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食卓の会話でわかるAO・推薦合格の可能性:中編【子供の変化の理由とは?】

こんにちは。青木唯有(あおき ゆう)です。
日本アクティブラーニング協会理事およびAO・推薦入試オンラインサロンナビゲーターを務めています。

AO・推薦がもたらす食卓の変化

実は、AO・推薦を受ける中高生の保護者の方から最初にいただく報告の圧倒的多数が、「食卓における親子の対話の質が明らかに変化した」というものです。

具体的には、

「子供自身のキャリアに対する悩みや希望について、親子で夜を徹して語りあった。」
「親自身の幼少時代や祖父母のことなど、冠婚葬祭でもない限り話題にでないことについて、深い話になった。」
「自分の仕事やそれに対する考え方など、かなりするどい質問を(子供から)されてドギマギした。」

などなど。

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なぜ、そのような変化が生まれるのでしょうか?
また、「食卓での会話」のどこに、親子軸(おやこじく)を定めるヒントがあるのでしょうか?

ここからは、専門的な内容も含めて、これらの疑問を明らかにしていきたいと思います。

アクティブラーニングのスタートは親子から?

そのためには、まず、日本の教育の現状から、お伝えしなくてはなりません。今ではどの学校でも当たり前になっている「アクティブラーニング」
これが日本の教育に導入されてから、かなりの月日が経ちますが、
当初は、リサーチやプレゼンテーション、ディスカッションなどが授業に導入されることに対して、混乱を訴える教育現場もあったようです。授業ごとに机の配置を変えたり、ディスカッションタイムを設けたり、教室でのいろいろな試行錯誤が、ニュースでも頻繁に取り上げられていました。

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ただし、アクティブラーニングの本質は、個々の学習者の「自発的な姿勢」と学習者同士の「双方向の関わり合い」から生まれる「主体的で対話的な深い学びの在り方」にあります。

このような学びを一言で言うと、
「自立と共同による対人関係の実践」と表せるでしょう。
これは、AO・推薦入試で求められる資質とまったく同様です。

さらに、お気づきでしょうか?

この「自立し共同する対人関係の構築」は、前回の記事でお伝えした、
「放任でもなく、干渉でもない、親子における新しい関係構築」という在り方にそのまま重ねることができるのです。

私は、本質的な意味でのアクティブラーニングを実践するには、親子関係からスタートすべきであると確信しています。

極論と思われるかもしれませんが、私がなぜ、そのように考えるようになったのか、改めて明らかにしていきます。

そのためには、今の日本の教育の問題点に着目しなくてはなりません。

日本の教育では重要視されない、ある「問い」

最近、今の社会情勢の影響からか、教育の専門家の方々による、オンライン教育の可能性9月入学の是非など、さまざまな議論が取り上げられています。

教育について、注目度が上がり色々な意見の交流がはかられることは、とても良いことだと思うのですが、私は、これらの議論に対して、ちょっと違和感を持っています
あくまでも個人的な感覚なのですが、これまでの日本の教育で決定的に欠けている点については、あまり深く語られていないと感じるからです。

それは、子供本人のアイデンティティを積極的に滋養する教育の欠如についてです。

アイデンティティ

日本の中高生の多くが、人生で最も多感な10代に誰もが漠然と考える「自分とは何者か?」という、非常に重要な問いに出合わないまま、日々を過ごしています。

私がAO・推薦入試指導を通して感じる課題は、実はここにあります。


(後編に続く)

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青木唯有【AO・推薦合格は親子軸で決まる】

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