え、また? それって馴れ合い? / 激おこぷりぷり丸②
むむむ。
読書がすすまん。雑念が溢れる。忘我の境地になれん。ので、かいて頭をスッキリ賢者タイム(え?そっちじゃないよ)にさせるために。
先般、記事で紹介した、かた。
わりとライトな作家さんかと思って温かく見守ってたんです。
ぼんやりと、でも、記事をいくつか読みすすめるうちに、「え、新人賞に、真面目に応募しているかたなんだ、ぼくとおなじような立場で、じぶんと文章と向き合って書いているかたなんだ」と思った矢先の記事を読んだ。
それは記事ではなく「掌編」あるいは「ある場面の描写」だった。
これには少し文脈があるんだけど、ま、もっと以前にすこしアレですよ、「正論は人を傷つける」(リンクはしない)で、ぼくが問題視した「ヒト」ではなく「現象」があったわけです。
ここはしっかりと、ぼくはその「ヒト」を責めているんじゃなくそういう「現象」を一般論として、激おこぷりぷり丸になったわけです。
どういう現象だったかというと、簡単。
作品を褒めあってた。
彼女は、どう言う立場なのか? たとえば文学賞の最終選考の常連なのか?
そう言う点において「作品を褒め合う」のはいかがなものか?
注釈)これは記事の主の記事を複数読んで、主の目的をある程度理解したうえでの文脈が必要だと思います。
例えば、彼女の「掌編」を誉めた分野のヒトが、写真家だとか、彫刻家だとか、デザイナーだとか、主婦だとか、だとかであればまったく問題ないとおもう。好きに褒めればいいとおもう。だけれど、その「ヒト」ら(何度もいいますが、一般論として読んでください)はおなじような立場の物書きなんですよ。
幼稚な言葉でいっちゃえば「キモい」わけ。
互いを誉めあって、いったいだれが得をするの?
昔、川上弘美の小説のくだりにこういうのがあった(うろ覚えですのでぼくの再構成です)。
「ダメなものはダメときっぱりといってくれる友人。大事である」
悶々、激おこぷりぷり丸で読書してたの。
クライマーズ・ハイを。するとさ、いきなり14頁にこれよ!
悠木は自分を好いてくれる人間しか好きになれない。たとえ好いてくれている人間であっても、その相手がふっと覗かせる突き放したような表情や態度が許せない。好いてくれていればいるほど、その相手に絶対を求め、それが果たせないと知ると絶望的な気分に陥る。だから人を好きにならない。自分に対して好意を見せる人間は頭から疑って掛かる。傷つきたくないからだ。
14頁で主人公がこれだから、今後の「成長」がテーマなんじゃないかな。とも思うが。続きを読むのが楽しみである。
さて、ぼくはコメントに「ちょい、それは違うと思うよ」と書いて、30分後に削除した。ぼくの別の記事にて「ありがとうございます」と返ってきた。
横山秀夫さん「半落ち」で直木賞に蹴られ(選考委員に)、本当に激おこぷんぷん丸して、「もう、直木賞なんか要らねー!」って決別しました。
以下、Wikiより抜粋。
2002年、『半落ち』が第128回直木三十五賞候補作となる。しかし、選考委員の北方謙三が、この小説中で重要な鍵となる要素について関係機関に問い合わせたところ「現実ではありえない」との回答を得て、北方は選考会でこの回答を報告、『半落ち』は現実味に欠けると批判され落選した。また同作が各種ランキングで1位になったことに対して、選考委員・林真理子が講評の記者会見で「欠陥に気づかず賞を与えた業界も悪い」とミステリー業界を批判し、のちに雑誌で「欠陥があるのに売れ続けるなんて、読者と作者は違うということ」と読者をも批判した。目黒考二は選考委員を非難し、「直木賞にそこまで権威があるのか」と論議が起こる。横山は、ミステリー作家たちだけでなく読者までもが侮辱されたと反論し、直木賞と訣別宣言をする。選考会での意見を受けて、横山は独自に再調査をし、設定のうえで事実誤認はなかったと確信し、直木賞を主催する日本文学振興会に事実の検証を求めたが、回答がないまま『オール讀物』の選評で、「作者による誤認」という点が修正されないまま掲載され、候補者からの質問に答えようとしない主催者に『権威のもつ驕り』を感じ取った横山は、直木賞との決別を宣言した。同作品は2004年1月に映画化(佐々部清監督)され、横山は法廷記者としてエキストラ出演している。
映画は、細部をあまりにも雑につくりすぎて、マジで面白くなかったけど、笑。
よく考えてよ。「小説」ですよ。皆さんの好きな村上春樹さんはジャガーの八気筒のエンジンを六気筒で描写して書いて、出版後に読者からの指摘で「あれ?気筒数間違えてません? って。 村上春樹さん「ほらでも、ま、小説ですから。そういう世界の架空のエンジンだと思ってね」だれだってさ、完璧じゃないですよ。
それ(虚構の辻褄)とこれ(物語の描写だけを褒めてその人の作品をよしとする馴れ合い)の問題とは別ですが。
よし、クライマーズ・ハイの続きを読むか。
乱反射も楽しみ。
よろしければサポートおねがいします サポーターにはnoteにて還元をいたします