ゴールデンカムイ 27巻感想
9月17日ゴールデンカムイ27巻が発売されました。
今回の表紙は白石でした!
261話から271話を収録しています。
27巻も加筆修正多数!
読み比べが、めちゃくちゃ楽しいです!
コミックス版の加筆修正は、かなり丁寧に推敲されている印象です。ストーリーの整合性やキャラクターの心理描写など細やかな変更点と、意味不明な変更点あり!!
とにかく今回は胸に来る展開が多数!
ちなみに冒頭のヴァシリは、とにかくカワイイ!
フンフン。独り言もフンフン。独白もフンフン。
そこから、怒涛の主要キャラクターたち入れ代わり登場しましての、場面転換で、すみません。あの。
もう、月島軍曹の鼻にしか目が行かなくて。
何故ページ真ん中に、月島軍曹の鼻描いたんですか、絶対わざとですよね!!
鶴見中尉の目より、鼻見ちゃいました。
それは、それとして。
ものすごい癖の強い乗り物登場
なんて素敵なデザイン!!
ゴアァァァァ!!!!から始まる効果音、堪能させて頂きました。なんか、癖になる「オンッ!!」と「ギャギャギャ!」。
そして、加筆修正された「ニャー」!!!?
何故!?
いやもう、ちょこちょこ出てくる土方歳三カッコ良すぎです。
ボウタローーーッ!!!!
え?え?そういう展開ですか!?
ちょっとネタバレ出来ないので、アレですが。
鬼の形相の杉元が、豹変!!
あの、表情は意外すぎて!!
え!?どうしたの!?どういうご関係!?ってなりますよね!!
この表情は、今まで見たことが無かったので、気になります!!他の誰にも見せていない表情!!
(気になりすぎてヤンジャンアプリで読みました。あーっ!ねーーーっ!!見て下さい。最高。)
ボウタローーーーッ!!!(2回目)
素直に謝る杉元。。。いやまさかのゴールデンカムイ。これがゴールデンカムイ。
月島&鯉登
この二人のやり取りがまたワチャワチャでした。
鶴見中尉への忠誠心と、本音がカオスな二人ですが、ここで一区切りとなった模様。
やはり人は、自分の行動を肯定できる何かを求めますよね。何かを信じないとやってられない訳で。自分が命を賭ける意味が、正義や大義であって欲しい。突き詰めれば、それによって過去の行動による罪悪感からの開放までもあるのです。
逆に理由が、個人の私利私欲、小さな感情に発したものだったら、月島みたいにブチギレますよね。自分の為に、何人犠牲にしてるんだ?いつも大義を掲げて人を利用して、全て捨てさせて、自分は大事な者を捨てていないだとぉ!!=「はぁ?」です。
つまり鶴見中尉、絶対分かってて聞かせてます。やばい人です。
いやー!でも、月島の「はぁ?」を見たとき、「あ。月島って鶴見中尉の本音を確認したら、大逆転ありえるなぁ!」って思いました。
人って、信じ続けて来たものを、途中で捨てるって難しいですよね。信じてきた年月や、その年月の自分自身を全否定して捨てるのは、かなりの勇気と苦痛を感じるので。
だから、なんとか信じ続けたい、信じられる理由を見つけたいと思ってしまう。
いわゆる自己防衛です。
めちゃくちゃ課金したゲームを、やめるにやめられれないみたいな。
ズバッとやめられる人って、過去にとらわれない人なんですよね。また、自分の過ちを即認められる。
月島は、イゴ草ちゃんがネックになってるんですけど、何かのきっかけで、鶴見中尉への忠誠をぶった切りそう。
そのくらいインパクトのある「はぁ?」でしたね。分かんないですけどね。
覚醒した月島は、ちょっと見てみたい気がします。
鯉登はもう少しフラットですね。若いと言うか。
ほら、やっぱり〜!みたいなあの笑顔。
軍人としての理想が、鯉登の中にはハッキリとあるようなので、常に軍人としてどうあるべきかが重要なんでしょう。多分。
軍人として、上官を疑うなんて良くないとも思うし、客観的に、この行動は正しいのかも考えていて、意外と冷静に状況を把握しているようにも感じます。表情を見る限り、ボンボンって感じでもありますけども。素直なんですよね。
アシリパVS鶴見中尉
はい!今回の山場です。
野田先生。
絶対に、これ描きたかったんだろうなというあの見開き。
こんなにページをめくって精神に来た漫画は、今までありません。やばい、こわい、リアル、臨場感。
サイコパスってる鶴見中尉。
囚われて、一方的に罪を並べ立てられ、追い詰められる。このアシリパの置かれた状況で、正常な判断力を保つのは至難です。
しかも、父親の遺品というか、父親そのものを冒涜、侮辱する行為。
それでもアシリパは、怒りよりも父親の犯した罪の責任を感じます。なんていい子なんだ!!鶴見中尉の計算通りなんですけどね!!ひどすぎる!!
金塊の暗号を絞り出そうと、アシリパの精神を締め上げ、最後には、父親を利用してソフィアの命を人質に取るという暴挙。
いやもう、ここで言わなかったらむしろ人間失格になってしまうという拷問ですよ!!
あのラストは辛い!!!
語り足りませんが、ネタバレになるのでガマンします。
辛いと言えば、菊田さんと有古さん。
菊田さん切ないなぁ。
ボウタロは、なんだかちょっと救われた気がします。白石やアシリパ、杉元(殴り合い多いケド)との出会いが、王様になる願いを叶えたというか。
家族や仲間に忘れないで欲しい、それが生きた証になると思っていたのかな?
逆を言えば、そういう大切な存在を守りたかったんですよね。
白石を守ったのも、アシリパに助言したのも、ボウタロの優しさタダ漏れで、そんな事をしちゃったから、「あーあ」っていう言葉がでたのかなと。
がっかりの「あーあ」じゃなくて、「俺としたことが、こいつらにここまで協力しちまったぜ」的な。
まさに、「らしくない」。変化したボウタロ。
なんだか、満足そうじゃなかったですか?
お前らが、感謝して覚えてくれてたらいいみたいな。
メンタルのメリーゴーランドや〜!!
もうもう、いちいち考察したくなります。
ゴールデンカムイ面白いです!!
勝手な解釈しては、キャッキャウフフしてます。
何にせよ、みんな幸せになって〜!!
本誌も佳境!!
しかも、この27巻、タイトル回収ページもありましたね!!ここでか〜!!
終わってほしくないですけど、これからも連載、新刊楽しみに待ちます!!
めちゃくちゃ面白いので、未読の方はヤンジャンアプリへレッツゴー!!
今なら9月20日まで全話無料です!!
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