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梅雨に咲き誇る桜のように

アイドルが好きな、フリーライターのaoikaraです。

昨日、一人のアイドルが卒業を迎えた。HKT48の宮脇咲良さん。

10年間、HKT48というアイドルグループに所属。そのうち2年半はIZ*ONEという日韓のメンバーが12人そろったK-POPのアイドルグループに所属。日本のトップアイドルとしても、韓国のトップアイドルとしても活躍した、数少ない一人。昨日、卒業ライブがあったそうで。

私は解散してしまったけどIZ*ONEが好きで、親しみを込めて咲良ちゃんと呼んでいる。もちろん咲良ちゃんのことは好きだ。でも、熱烈なファンというわけではなかったので、卒業ライブは見なかった。

でもツイッターで上がってくるつぶやきや写真、ニュース、動画を見たり、インタビューを読んだりしていたら、「ああ見ておけばよかった」という気持ちになってしまった。

そんな、強い想いを抱いているファンの方々と比べると、かなり薄味かもしれない、だけど咲良ちゃんを「好き」と思っている一人として、自分勝手に思いを綴っていく。


私はAKB48の総選挙やドキュメンタリーが好きで、ファンほどくわしくはないけど、一般の人よりは知っているくらいの知識だったけど、咲良ちゃんのことは知っていた。

私が咲良ちゃんを初めてしっかりと知ったのは、彼女が初めてランクインしたAKB48第4回の総選挙。当時結成されたばかりのHKT48で、唯一47位でランクインしたのが咲良ちゃんだった。

まだ14歳だったけど受け答えがしっかりとしていて、印象的だったのを覚えている。

https://www.excite.co.jp/news/article/Shueishapn_20120626_12230/

それからAKB48グループ全体でも人気上位のメンバーになって、総選挙でも1位候補とされていた。AKBの楽曲でセンターを務めたこともある。

でも14曲もあるHKT48の中でセンターを務めたのは一度だけ。しかもダブルセンター、単独はなし。ちょっと意外だった。だけど着実に彼女は彼女だけの、彼女らしいアイドルになっていって、たくさんの人から愛される存在になっていた。


それから私が咲良ちゃんを「好き」になったのは、PRODUCE48という韓国のオーディション番組を見て、IZ*ONEのメンバーになってから。

オーディションのときも、表情管理が素晴らしくて、歌やダンスに課題はあっても惹き付けられる何かがあった。涙する場面も多かったけれど、それ以上に闘志のようなものを感じた。デビューするころにはそれは輝きと強さに変わっていた。

咲良ちゃんが「宮脇プロ」と呼ばれていることも知った。握手会などでファンの名前をしっかり覚えるとか、ツイッターのつぶやきを見て誰なのか認識して会話するとか、会場のお客さんにものすごく気を配っているとか、意識の高さと視野の広さがハンパじゃない。これは日本のアイドルならではのプロ意識で。

K-POPのアイドルのプロ意識はやっぱりパフォーマンスで、歌とダンスのレベルがものすごく高い。音楽番組の数も多いし、アーティストとしての力も求められる。韓国で過ごした咲良ちゃんは、スキルもすごく成長した。

私が好きな咲良ちゃんのパフォーマンスは、「Panorama」という楽曲。たしか初披露だった2020 MAMAを初めて見たときは、めちゃくちゃ衝撃だった。

楽曲の始まりは、咲良ちゃんのセンターポジションからスタートする。咲良ちゃんがどアップされる0:29~、目を奪われて、心を射貫かれた。ドキッとさせられて、もう夢中で見終えてしまう。

この髪色も大好き。桜色の髪色の咲良ちゃん、めちゃくちゃ最強。いろんな楽曲でいろんなスタイリングをしてパフォーマンスしてきたけど、Panoramaの桜色の髪の毛が一番好き。


何より、アイドルグループとして仲間を思う気持ちも好きで。HKT48という大所帯グループだからこそたくさんの人と共にアイドル活動するという経験が豊富で、だからこそ身についたことではあると思うんだけど。

咲良ちゃんが自分の誕生日にファンに向けてライブ配信をしたときに、別のメンバーの誕生日をお祝いするサプライズをしていた。というのも、IZ*ONEは活動休止になってしまった時期があり、その間に誕生日を迎えたメンバーはファンに向けてライブ配信やお祝いができなかった。

だから、咲良ちゃんが自分の番のときに計画してくれた。いや、めっちゃ優しい。

解散が決まった最後のライブも印象的だった。ファンの人の前に立てるのが最後だと号泣しながらスピーチをするメンバーのうち一人、嗚咽が止まらなくなってしまった。その間ずっと心配そうに見ていて、メンバーのスピーチが終わった瞬間咲良ちゃんが駆け寄り、背中をさすっていた。自分だってつらいのに。

