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SNSでアートを売るという試み

私は以前、ギャラリーを通して絵を販売させてもらっていました。自分が美大生だった頃、ギャラリーで絵の展示をして購入してもらうことが作家(画家)の仕事だと思っていたからです。

なので、都内のギャラリーを借りて個展をしたり友人とグループ展をしたり、現代美術の公募展に応募して入選し、美術館で展示をさせてもらったこともありました。公募展に入選し美術業界の方々に知ってもらうことも、作家として認知してもらうためには必要なことだと思っていたのです。これらの活動を通して、ギャラリーを経営している方に声をかけてもらい絵の展示販売をお願いするようになりました。

この間、いろいろなギャラリストの方々とお話しする機会がありましたが、作家(自分)の制作意図や制作過程を尊重して欲しいという思いと、ギャラリー側からの作家にこんな作品を創って欲しいという要求が合わないように感じていました。

私は社交的ではありませんし、人と世間話をするのも苦手です。人に合わせているとストレスを感じてしまいます。次第にギャラリーの期待に応えなければならないと自分にプレッシャーをかけてしまい、絵を上手く描くことができなくなってしまったのです。

結局、約6年ほどギャラリーでの展示販売を続けていましたが、絵画を描く楽しさが分からなくなり活動をやめてしまいました。けれど、活動をやめて物ごとを引いて見たときに、SNSで自分の作品を発信することができるのではないかと思ったのです。SNSでは制作意図や自分自身についてギャラリーを介さずに発信することができ、noteやInstagram、twitterなど自分に合うものを見つけて併用して使うことも可能です。この方法なら誰かに合わせる必要もなく、自分が本当に思っていることややりたいことを自分のペースでたくさんの人に、グローバルベースで発信することができると思いました。

私は絵をたくさん売りたいわけではありません。タイトルの「SNSで絵を売るという試み」とは矛盾しているようですが、自分が素直に思ったことを素直に表現したいという気持ちがあるだけです。絵を描くことはその一環としてあるだけで、大切にしたいのは自分の正直な気持ちと主体的に行動することです。その過程で自分の考えや絵に共感してくれた人が作品を購入してくれたら、とても喜ばしいことです。

SNSは様々な利用の方法と可能性があると思いますが、人とのコミニュケーションが上手く取れない私でも自分に合った表現の場がSNSにあることを嬉しく思っています。

下記インスタグラムのリンクです。よかったら、覗いてみてください。
instagram : northparticles


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