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dorobouneco
十六歳
夢を描いて真剣に生きて
誤解を受けて差別されて
そんなことを繰り返していた
十六の頃 すでに
統合失調症を発症していた
逃げたいのに逃げ場がない
友人はみな去り
孤独の中でうろたえていた
世間が化け物小屋に見えた
生きるのが地獄になった
差別を受けたのは
旧友からだけではない
いとこ、床屋のオヤジ、
宗教家、下級生、ただの知人
やけくそにもなるよ!
涙ながらに酒を注いだ
呑んで呑んで
吐いて吐いて
誰もわかってくれないのが
日常だった
真剣に生きたのに夢は果て
ぼくはいっそ死にたかった
それくらいつらかった
誰かにわかってもらいたくて
純粋な愛が欲しかった…