そうやって誰かを思いやる気持ち、常に周りを見てグループのために考えて行動する気持ちがとても強いのだと思う。メンバーのためにもファンのためにもね。

だからこそなのか、最後のライブ直後のラジオでは、自分で自分の気持ちがわからなくなってしまうと吐露していた。なんだか心配だった。誰かのためにという気持ちが強くて、自分を見失ってしまわないか。


そんな話を覚えていたから、とあるインタビューを読んで、ほっとした。

さっしーが、とある先輩に「自分の人生なんだから、自分のことを考えていいんだよ」って言われたことがあるそうなんです。さっしーって常にHKT48のことを考えてくれて、HKT48のために活動してくれていたので、その言葉ももらった時とても新鮮に感じたみたい。

私もその言葉を教えてもらって以降、「あぁ、自分のことを考えることって悪いことじゃないんだ、いけないことじゃなかったんだ」って思えるようになりました。昔の私は「なんでこんなに自分のことばかり考えちゃうんだろう」って自己嫌悪に陥ることもあったんです。
私自身も前に進むキッカケになる、とてもためになる言葉でした。

引用元:【HKT48卒業】「私自身、前に進むキッカケになった」宮脇咲良が語る、指原莉乃の凄さ | ar

誰かのことを思ってくれている咲良ちゃんが卒業を決めたのは、自分のことを考えて前に進もうとしたからなんだと思うと、すごくうれしくなった。


そして、その卒業ライブ。私は見ていないけど、SNSで挙げられている写真や動画(ちゃんと許可されているものね)で、桜色の髪の毛で登場した咲良ちゃんを見て、気持ちが急上昇した。すっごくきれい!

AKB系の卒業ライブではみんなドレスを着るのだけど、それもまた桜色のドレスで美しかった。本当に桜が咲き誇っているみたいで。

今は梅雨の時期でじめじめしていて、ファンはみんな涙の雨で、そんな中で咲き誇る桜のようで、キラキラ輝く姿に誰だって笑顔になってしまう。


これはほかのアイドルにも思うことなんだけど、卒業を決めたアイドルは、どんどんきれいになるなと感じる。

それは最後の時間まで大切にしたいという思いとか、やりきったという達成感とか、次の道を見据えた希望とか、全ての想いがポジティブで、アイドルをキラキラと輝かせるからなんだろうなと思う。

今まで感じてきたいろんな重圧も、責任感としての強さにかえて、解き放たれたような輝きを放ってる。

咲良ちゃんも、本当にキラキラしていて、すっごくきれいだった。


あとはHKT48を一緒に作り上げてくれた初期メンバーのはるっぴこと兒玉遥ちゃんとか、アイドルとして導いてくれたさっしーも駆けつけてくれて、めちゃくちゃうれしかったな。あの3ショット、最高かよ!

そしてIZ*ONEで一緒だった奈子ちゃんとのさくなこツーショットも熱い!IZ*ONEの楽曲も歌ってくれて、いろんな想いがこみ上げてくるよね。

乃木坂好きとしては、「サヨナラの意味」を歌ってくれたのもめちゃくちゃうれしい!

咲良ちゃんの卒業ライブのセットリストと演出、私に刺さりまくりなんだけど!あー見ればよかった!


そして、カメラ席を用意しているのも素晴らしいよね。

撮る人は「咲良ちゃんをきれいに撮るぞ!」って楽しめるし、撮った写真をSNSとかであげてもらえば、会場に来られなかったファンもリアルタイムで共有できるし、楽しめる。咲良ちゃんは韓国をはじめとして世界にファンがいるから、この方法は素晴らしい。

ファンのことも考えてくれているし、自分をプロデュースという意味でも素晴らしいアイディアだなぁと思った。


彼女はやっぱり宮脇プロ。アイドルのプロ。それは歌やダンスなどパフォーマンスが素晴らしいというだけじゃなくて、アイドルグループとして仲間と一緒にいて、ファンやスタッフさんとかたくさんの人に支えられているという自覚を持って、全ての人を思って行動できているかどうか。そういうプロフェッショナルなんだと思う。

かわいいし、きれいだし、美しいし、そしてカッコイイ。

これからどうなるのか、どうするのかはまだ明かされていないけど、すごく楽しみ!きっと桜色の花道なんだろうな。これからの道も応援していきたいです。

2021年6月20日(日)

No.909

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