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脈々と受け継がれる「キャンプ」な心。

長いこと山に籠っていたので、お久しぶりです。
(冒頭から嘘をつくな。)

心の拠り所

まぁ、全部が全部嘘ではないというか。
お仕事がね、忙しかったんです。紅葉シーズンですし。

写真を添えた、なんとも言えない素敵な空間は
「ここで飲むコーヒーが、世界一」と個人的に思っている場所でして。
家出したい。失踪したい。もう世界とサヨナラしたい。等。どこかへ旅立つとしても必ずここに寄ってから出掛けるであろう秘密基地だ。

つまり、俺の姿が見えなくなった場合
捜索はせずに、できる限りの早さでここにくれば捕まえることができる場所。でもある。笑


ここまでの記事を読むと、完全に自然の中に溶け込む「キャンプ」を想像した方が多いだろう。
が、今日のタイトルに書いた「キャンプ」はそれとは全くの別物だ。(違うんかい。)


こちらのキャンプという言葉は大槻ケンヂ大先生のエッセイを読んで知った。そして、大先生は小野耕世「バットマンになりたい」という本を読んで知ったようだ。

ここでいうキャンプとは「ひとつの、ものの味わいかたについての姿勢」と説明がされている。
以下。エッセイ「猫を背負って町を出ろ」に書かれた説明を引用させてもらう。

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どんなものに対してかといえばそれは「むきになって作られた、つまらないもの、無用なもの、ガラクタ」等なのであり、それらを「優しく愛でる姿勢」こそがキャンプなのだ。
つまり「いくらでも伸びる腹巻きをはいた大男が暴れまわるSF映画」みたいにしょーも無いものを「ンナアホな」とアキレながら、しかし心から楽しんでしまう態度をキャンプと言うのだ。
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近年。キャンプな作品が増えてきたように感じる。
もちろん自分も含めて。「真剣に、なにやってんの?笑」ってものが多くて良い。

書店をあるけば「スピリチュアル系」等、精神世界や宇宙。目に見えないパワーのような書籍がかなり目につくようになった。
個人的にはこの類いの話は嫌いではないし、信じるか信じないかと言えば大きく括ると「信じている」側に入るだろう。
占いも楽しめるタイプだし、言われたことは一応試してみる派だ。
まさにキャンプな活動として、これらのものは俺の日々の生活を彩ってくれている。


ついこの前も、透視やリーディング(過去世や未来がみえるようになる)という、キャンプな好奇心に火を灯す本を読んでいた。
ワークをこなしていくことで、だんだん「視える」ようになるのだという。

ンナアホな。と思いながら、ちゃんと一からワークを実践するキャンプな男青かび。だって視たいもんね。笑

しかし、どうしても笑ってしまいなかなか先に進めないワークがあった。
著者の方はもちろん真剣に私達の見えないパワーを引き出そうとしてくれているのだが、鮮明に描けば描くほど先に進めないのだ。

まずは「脳裏で視る」ということを体験しようというむねで、あの有名な桃太郎のお話を想像するよう促されるのだが、これが真剣になればなるほど笑えて、これを真剣にやってる大人が沢山居ると思えば思うほど、それ以外の想像などできなくなってしまう。

昔、昔あるところにおじいさんとおばあさんがいました。(よくよく考えるとこの時点で色々笑えるのだが)

おじいさんはもちろん山へ、しばかりに
おばあさんはもちろん川へ、せんたくものに行くのだが
ここから先が恐怖なのだ。

今回のワークでは
おばあさんが洗濯をしていると
どんぶらこ、どんぶらこ、と川の上から「桃太郎が」流れてきたという設定なのである。

完全に溺れている桃太郎。
どんぶらこ、どんぶらこって、もう意識不明の重体だ。

ここからはそれぞれ個人的に楽しめるストーリーが………笑

俺の場合。
おばあさんの目が悪く、桃太郎のケツを「大きな桃」と勘違いして笑顔で拾いにいく(だいぶ深い川だから意外にばぁさん若い。 笑)のだが、人間だと気づいたばぁさんが自分の情けなさと、非常事態におったまげてパニックに陥る。という場面でもうギブアップ。笑

きっと過去世を視る機会は今後こないだろう。
少し残念だが、とても楽しいキャンプな作品だった。

お話だけならまだしも、ワークに参加できるのはなかなかポイントが高い。

1人キャンプが流行っていると耳にするが
自然の中で火を眺め、テントから星を見上げながら
キャンプ×キャンプをしてみるのはいかがだろうか。

人間が精一杯何かをしている姿は
カッコよくもあり、皆口には出さないが惨めでもある。
でもそんな全てを、俺は愛していたいと思う。

どうせ星になるのなら、毎秒毎秒を笑っていたい。

死ぬまでキャンプな人生を。

では、また。

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