800文字日記/20240319/tue「じぶんの醜い顔」
800文字・15min
三月十九日。二十二時五十分。
元師匠のズームの文章個人レッスンは終わった。
三月下旬の室内は二十五度だ。部屋の暖房は点いている。あたたかいはずだ。なのにぼくの肩は小刻みに震える。ペン立てにささる手鏡をとる。じぶんの顔をうつしてみる。白髪染めで黒色に染めた髪に白髪が混じった無精髭。安いメガネは下にずれる。まぬけな顔だ。去年の今頃、師匠のもとから、逃げだしてしまったじぶんの醜さが丸見えだ。
安メガネは昨夏ソープランドのボーイで働いたその初任給で上野の駅ビ