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絞るのではなく、育てる。

「アイデアって、どう絞り込んだら良いですか?」
近頃、こんな質問をいただくことが何度かありました。


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僕たちTENTはプロダクトデザイナーなんですけど、プロダクトデザインにとどまらず様々な領域の「アイデア出し」を依頼されることもあります。

それは、キャンペーンの企画や知育絵本の企画であったり。

最近では、現在放映中のNHKの『趣味ドキッ!』という番組

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「段ボールを使った、ちょっと気の利いたアイテムのアイデアが欲しい」
ということで、TENTに声がけをいただきました。

プロダクトの構造や形状を考えるのではなく「そもそも何を作ろっか」という部分を考える。

実はこれ、TENTの得意技です。

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沢山のアイデアの中から、どんなアイデアが採用され、最終的にどんなモノに仕上がっているのかは、番組でも見られますし、NHK出版から出ている本でも確認できます。

この本がすごく良くできているので、ぜひ書店で見つけてみてください。


沢山のアイデアを出すための方法。
それは、簡単に言っちゃえば「紙にいっぱい描く」もうそれだけのことです。


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TENTの場合は
ハガキ大のカードに1枚1案でとにかく沢山描きます。


さて、ここからが今日の本題。

「そこから先、どうやって絞り込んだら良いですか?



アイデアを絞り込む方法


一般的によく言われる方法として

偉い人が決める
その場所にいる一番偉い人に判断を仰いで、どのアイデアを進めるかの指示を出してもらう。

マッピング、グルーピング

似たグループにまとめた上で、縦軸と横軸を描いたマップに貼り付けて統合整理、参加メンバーみんなでロジカルにアイデアを絞り込む。

多数決
沢山のアイデアカードに投票を行い、最も票数を得たアイデアを採用とする。


なんかがあります。

あくまでTENTの10年の経験上だけではあるんですけど、これらの方法はツマンナイ案しか残らないことが多くって。あまりオススメできません




じゃあどうやってアイデアを絞り込んでいるのかというと…


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TENTは、沢山のアイデアの中から各人が好きなものを選び、育てます

「みんな」ではなく「個人」に委ねます。

なぜそうするかと言うと。
アイデアっていうのは、まだまだ種でしかなくって。あくまで各人の脳を刺激するためのヒントでしかないんです。

1つのアイデアカードをみて「全然使えないな」と思う人もいれば「こんなふうに展開したら、応用したら、すごく良くなる!」と思う人もいる。


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別々の人生を生きてきたんだから、感じ方は違って当然。脳内で見えているビジョンは全く異なる。

なんなら、アイデアカードの絵が下手すぎて誤解が生じた結果、良い着想に繋がっちゃうなんてこともあるくらい。


育てたい人が育てるのが一番。
そもそもみんなで絞り込む必要なんて、ないんです。


ちなみに「育てる」っていうのは、TENTで言えば「さらにアイデアを広げる」「試作をする」「図面を描く」なんかを指します。

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みんなで決めたという「間違いのなさ」よりも
個人の「だって、これ絶対良くなる!やりたい!」という衝動の方が大事。

それが一つもないとしたら、まだまだアイデア出しが足りないんだと思います。

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奪い合いになるほどの種を出しまくり
それぞれのやり方で育てれば、きっと面白いモノが実りますよ。





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