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適切な競争をするために

むかし、社会的比較というワードで調べ事したことがあるので、それについて簡単にまとめていこうかと思います。
社会的比較とは、他者と比較することについて分析されたものですが、他者と比較、競争することはいい面、悪い面があります。
インターネットやSNSの普及によって、手軽に実力者の実績が知ることが出来る現代において、社会的比較やそれに関連した情報について知っておき、なぜ自分は他人と競争するのかをはっきりしておきたいです。

1.社会的比較とは

社会的比較(social comparison)とは、自分の能力を他者との比較を行うことによって評価するといった感じの動機やその効用について色々と述べられたものです。
特にスポーツでは顕著ですが、他者との競争を通じて自身が全体のどのくらいに位置付けられているか、自身はどれだけ成長できているか。といったことを考えることがあると思います。
スポーツ以外でも、昇進や昇給のための評価基準のような何かのための基準が、過去の良い成績を収めた人がこのぐらいの水準だったということから作られているのであれば、過去の人々との比較であるという側面を持てると思います。

2.競争の良い面

競争の良い面としては、
1.自分が成長するためのモチベーションを維持することが出来る。
2.自分の基準を定めることが出来る。
3.他者より良い成績を収めることで、より良い報酬をもらうことが出来る。
あたりかなと思っています。

1.自分が成長するためのモチベーションを維持することが出来る。について、基本的には競争の本質とは、いままでの研鑽がどれだけ効果的だったかを確かめることだと思っています。
努力し、他者と比較し、自分がどれだけ成長できたかを知り、また努力する。
これが競争の一つの見方だということです。

2.自分の基準を決めることが出来るについては、いろんな見方ができるかと思います。
たとえば、全体の中の上程度に位置してるから、「現状維持でいいだろう」とか、「もっと頑張って成績伸ばさないと」といった。何かの行動に対する動機づけだったり。
何かに失敗したときに、これを成功した人は全体でも1%程度しかいないといった情報があれば、気が楽になると思います。
いろんな意味で比較によって基準を作ることが出来ると思います。

3.より良い報酬をもらうことが出来る。というのは個人的には本来の競争の趣旨とは外れたものになる気がします。
しかし、現実ではスポーツで1位を取ったものには優勝賞品や賞金が与えられる。社内でより良い地位に就かせてもらうといったことがある(と思う)ので、一応メリットにはなるだろうということです。
注意してほしいことは、競争における金銭的報酬とは競争を勝ち抜いた人に対する副次的な対価であり、報酬そのものを目的とすると、報酬をもらえなかったときにモチベーションを大きく落とすことになりかねません。
現代がそれを意識して競争させてもらえるかはわかりませんが、、、

3.競争の悪い面

競争自体は適切に扱うことが出来ればいいものであるといえますが、インターネット、特にSNSサービスの普及によって他社との比較が容易にできる時代になった現代では、適切に扱うことが難しくなっています。
適切ではない相手と競争してしまうことが容易になった。と言えそうです。

ここでは、そんな相手と競争することのデメリットについてまとめようかなと思います。
1.常に敗北(勝利)を味わうことになる。
2.常に競争することになる。
3.勝利したところで報酬が得られるかは不明である。
かなと思います。

1.常に敗北(勝利)を味わうことになる。については、相手が自分よりも優秀すぎる、もしくは反対の場合に起こる事象です。
常に敗北することは、現状の行っていることに対して常に負の対価が支払われている状況と解釈できると思います。相手が強すぎれば強すぎるほど何やっても負けてしまうのだから、これはとてもいい状況とは言えないと思います。反対に何やっても勝てるという状態も、停滞を招いてしまいます。
まわりが常に何かしら成長しているという仮定を置くと、現状維持は相対的に後れを取っているといえます。
努力したことによる何かしら良いフィードバックが返ってくる相手と競争したほうが精神的に安定すると思います。

2.常に競争することになる。については、インターネットの持つ性質上避けられないことです。
ツイッターなんかみれば、常に誰かがツイートしていると思います。ツイッターは日本だけではなく世界中の人々が使っているので、見ようと思えばいつでもどこでも際限なく「誰かが何かを成した」系のツイートを見ることが出来ると思います。
そんな常に競争している状況では、集中して自分を研鑽する時間をとることもできなくなりますし、ただただ疲れる時間が増えるばかりです。
なので、きちんと休む時間や落ち着いて勉強をする時間を取りましょうという話です。

3.勝利したところで報酬が得られるかは不明である。これは競争の良い面の3.より良い報酬を得ることが出来る。と対応したものです。
これは単純にきちんと公的なルールに乗ったものであれば大丈夫かと思いますが。インターネット、特にSNSなんかで誰かの成功情報を聞くことによって発生する競争は、特にルールが定められていないことが多いと思います。こういった競争はすべて自分の内で行われていることです。こういった競争を勝ち抜いたとしても、すべて自分の自己満足で終わります。
競争に報酬をもとめるなら、なおさらSNSを通じた私的な競争はさけるべきなのではと思います。

4.まとめ

競争についての良い点、悪い点について個人的考察を書いてみました。
競争を通じて自分の成長を実感するのが大事です。
なので、競争の勝敗についてはそれほど注視する必要はないです。(競争することでご飯を食べているような人たちは例外だと思います。)
競争相手に悩んだら、過去の自分と比較するのがいいのではないかと思います。参考程度に。
競争や社会的比較についてはいろんな書籍がでていますので、本屋で面白そうな本がおいてあったら買って読んでみるといいのではないかと思います。

ここまで読んでくださって、ありがとうございます。

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