書

【未読】『社会学 新版 (New Liberal Arts Selection)』

が評判がいいらしい。

バイブル

【未読】『社会学 第五版』

推薦はよく見かける。

古典

これも哲学と同じで「社会学」の古典というより、デュルケーム、ウェーバーを読んだほうがいいのかな


理系編も書きました




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