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二人展「理性のけだもの」コンセプト

この度、東京藝術大学の油画科の卒業生あおいうにと在学生色本藍による、二人の絵画展を開催いたします。私たちは、抽象的でペインタリーな作品やドローイングを中心に展開しているアーティストで、多彩な表現方法を駆使しています。

抽象画だけでなく具象画にも挑戦しており、両者の境界を曖昧にする独特のスタイルを持っています。形態を超越した作品の中には、力強いブラシストロークや緻密な筆致が用いられ、抽象的なバランス感覚で表現されています。

私たちの名前に「青」が含まれていることからもわかるように、深く果てしないブルーが多用されています。これらの作品は、観る者に水中、液体、海などの自然界のイメージを喚起させ、独特の雰囲気を醸し出します。

不安定な要素の中にも安定感を持ち、快楽と知性、感情的な部分と理性的な部分が同居しています。また、自由な表現でありながら、重力を感じさせるような作品構成が、アンビバレントな特徴として際立っています。これらの不思議な感覚を体感し、新たな発見や感動をしていただけることを期待しています。

現実離れした、絵画の中の絵画とも言えるような作品を展示します。純粋な美の追求と現代アートの要素が絡み合う中で生まれる、葛藤と緊張感を感じさせる作品群が特徴です。役に立たなくても構わないという視点から、美しい世界を心ゆくまで堪能していただきたいと思います。この機会に、あおいうにと色本藍の作品に触れ、私たち独自の芸術表現を存分にお楽しみください。

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