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400字日記(リニューアル版)

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400字日記をリニューアル 日記に通底するテーマ 「すべては作家人生のために」 400字に入れること➡︎日々に見た感じたもの(具象) 四百字をどのような形式で見せるか? ➡︎「第…
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2023年2月の記事一覧

引越しのジンクス。20230228tue250

398文字・20min 今日は移動日なのでコラム記事。 ぼくは験(げん)は担がないタイプだ。 だが、ぼくもそうだが自分は論理的だと思いこむ人ほど「超常現象」を体験したりすると、そっちの世界にコロッと行ってしまう節がある。 「存在と時間」を書いたドイツの哲学者ハイ・デッガーは晩年、コロッとそっちへ走った。オウム真理教に入信したのは東大理系の超エリートだった。 (マクラで文字数は半分!) ゴホン。 (割愛…えーッ!) ぼくはジンクスがある。 それは引越しの日に雨が降る

400字では収まらない春が来た。20230227mon249

  398文字・30min 写真を並べた方が「春がきた」は伝わる気がする。 それでは400字日記の意味はない。 書く。 今日は二度、散歩をした。 一度目は昼前。 浜に出ようとしたが疲労と筋肉の張りに気づき、切り替える。 スーパーに段ボールを貰いに。 半額の野菜コロッケを買って帰る。 道は黄色の菜の花、紫色のホトケノザが彩る。 家に帰って台本を離して読むがセリフはでない。 今から過度の緊張で、緘黙(かんもく)症状かもしれない。 畳の間で猫が丸くなる。 ぼくも横になる。午

雨。飛べない鴫と猫と。20230226sun248

398文字・30min 小雨。 骨伝導イヤホンをつけて家をでる。 コスパは最高だ。パーカーはじんわりと濡れる。 浜に着く。若者の三人組のシルエット。幸せそうだ。 空は暗い。 足を止めずにあてもなく歩く。 stand.fmを聴いた。みんなハウツー。 noteもYouTubeもみんなハウツー。 金金金。お前ら生きてて楽しいか? この世は利害でしか成り立たんのだな。 死ぬほど無駄なことがやりたい。 ブルース・ブラザーズやドリフやひょうきん族の時代は滅びたか。 世の中は事件でしか動

セリフは棒読み、足は棒、ぼくの頭は木偶の坊。20230225sat247

395文字・25min 雨。気分はふさぐ。 足は張っている。小雨になって外にでる。 今日も浜へ向かう。 自分の声を聞いて歩きあることに気がつく。 男1は、頭に入りやすい。文章は映像的でイメージしやすい。 男2は、文に行間がある。具体的な名詞はなく場面はつかみにくい。戯曲だ。 浜でオーディションの案内を確認する。 …試験科目 ・面接(自己PR / 質疑応答) ・課題テキスト 実技・・・同封のテキスト1・2のどちらかをお選びください。っておいッ!本州の、できるだけ下北沢にむけ

文章に良し悪しはない。伝える気があるかどうか。20230224fri246

1691文字・30min ちょいちょいハウツー本を揶揄していますが、特定の作家を言っているわけではありません。 後進に優しく示唆を与えている下記の方のnoteは一読者として読んでいます。 人気もフォロワーもぼくのnoteとは比べるべくもありません。 ぼくのフォロワーはバラエティに富んでいて「純粋なロハの読者(本当にいい意味で)」。 ■さて、ニジマルカさんのページのまとめから。 褒められるのに結果が出ない人がいる 文章だけが上手い人 文章が上手いだけで受賞することは

猛烈に小説が書きたくなる。恐ろしき三島由紀夫。20230223thu245@プロット沼「真夏の死」

662文字・+α・30min 急に忙しくなった。 家をでる。土手の風景を見る暇もない。 一晩で東京人になったようだ。半キロ歩いて足にくる。 曇り。 浜で稽古。 セリフマシーンになって本州へ言葉を放つ。 もう声は枯れない。ぼくの芝居が古いだのは、やぶれかぶれだ。体を動かすのは気持ちいい。 昨日、声をだしてよく眠れた。でも回復は間に合わない。 体力をつけぬかぎりオーバーヒートだ。 ピークをオーディションにぶつける。いまはそれが目一杯。 一服のために座る。すると波の音が耳に入る

浜辺で稽古、柄にもなくお守り20230222wed244

398文字・30min 快晴だが体調は最悪。 不安なのだ。過食、睡眠発作、夜の不眠。 昼に部屋で読みこんだセリフが頭に一文字も浮かばない。 録音をなん度も聴き直す。あせる。原稿一枚なのに。 浜に行こう。 土手はもう春だ。不安でそわそわする。 国道を渡って浜にでる。 半時間、声をだすと体から汗がふく。 風は冷たい。上着を脱ぐ。 カラスはとんできて流木に止まる。 体は重い。 九州で三年、引きこもった自分に分厚い肉が巻きつく。 愕然とする。 両腕をまわす。肩甲骨に硬い肉がつ

