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引っ越し当日。後半

高速道路で引っ越しトラックを追い抜いて、ひと足はやく新居に到着し玄関ドアを開放したり室内の換気をしたりしていると、すぐにトラックも到着した。

「広い」
部屋に入って開口一番スタッフさんがぽつりと口にした。そうだろ、広いだろ。いや、前の家が部屋に合わないサイズ感の家具でぎゅうぎゅうすぎたんだよ。

新居は3階建ての3階の部屋。エレベーターなし。
ここで問題発生。
マットレスが階段踊り場で曲がり切れるか否か。
しかも、バルコニーすぐ近くに電線あって、クレーンでの搬入も難しいですとのこと。

買ったばっかなのに!(そればっかり)
ここでようやくIKEAの店員さんに「シングルサイズ2つにも出来ますがどうしますか」と尋ねられた理由がわかった。
こういう時のためにシングルにしておくと困らなくて済むのか!

とりあえず、先に出せるもの出しますと、荷物の中でも大きいベッドフレームが寝室に運び込まれてきた。
荷ほどきは自分たちでやるようにしていたが、リビングで荷ほどきをしてはまたもやお邪魔になってしまうので、私たちは寝室に籠って、ベッドフレームを組み立てることに。

これ、前にも言った中古でメルカリで買ったやつなんですけど、引っ越しの見積もりの人とか、マットレスの配送業者さんを「これメルカリで買ったんですか!?」と驚愕させた品である。送られてきたこの品を2人で見た時に、若干後悔の空気が一瞬でも滲んだことを私は忘れない。そして分解して送られてきたので、かれこれ1か月くらいは分解されたまま自宅の一室に置きっ放しだったのだが、その品を組み立てようとしている。

フレームと一緒に送られてきた組み立ての説明の紙切れは1枚ぽっきりで、この組み立て用の工具と一緒にジップロックに入っていた。本当にイケんのか、これで。

ソファ用紙

しわしわやしな。

作業リーダーくまちゃんにて、組み立て開始。行程を写真撮っとけばよかったなぁ。何事もしょうもないことも、後々いい思い出になるものである。なのでどうでもいい写真こそ、日々撮り溜めることを皆さんにおすすめしたい。それだけで日記になる。

話が脱線した。

一部、欠損している部分もあったが、「そっちもっと押して!」「いやこれ以上いけんし!」などとお決まりの小競り合いをしながらなんとか1時間もかからず組み立て完了。部品が重たくて大変だけど、説明書通りに組み立てることができた。完成品を除菌シートで綺麗に拭きあげでまじまじと眺めると、そう悪くはない。
ソファとおそろいでいいじゃん、と結果満足した。

ベッド

こうなりました。

そうこうしてると、マットレスは無事階段をクリアし、寝室に搬入されてきて私は手を叩いて喜んだ。

あとは滞りなく次から次へと搬入され、積み込みよりもだいぶ短時間で済んだ。

では、これで終了です、と最後に書類にサインをし、最後までポーカーフェイスで引っ越し作業を終えた2人組は去ろうとした。
「あの、これよかったら飲んでください」
くまちゃんに言われて買っておいた、綾鷹2本とプレミアムモルツ6缶パックを手渡す。

「え、ありがとうございます」

作業開始の時も、終了の時も一度もニコリともしなかったが、渡されたビニール袋を手に、彼ははにかむように微笑んだ。

「なんだ、笑えんじゃん」とか、少女漫画の「第一印象最悪だけど、後々好きなる男の子」キャラが言いそうなセリフが浮かんだ。もちろん口に出して言っていない。


こうして、私たちの転居活動は終了した。ここから荷解き、整理整頓までに約2週間かかった。


追記

ブラインド

ちゃんと採寸して、もともと使ってたブラインド、こっちでも使えるやんって思ってたら、全然寸足らずであったこと発覚。

しばらくショックでした。ブラインド高いので、買い直すわけにもいかず……。もともと使ってたカーテンのレースを洗濯してつかうことにしました。

カーテン

それでも微妙に寸足らずなのが面白い。まぁいいか。

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