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#01【ラリーカー模型 製作の引き出し】ペースノート

久々に大好きなラリーカーのプラモデル(1/24、WRC)を製作し、自分なりに「これを再現出来たらラリーカーらしいな!」というものを自作しています。
検索用を兼ねてここに記録することにしました。
第1回はラリーには必携、コ・ドライバーのペースノートです。


材料

トレーシングペーパー:コクヨ製。画材店など入手しやすい。いつもはデカールの保護紙に使っている
プラペーパー:エバーグリーンの0.13mm厚、ホワイトプレーン。ヨドバシカメラや模型店で買える
銅線:0.19mm。近場で売ってなかったのでアマゾンで購入
真鍮線:0.3mm。ウェーブのC-ラインを使用
クラフトボンド:タミヤクラフトボンドを使用
瞬間接着剤
シャープペン:製図用のステッドラー。0.3mm。飛行機のスジ彫りのアタリなどで常用

わくわくさんみたい

作り方

ページ部分:トレーシングペーパーをノートの大きさに切ります。寸法は、タミヤのアウディ・クアットロ ラリーの組立説明書に依り、8×10mmとしました。
5枚ほど重ねてボンドで接着。紙を少しめくれ上がったようにクセをつけると実感が増します。

表紙部分:厚みを出すため、プラペーパーを二枚切り出しました。ページが見えるようにしたいので、表紙と裏表紙は重ねました。
①と②を接着。

リング部分:リングノートを再現するため、ノートの背につくリングを作ります。0.19mmの銅線を0.3mmの真鍮線に巻き付け、らせん状にし、ノートのタテの長さ10mmぶん作ります。
リングのピッチをなるべく開けないように巻き、途中でできた隙間を両側から押してなくすのがコツ。慣れるまでは難しいですが、できるようになると、ほかに配線の再現など汎用性があります。(真鍮線は、丈夫なピアノ線のほうがよいかもしれません)
出来上がったらせん状の銅線を真鍮線から抜きとり、瞬間接着剤でノートの背に接着。

文字:製図用のシャープペンで手書きしました。実際のペースノートの写真はネットでググればいくらでもでてきます。文字は書ききれる大きさではないので、雰囲気出ればよいかなぁ程度です。この一枚だけは手書きしてから接着しています。
グラベルクルーによる赤文字の修正を加えても面白そうですね。
ここまで作ってみて、塗装は必要ないと判断。リング部分だけ黒く塗るのもありかも。

できた!

結びに――基本的な考え方

ドライバーフィギュアを入れなくても、ノートなど道具類があると、ひと気が出て、雰囲気やストーリー性が増して、見る人の想像を掻き立てる仕掛けになると思います。

このペースノートは、現在製作中のハセガワ1/24トヨタ カローラWRC 1998年サファリラリー仕様に使い、シートかインパネの上に無造作に置く予定です。もっとも、実際のコドラは肌身離さず持ち歩いているかもしれませんが……。

キットを作っていると「これを再現したい!」というものがムクムクと出て、それを形にできた時の喜びは他に代えがたいものです。これを重ねていくと、色々な素材の選び方・扱い方や技術も、徐々に身に付いてくるのではないか?と感じています。
さらによい方法がありましたら教えてください!

参考資料
Reinhard Klein, “Rally”, Könemann, 1998.

追記:キットが完成し、ペースノートはインパネの上に置きました。以下をご覧ください。


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