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碧木新令和恋愛詩 『炎螢 お七の如く』

碧木新令和恋愛詩 『炎螢 お七の如く』

水面に舞って草葉に踊る
淡い光は我が身の蛍
暑い夜に気持ち騒ぐ
その日があなたとの出会い

もしも
あなたと一つになれるのなら
祈る心に命は要らぬ

あなたの指が手が
わたしの顔と体
撫でて胸に火が燃える

あなた あなた 刹那に燃えて
あなた あなた あなたに燃えて
あなた あなた この身を燃やし
あなた あなた この町燃えて
何も残さず わたしが灰になる

夜空に舞って火の粉が踊る
儚い恋は闇夜に燃える
熱い恋は一夜に終わる
その日があなたとの別れ

もしも
あなたと一つになれるのなら
祈る心に命は要らぬ

あたしの髪が手が
あなたの面影を
燃やし夜に火がそそぐ

あなた あなた 刹那に燃えて
あなた あなた あなたに燃えて
あなた あなた この身を燃やし
あなた あなた この町燃えて
何も残さず わたしが灰になる

Copyright 2023(C)Kazuya Aoki(碧木和弥)

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