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プレゼンテーションの心

「プレゼンテーションで心がけてる事ってありますか?」

前回の「チームワーク」に続いて

うえださんから、そんな質問をいただきました。

ウエダさん


1.頭の中に地図を描く


ウエダ

僕から見ると、アオキさんってプレゼンがめちゃくちゃ上手やなあって思うんですけど、なんか心がけていることとか決めてる事とか、ありますか?


アオキ
うーん。実はそもそもプレゼンテーションって何なのかが僕はよくわかってないんですが。

たとえばそれは資料を見せながら説明をすることですかね。

アオキ





ウエダ
そうですね。たとえば僕は人のプレゼンテーションって眠くなるんですよ。でもアオキさんのは眠くなったことがない。

あと、アオキさんは資料ないときでも短い尺で自分の考えをまとめて伝えるのもめっちゃくちゃ上手いなあって思ってます。


アオキ
なるほどー。自分のことなので上手なのかどうかはよくわからないですが。心がけてることは確かにありそうです。

うーんと、音声って一軸のタイムラインじゃないですか。


ウエダ
タイムライン…


アオキ
音声は一本道に進むので、構造的に理解するのがすごく難しいものだと思ってるんです。

だから資料を作るにしても説明するにしても聞き手の頭の中に地図ができるように意識してます。


ウエダ
地図ですか。


アオキ
たとえば「今日はお話が4つあります、1つめは〜」とかがそうなんですけど、聞き手が現在地を理解できるってことを重要視してます。


ウエダ
なるほどー。僕が眠くならないのは、地図が把握できてるからなんですね。


アオキ
そうそう。

たとえばなんですけど

昨日すごい面白いことがあったんだけどさー、まずは朝、歯を磨いて顔を洗って、それから服をきて、靴を履いて廊下に出たら犬がいて、いや、犬は関係ないんだけどね。でもすごいかわいい犬だった。でね、そのあとエレベーターにのって…

って順番に起きた事を聞かされたら、聞き手はわりと混乱しますよね、どこが「すごい面白いこと」に該当するか分からないから。


ウエダ

たしかに。


2.説得ではなく土台作り

ウエダ
そういう地図の話みたいなことって、本とかで学んだものなんですか?


アオキ
いやあ、プレゼンテーションの本とかは読んだことがないです。


ウエダ
逆に、周りの環境を見て反面教師的に学んだとかですか?


アオキ
うーん、そういう部分はあるのかも。
プレゼンテーションって言うと、自分の提案なり主張なりを通そうとする、説得する人が多いなあと思ってて。


ウエダ
わかります。


アオキ
僕はあの「説得する」って違うよなあって思ったんですよね。

まずは何が問題なのか、何を解決したいのか、共感できるゴールとか物差しを示して相談や議論をするための土台を共有するのが、プレゼンテーション資料とかの役割だと、僕は位置付けてます。

説明したあとにみんなから出てくる意見も、資料で示した「地図」に配置されていって。その地図を見ると次に進むべき方向が見えてくる、そんな感じなんですけど、伝わりますかね…。


ツジ
なるほど、なるほど。

アオキさんを見てると、自分に自信がないじゃないですか。いい意味で。

ツジさん

アオキ
いい意味で。


ツジ
自分の発言とかをあんまり正しいと思ってないじゃないですか。自分の意見も相手の意見も相対的に、引きの目線で見えてるんだなって思います。

「自分の意見を通したい」というよりは、自分の意見と相手の意見の共通点とか、それぞれが座標上のどこに位置するのかとかを見てるんだなって。


アオキ
うん、たぶん、そんな感じだ。


3.いまさら緊張しても


ウエダ
緊張することって、ないんですか?


アオキ
いやあ、そりゃ緊張はしますよ。でも、緊張したら喋れなくなるとかはないなあ。

なんでだろ。ハキハキは喋ってますね。
あ!思い出した。


ウエダ
なんですか?


アオキ
卒業論文の発表会だったと思います。他の学生さんが順番にプレゼンしてるの見てたら、みんな徹夜明けだったこともあってボソボソ喋ってるんですよね。それで僕もすごく眠くなっちゃって。

自分の出番が来た時に目を覚ましたかったんで、最初にめちゃくちゃ大きな声で「こんにちはー!!!」って挨拶したんですよ。

アオキ
そしたら客席がなんか明るい雰囲気になって、すごくやりやすかったんです。

それ以来、大勢の前で喋る時はまず最初に、それこそ漫才師くらい元気に「こんにちはー!!」って挨拶するようにしてます。


ウエダ
ほえー


アオキ
採点とか合否とかそういうのは、内容の良し悪しで決まるものであって。

プレゼンテーションのやり方で何倍にも魅力が増したり一気にダメになったりするようなものじゃないと思うんです。

とくに僕たちモノを作る人にとってみたら、上手く喋ることよりも、モノがよくできてることのほうが重要じゃないですか。


ウエダ
たしかにそうです。


アオキ
「通るか通らないか」「合格か不合格か」なんていうのは資料やモノである程度決定されてるわけだから、プレゼンテーション当日でひっくり返ることはない

だからそれとは別に、たとえば「みんなに楽しい気持ちになってもらおう」ってことに力を注いだ方が得なんじゃないかなって。


ウエダ
たしかになあ。
僕は今まで話し方1つで合否が決まるって思っちゃってました。だからこそ超緊張するんですよ。


アオキ
ああー、そういうことなんだ。

僕たちみたいに作ったモノを見せられる場合は、あくまでモノが主役だからね。自分はあくまでオマケだから。緊張しなくても大丈夫だと僕は思いますよ。



4.つくった後に編集する


アオキ

ちなみに、二人に資料作りとか手伝ってもらった中で、気になったことはあります。


ウエダ
聞きたいです。


アオキ
緩急がついてないんです。6つ言いたいことがあるとしたら
1.2.3.4.5.6.って、ただ並べた感じ。



アオキ
それをね、たとえば

1.2. さーん!!! 4.5.  ろくー!!

みたいに言ってほしくて。

アオキ
漫画でも見開きページがドーンとくるとハッとするじゃない。そんな感じで、ハッとさせて欲しいんです。


ウエダ
前に文章を作るコツを聞いた時も「ここでシーンが切り替わって」とか「ここでナレーションが入る感じ」って、番組のイメージでアドバイスされてましたよね。プレゼンというよりは物語を作る感じなんですかねえ。


アオキ
うーん、どうだろう。

あ、なんか、違いがわかりました!

編集という工程を、僕は日程として持ってるんですよ。


ウエダ
どういうことですか?


アオキ
持っている材料を並べて上から順に説明するというのが、ウエダさんが眠くなる方法。


ウエダ
はい。そうですね。


アオキ
僕は、材料を並べるのはだいたい提出日の三日前に終わらせてるんです。そこから材料の優先順位づけとか並び替えとかを三日間かけて行う。


ウエダ
わー、なるほど。


アオキ
その時間を、実際に日程としていつも確保してます。


ウエダ
スケジュールからして違うんですね…。


アオキ
そんな感じですね。
なんか見えてきた気がするので、そろそろまとめると

・相手の頭の中に地図を作れるようにする
・資料は説得材料ではなく相談や議論の土台
・編集の工程をスケジュールとして持っておく

って感じかなあ。


ウエダ
まとまった気がします。
これから心がけてみます。

今日もありがとうございました!


ツジ
ありがとうございました。

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