今までに観た演劇または映画で、一番心に残っているものはなんですか。また何が心に残ったか書いてください。20230222wed244

397文字・20min 喉が枯れそうだ。四半世紀のブランク。 セリフが頭に入らない。歳か。間にわせねば。 昨日の原稿は改稿した。下記。 ■演劇 or 映画(どちらかに◯をお願いします) ■タイトル『蒲田行進曲(1980年初演・於・紀伊國屋ホール)』 ■心に残ったこと。 ★これは当時のぼくが紀伊國屋サザンシアターの舞台事務室にいた時に借りた門外不出のカセットテープだ。実際の舞台は観ていない。 当時の舞台課長の厚意で聞かせてもらった。 柄本明と加藤健一の迫力がすごかった。 演

オーディション台本(3) / タイピング日記058 台本フュージョン

2015文字・20min 最初ぼくは「後者」が元ネタだと踏んだ。 けど………やっぱり。 皆さんはいかが思いますか? シュールなのは後者の脚本だと思ったが。 ■しかしやっぱり… 「男1」「男2」のナンバリングの序列から「前者」が元ネタですよね。 ■先ず台本『⑴+⑵』 男 1 僕は今日、本当は休日なんです。 沈黙。 男 2 (手にもっているたぬきの置物)これ、落ちてたんですよ。 間。 男 1 でも午前中に仕事が一件入ってるのを思い出して、時間的にはまだ大丈夫だったん

オーディション台本(2) / タイピング日記057

1520文字・45min じつはオーディション用の台本は二つあった。 50回くらい読んでくると、感覚として 「なんだか…このセリフ回しって、別役実っぽいなぁ」と思ってきた。 録音をして聴き直した。 自分の声のチェックをしながら何度も聞き返しているうちに、 昨日は「浅野忠信風」でゆっくりと読み始めると、さらに場面の内容の輪郭が出来上がってくる。 台本⑴は登場は「男1」で「沈黙」がある。 台本⑵は登場は「男2」で「間」がある。 ん? これってやっぱり……。 「男1」と「男2

上履きと裸足の思考浮遊20230221tue243

400字・20min 列車で上京して下北沢で稽古をして帰りにスタバか王将で執筆をする。そんなイメージでカバンに水筒と着替えとノートPCをいれて部屋をでた。 午後三時。大分空港。 エスカレーターで二階の出発ロビーへあがった右手、カウンターのようにならぶ無料充電コーナーに座ってPCをひらく。メールを確認すると劇団から案内があった。 「上履き」の言葉が目にとびこむ。 上履きは、ひとり歩きを始める…金がない…裸足じゃダメか…芝居は二十五年やってない…時代は変わる…当時だって舞台

あなたの日常生活で起きた演劇的な事柄とその理由を教えてください。(改稿Ver.)20230221tue

792文字・30min 二十五年前ぼくは演劇をやっていた。 《演劇的とは何か?》 ぼくはいまだにわからない。 演劇の三大要素は「劇的行為」「観客」「俳優」と言われている。 逆にいえばこれらが揃えばどこでも演劇的な事柄になるはずだ。 ぼくは思うに日常で一般人が一瞬にして観客に変わってしまう事柄が起こると演劇的になる。 体験を二つあげる。 ■一つ目は二十五年前。 世田谷シアタートラムで野田秀樹作演出の「農業少女」を観た。公演中に男役は汗だくになって女役の腕をさわろうとした。

読者よ、まってちょんまげ。20230220mon242

394文字・20min まず常連の読者に。 この記事は悪意はないです。 昨日は日記をふたつアップした。 妄想散歩⑴とふつうの日記⑵だ。 5時間差でのUP。 ⑴はマンガタッチだしエロい。だから♡は少ないのか? ⑵はわかりやすくてエモい。だから読者は♡をつけたのか? ♡をくれた方には感謝。ありがとう。 さて本題。 印象や解釈は読者の自由だ。 筆者からこう読んでくれ。という意見は毛頭ない。 けど、印象で文章を読む。 ぼくの読者には喚起を促したいと思った。 ⑴はエンタメの

それでも、やるしかない。20230219sun241

400文字・25min 妄想散歩と同日。 11:40起床。 やはり曇りだ。 希死念慮が襲う。 が、これが本来の生活リズムか。ウルスラを書いたときは躁状態だったのか。 覚醒剤をやりたいと思った。 都合十六人、主治医は変わったがぼくに真実をいった医師がひとりいる。 「この辛いのを一発で治す薬ってないんですか?」 「蒼井さん、それは覚醒剤です」 東大医学部から一年だけ群馬に出向にきた、新米医師だった。 部屋にのこった二冊の、短編集のほうを手にとってパラパラとよむ。 涙がこぼれる