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言葉にできない思い、言葉にしない思い

言葉にするのは難しいなと思う、フリーライターのaoikaraです。

ついこの間もそんな内容のnoteを書いた。

いろんなことを思いながらも考えながらも、言葉にしようとすると、受けた人がどう思うのかという視点に立つとすごく繊細に扱わなければならないし、言葉選びがとても難しくなる。そもそも自分がどう思っているのかもわからなくなってくる。

「言葉にできない」
「言語化できない」

でも、思ったり考えたりはしているから、もどかしさを感じていて。いつか言葉にしたい。でも勇気を出すのはこわいから、そっと置いておきたいなんていう、ずるい気持ちも顔をのぞかせている。


一方で「言葉にしない」思いもある。できるけど、しない。

スマホの画面がぱっと明るくなって、恋人から連絡の通知が届くと、心がぴょんと跳ねる。心が飛び跳ねるでもなく、日常になじんでいくメッセージもあるけど、妙に心が弾んでしまうときもある。

この瞬間は、「ああ、もう、好き!」みたいな気持ちで、何がどうとかわからないけど、ただ「好き」がある。

「恋人のどこが好き?」と聞かれたらたくさん答えられるけど、頭の中で箇条書きにしている途中で、「あ、やめとこう」と思う。

「〇〇だから好き」と言葉にしてしまうと、自分の素直な心を見失ってしまうときもあるから。小さな違和感に「ん?」となったときも、「でも、〇〇で素敵な人だよ」と言葉にした思いが説得力を持って、違和感を論理的に打ち消そうとする。

でも、直感はだいたい合っていて、違和感は大きくなると経験から知っている。直感を論理でねじ伏せようとしても、結局は気付いてしまう。

そうやって自分の素直な心に気付かなくなるのが怖いから、あえて言葉にはしない。

なんだかよくわからないけど好き、直感的に、感覚的に、間違いなく実感している。どんな言葉にも説得されていない、私だけの素直な気持ち。


言葉にしたいのに言葉にできないもどかしさや、言葉にできるのに言葉にしない意識が、絡まり合って自分を見失わないようにしたい。本音はどこにあるのか、自分らしくあればきっと大丈夫。

2021年5月28日(金)

No.886

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