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二歩目を、どう踏み出す?

はじめの一歩。
何もない状態から、製品を考え、作り、伝える。

それが多くの人に受け入れてもらえるのか、大失敗に終わるのか。
本当のところは誰にも予想することはできません。

僕たちTENT
これまでに沢山の製品開発とブランド立ち上げに関わらせていただきましたが、発表というはじめの一歩を踏み出す時には、いつだってドキドキして眠れなくなります。

ありがたいことに
僕たちが関わった製品/ブランドは沢山の人に好意的に受け入れてもらえて、そのほとんどが現在も継続して販売されています。

平安伸銅工業さんの DRAW A LINE (ドローアライン)も、その1つ。

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「新しい暮らしがはじまる一本の線」を「目的」として開発を進め
(※ここで使う「目的」についてはこの記事をご参照ください。)



それまでは「便利グッズ」だった突っ張り棒が「家具」のような存在へと進化を遂げました。

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収納用品のみに止まらず、照明なども初期ラインナップから発表されたのも、その目的を達成するためでした。

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発表後の反響は、ありがたいことに想像以上の大好評。
シリーズとしての追加アイテムを続々と開発していきました。

緊張したはじめの一歩は成功したと言えるのではないでしょうか。

さて、
ここまでは順調に思えた DRAW A LINE でしたが。

ここで一度、その歩みが止まることになりました。



二歩目のハードル

多くの方に製品が受け入れてもらえた結果、様々な要望が聞こえるようになり、その1つ1つに応える追加アイテムの検討が始まりました。

たとえば
「棒を二本たてて、間をつなぐことで、棚やパーテーションにしたい」
という要望。

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サンワカンパニーさんとのコラボレーション

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BasShuさんとのコラボレーション

「もっと安価に、様々なバリエーションの照明が欲しい」
という要望。

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BRIDさんとのコラボレーション



これらは、ありがたいご縁がつながり、他社さんとのコラボレーションいう形で実現しました。


その他に、例えば
「専用の掛け時計やゴミ箱が欲しい」


他にも
「物干し竿にしたい」
「突っ張り棒の長さを変えたものが欲しい」
「磁石でつけ外しできるフックが欲しい」など。



様々な要望に対応した追加アイテムの開発が続きましたが、コストの問題、在庫管理の問題などもあり、カジュアルにどんどん発売していくわけにはいかず、なかなか次の一歩を踏み出せません。

そんなある日。
僕たちTENTも、平安伸銅工業さんも、おそらく同じことを思いました。

_____

開発中の追加アイテムはそれぞれ、とても良いものたちで、あれば欲しいものではある。

しかし

DRAW A LINE にとって、これを使う人たちにとって、絶対に無くてはならないものだと断言できるのかしら?

_____



横展開で薄くなる

1つの製品やブランドが成功すると、そのカラーバリエーションを増やしたり、サイズ展開をするなどの方法は、ブランドの横展開などと言って、鉄板の手法とされがちです。

でもそれは、製品を使う立場から見た時
本当に嬉しい進化になっているんでしょうか。

なんだか見たことのある製品の、サイズ違いや色違い。
ラインナップは増え続け、もう、何を買ったらいいのやら混乱しちゃう。

そんな製品いっぱいありますよね。

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(僕はもう、次はどのiPhoneにしたら良いのか、さっぱり選べません。)




僕たちは
「突っ張り棒を活用するアクセサリーの開発」がしたかったのか?
そんなことが目的だったのかしら?

いや待てよ、と。

DRAW A LINE の「そもそも」に立ち返るならば。

___

一本の線からはじまる、新しい暮らし。

___

言い換えれば「究極にシンプルな要素」で「より自由で軽やかな暮らし」を実現する。

そのための道具を作るのが DRAW A LINE というブランドの目的だったのでは!

そこまで立ち戻った時に、ある使い方が目に留まりました。

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DRAW A LINE を使うと、植物を自由な高さに配置できます。

もしもこれが、高さだけでなくなり設置場所までも自由に動かせたなら。日当たりや風通しの変化に応じて、ベストな場所へ植物を配置できるんじゃないか。

突っ張り棒を、どう活用するのか
ではなく
より自由な暮らしのために、できることはないか

止まっていた二歩目を踏み出すための大きな視点の変化が起きた瞬間でした。





一本の線が、動き出す。



・突っ張らない
・自立する
・いつでも自由に動かせる


DRAW A LINE "MOVE"の誕生です。

キャスターのついた「一本の線」に、DRAW A LINE のアクセサリーを自由に取り付けることで、様々な暮らしにフィットしたワゴンを作り出すことができます。

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植物はもちろん

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ソファ横のミニテーブルとして

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好きな場所にいつでも移動できます


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食べられる植物を育てて、そのままキッチンまで運ぶこともできたり。

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ワークスペースのカバン置きとしても。

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今後、様々な用途がInstagramなどから明らかになっていくと思います。



僕たちなりに、二歩目を踏み出す。


一歩目の成功に囚われ、なかなか踏み出せなかった二歩目。

半端に踏み出さずそもそもの目的に立ち戻れたことで、より自由な暮らしの実現に役立つ道具を作り出せたんじゃないかな、と自負しています。


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とはいえ、まだ製品は発表されたばかり。発売は7月の予定。
やっぱりこのタイミングは、いつだってドキドキしちゃいますね。

こちらのサイトから予約を受け付けているそうですよ。



・・・

今回は DRAW A LINE の新製品へ込めたブランドの第二歩をどう踏み出すかについて、僕の考えを書きました。

みなさんの考えも聞かせていただけると嬉しいです!
お気軽にコメントお待ちしています。

・・・


DRAW A LINE はじめの一歩目について興味のある方は、こちらの記事をどうぞ


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青木亮作(TENT / idontknow.tokyo)プロダクトデザイナー | JIU10.com | DRAW A LINE | STAN. | NuAns | BOOKonBOOK | HINGE | なんとかする工作(書籍)| へんしんダンコちゃん(Eテレ)

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コメント (6)
DRAW A LINE、デザイン性が高くて使っております!
素敵な製品をありがとうございます!!
踏みとどまる勇気も素敵です!

仕事柄、リノベーションの仕事が多いのですが電気配線用に鉄管の
ブラックがあったらカッコいいかと思いました!
かつ、L型の鉄管が製品としてないようなので一つのラインという意味合いで
作られたらかなりの需要はあるかと思います!
踏みとどまりたくて踏み止まってたわけではないんですけど、ちょっとした違和感を大切にしたいものですよね。

電気配線用の鉄管。全く意識したことありませんでした。みてみますね。
ありがとうございます!
素敵な記事でした。
途中で「そもそも」に立ち戻り、芯ずれることなく進まれた経緯にグッときました。
また御社で産み出せれる品物もハイセンスで魅力的です。
今日仕事から帰ったら、さっそく嫁さんにプレゼンしてみます。
ありがとうございます!気をつけないと、芯ってつい忘れちゃうんですよね。。

家族へのプレゼン、大事ですね!
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