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親が子どもに与える影響について

坂口恭平さんのよみぐすりを読んだ。

鬱にはとにかく手を動かせ、というメッセージで、ベランダでのプランター栽培や家の片付けなど、最近やってることが肯定されたようでなんだかホッとした。

きゅ、きゅうりになりかけてる!

そのまま同じく坂口さんの家族の哲学を読み始めた。

躁うつ病の鬱期に、死にたい気持ちを台所にいる妻に相談したいけれど、子供たち2人が側を離れてくれず、でも子どもの前で死にたいなんて話をするのは子どもに悪影響だと恐れる気持ちや、

お父さん(坂口さん)にかまってほしいけど放っておかれた長女が、ぬいぐるみに向かってぶつぶつ独り言をいう様子に、統合失調症の兆候をみて不安になってしまうなど、とてもリアルな描写で共感した。

それらに対する妻の反応は冷静で、

家の中で隠し事は難しい。全部見せれば良い。私は恥ずかしいなんて思ってないし、子どもに悪影響を与えるなんて思っていない。

それを悪いものと捉えて隠したり卑下する方がよほど悪影響を与えるのでは?
私はあなたの事を恥ずかしく思ってない、面白い人だと思っている。
よそはよそ、うちはうち。私はあなたとずっと一緒にいると決めたから、さらけだせばいい。長女の行動は単なるおままごとで、年相応の行為。なんら異常なことではない。

といった返事が素晴らしいな!!と思った。

親といえども1人の人間なので、情け無い姿を子どもに見せてしまったり、一般的に親として適切とは思われないような行為をしてしまったりする事は誰でもあるはず。

そして、子どもに何か課題を感じてしまう時など、振り返って、自分が子どもに悪影響を与えてしまったのでは?と考え始めると、思い当たることがいくらでも出てくるものだ。

自分もそうだし、周りのママさんと話していても、子どもにこういう所があるのは自分のせいでは?と自分を責めてしまう人は多いと思う。

娘は私に似ているところがとてもある。
不安が強かったり、同世代の集団があまり得意でなかったり、内弁慶だったり。

そういうところだけを見ていると、自分と重ねてしまい苦労するのではないかなぁ、、と心配になるけれど、

冷静になると、娘はそもそも自分とは別人格だし、
優しくて丁寧で、絵やものづくりが得意で、歌やピアノが好きで、家ではひょうきんと、良いところもたくさんある。

心配するよりも、チャーミングなところに目を向けた方が良いよなと。今までは頭ではそう思っていてもなかなか心底思えていなかったけれど、最近は本当にそうだなと感じる。

親の影響を受けることは避けられないし、
良いところだけ影響を与えることも不可能で、それこそ親子間では隠しようもないので、全てさらけ出すしかないよなぁと、改めて思った。

子どもは親が思ってるよりもタフだよ、と最近アドバイスされ、我が身を振り返ってみてもほんとそうだろうな〜とも思う。

立派な人の親が立派な人だったかというと必ずしもそうじゃないよねという話や、
親が自分の子育ての影響をあれこれ不安に思っても、起こった出来事をどう受け止めるかは子どもが決めることで、親はそれをどうにもできないとも言われ、ほんとにそうだな〜と。

親から子への影響というのは確実にあるけれど、とにかくみんながその時々の最善を尽くして今があるとしか言いようがないなと。

そこに特別な意味をつけたり、過度に卑下したり落ち込むことなく、ただ淡々と、それぞれがベストを尽くして日々を過ごしていくしかないなぁと思ったりした今日この頃でした。

あ〜ほんと皆生きてるだけですごいしお疲れさま!という気持ち。

今回はスピ的要素はほぼないけど、生きてるだけですごい!という所で無理やりゆるスピマガジンにも投稿しちゃいました。笑

今日も蒸し暑い一日、皆さまお疲れ様でした。
おやすみなさい😴

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