見出し画像

街中で彼氏募集中のぼりを掲げてみた話

こんにちは、画家のあおいうにです。
いま私には彼氏がいません。
31歳になって恋人の一つもいないのはまずいなと思い、恋活・婚活を始めました。
そして、その状態を生かしたパフォーマンスアートができるのではないかと思い立ち、手始めに、「彼氏募集中」ののぼりを掲げて歩くことにしました。
その名も、「人力マッチングアプリー彼氏募集パフォーマンス」です。

以下、実行に移す前に掲げたステートメントです。


「人力マッチングアプリー彼氏募集パフォーマンス」あおいうに

コロナ禍では多くの産業がダメージを受け、規模を縮小した。
しかし、現実世界での人と人の交流が萎縮し、生活スタイルが激変したからこそ興隆した産業もある。
その一つに「マッチング(恋活・婚活)アプリ」が挙げられるだろう。

あおいうに自身もWith、Pairs、ゼクシィ縁結び、Omiai、タップルなど数々のマッチングアプリを利用した経験がある。
しかし、そこで得たのは「彼氏」ではなく、「ネット疲れ」だ。

好みの相手とマッチングしない、最初のうちしかいいねが来ない、マッチングしてもメッセージが当たり障りなくて楽しくないし面倒、相手も同じことを思ってか返信が来なくなる。
所謂ヤリモクに至っては真剣婚活の妨害でしかない。

そもそも、「顔写真」だけピックアップされて恋人になりたいかどうか選べというのが無理な話である。
「顔だけ」で異性の何が分かるのだろうか。
「不快ではないかどうか」だけではないか。

そんなこんなで選んでいくうちにどんどんマッチングだけは50人、60人と増えていくが、
その全員と会うのもメッセージを交わすのも無謀であろう。

こういった一連の流れによって、生身のコミュニケーションが奪われて形骸化していく。
十数人とメッセージを交わすが、なんだか会話に中身がない。
メッセージが面白い人とお茶しても恋愛対象にはならず、それはそれで良いことだが、気の合う友達になってしまう。
良いなと思う人に運良く出会えても、相手には気がない。

こんなマッチングアプリの実態にやきもきしているのだ。

もういっそ「彼氏募集中」のぼりを掲げて町中を練り歩こうではないか。
これならば、瞬時で生身の人間と会話し、顔や雰囲気を識別できる。

おそらくまともな男性は近寄ってこないだろう。
しかし、もしかすると「それでもあおいうにと付き合いたい」という人もいるかもしれない。
この企画はその万が一に賭けてみたいのである。

あえて令和的なものと逆行してのぼりを掲げることは、すなわち出会い系の希薄さに対するアンチテーゼだ。
また、不特定多数に晒されるマッチングアプリと同じことを物理空間でやるという試みでもある。
マッチングアプリはネット空間で無数の目に晒されるのにもかかわらず、コミュニケーションは浅薄だ。
それを公共の空間で晒したら果たしてどうなるか。

人と人が付き合うとは何か。
現代社会で恋愛結婚は可能か。
リアルで対話することの重要性とは。
日本における30代女性の価値とは。

それらを問いたい。



秋葉原
六本木ヒルズ
上野公園
六本木駅
アメ横
秋葉原

結果
街頭で声かけてくれた……1名
SNSでDMをくれた……4名

という感じでした。残念ながら、この中で現在もやりとりが続いている方はいません(泣)
ですので、この活動は彼氏ができるまで続けていこうと思います!

今回ご協力してくださった同行者は6名でした。
次の同行者やカメラマンや、恋人にエントリーしてくれる方も募集中です。
よろしくお願い申し上げます。

このnoteが面白かった方はいいねください❤️

この記事が参加している募集

#忘れられない恋物語

9,159件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?