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人に“見せる”こと

今日、久しぶりにヒールの高い靴を履いた。
ブランドのバッグを持った。
綺麗な服を着た。
化粧をした。
髪をブローした。

産後56日目になる今日、妊娠してから初めておしゃれをした。
一年弱の長い間、女であることを忘れていた気がした。
自分が「楽」であるスタイルばかり求めていた1年間だった。

久しぶりのおしゃれは、背筋がシャンとした。
帰ってきて、足は痛いし、クタクタのヘトヘトだけど、久しぶりの疲労感だ。
育児とはまた違う疲労感。

おしゃれをしなかったこの一年で、結構老けた。
別にスキンケアを怠ってたわけではない。
ジャンクフードばかり食べていたわけでもない。
でもやっぱり、人目を気にしないことは、どんどん自分を老けさせる。

最近、鏡を見ることが嫌だった。
そんな自分が嫌だと思う。

自分に自信が持てなくなった時、いろんなことに対してネガティブになる。
育休をとり、仕事をしていないことで、社会とも分断され、誰からも「必要」とされていることを感じられないのもまた一つの原因だと思う。

昔、プラダを着た悪魔という映画を見たことがある。

Fashion is not about utility. An accessory is merely a piece of iconography.

きちんと着飾る日がたまには必要だと思った。

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