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浸透力は相互作用

肌に化粧水がぐいぐい染みこんでほしい、フリーライターのaoikaraです。

乾燥する季節だからね。でも、今日の“浸透力”の話は、化粧水じゃなくて“言葉”について。


とある人の言葉が、私に響く。誰かとか、どんな言葉かとか、じゃなくて、なぜ響くのかという話を今日はしたくて。その響く感じ、受け止めて何と言っていいかわからない気持ち、でもちゃんと「うれしい」んだけど、うれしいじゃ足りない。どこか気恥ずかしくもある。

ああこれは「言葉にできない」だなって。自分が思ってたことすでに言葉にして歌にしている小田和正さんすごいなって。

でも、たしかに言葉が私の中にしっかりとあって、自分では言葉にできないけど心に染みこんでいる。ああこれは「浸透力、ハンパなーい!」だなって。今度は逃げ恥のセリフを思い出して、すごいなって。

自分の心の中の気持ち、だいたい先人が言語化しているからすごい。ちょっと話が飛んだ、話の軸を戻す。時を戻そう。あ、これもぺこぱすごい。さて、戻して。


そう、言葉の浸透力。浸透力は相互作用だと思っていて。言葉ではなく化粧水だとしても、どんな成分かによって浸透力は変わる。化粧水をつける人の肌質や状態によっても浸透力は変わる。浸透させるもの、浸透されるもの、どちらの相性も大切な相互作用なんじゃないかと。

言葉も同じ。誰が誰に言うのか、浸透させる人、浸透される人の相互作用によって、浸透力が変わるんじゃないかなと。

全く同じことを言われていても、全然染みこまないときはあった。「染みこんでるでしょ?」って期待する目で見られていたから、「浸透力すごーい」みたいな顔ができる分にはずるくて大人ではあったんだけど、でも心はカラカラ。

逆に私の何気ないものが、相手にずどーんと響いてしまって、浸透しまくってしまって、そんな浸透させるつもりなかったな…って思ってしまうときもあって。心の化粧水がカラカラ。

ドラマとか見て、感情移入するとどんなシーンでも見入っちゃうのは見ている側にも浸透しているからなんだろうな。逆にどこか俯瞰して「いやいやいや、こんなの恥ずかしいよ!」ってなっちゃうと浸透力のギャップがあるからだろうしね。

でも、このギャップが現実だとつらい。相手にとっちゃ使い心地のいい化粧水かもしれないけど、私はカサついているの。気づかないでひたひた気分で話をされたら、どんどん乾燥が気になってしまうよね。だから、たぶん離れて、自分でうるおそうって思ったんだろうな。


だけど、予想外に自分ではない誰かから浸透力を発揮されると、しかもちゃんと相互作用になってるって、気になりながらもたぶんそうなんじゃないかってなると、やっぱり心はひたひたになって、心の肌はぷるぷるになるんだよなぁ。

だから自分に合った化粧水を探すのは大事だね、という話。心の肌の話。

「言葉にできない」とか言ってた割に、まあまあ書いた。

2020年11月5日(木)

No.684

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