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地雷嬢が講習員になるまで-「アンケート、フル満点取れるまで帰りません。」-


こんにちわ。
あおいです(^ω^)

5投稿目です。
いつも言ってますが
「読んでるよ!!」と
馴染様から連絡が来ると
嬉しい気持ちになっております。

何と言っても友達から
「今回は〇〇だったね」とか
感想が送られてくるのがびっくり。笑

プライベートの付き合いがある友達に
見られてるのは何かはずかしかったり( ̄▽ ̄)
(でも内心嬉しい)

私が良く相談させてもらってる先生にも
面白いって言って頂けたのも嬉しいし
note始めて良かったなと思ってます。

勧めてくれた先生。
有難う御座います。笑



さてさて
前回までのは私は
「承認欲求をお金で買っていた」のですが
それが自分にとって意味の無い事だと気づき
完全に1人きりになってしまった私。
目標もないまま歳を重ねてしまった私。

何も無い私が
1人で初めて「頑張ろう」と決意しました。
決意してから
どう行動したのか、、、ご覧下さい。






Sさんと縁が切れてから2ヶ月後。
私はとある人に連絡をしていた。

「厳しいお店ってありますか?」

「ジャンルは?」


、、、夜職に詳しいスカウトさんだ。
お店が厳しいか緩いかなんて
正直働かないと分からないのが現状。

今まで自分で働く場所を決めた事が無い私は
何処に何があるかを知らないのだ。

ずっとスカウトさん頼りで
私のやり易いお店を
教えてくれていただけだから
厳しいお店なんて紹介されなかった。


そもそも何故厳しいお店で働きたいかと言うと
私は勤務態度が悪かったから
出稼ぎ嬢となりSさんに貢ぎ始めたのだ。

家から通うのが1番だったが
家には誘惑が多い。

「雨が降ってたら行きたく無い、休もう」
こんなの当たり前だった。

何故出稼ぎが良いのかと言うと
寮には必要最低限の生活必需品しか無い上に
周りには何も無い。
土地勘も無いから遊びに行く何て論外。
仕事をするしか無いのだ。

嫌でも仕事をするしか無い環境だったからこそ
私はあんなに働き続ける事が出来た。

勤怠はさて置き
アンケートのある店で働いた事が無い私は
とりあえずアンケートのあるお店で働き
そこで満点を取り続けたら
接客の何かが分かるんじゃ無いかと思って
今回スカウトさんに相談した。


だがスカウトさんには渋い返事をされた。
「今まで散々緩くやって来たのに急に大丈夫なの?」

「途中で挫折したら、こっちも困るよ。」

今までの私の働く態度を見て来たからか
私の「頑張る」と言う言葉に信頼が無い。笑


ちんたらちんたら会話を続け
渋々お店だけは教えてもらえた。
紹介はしてもらえなかったが、、、


自分でHPに記載してある電話番号に電話
「保証も何も要らないので、アンケート満点取るまで働かせて欲しいです。」

お店の方、困惑。笑

「保証頼りにしないのは嬉しいけど、後から言われても困りますよ?」

「大丈夫です。いつから働けますか?」と
色んな契約の話をして受け入れてもらった。


場所は中部地方にある有名ソープ街。
駅から見えてしまうぐらいの距離にあるのだ。
高級店では無く中級店。


1週間ぐらいで達成出来るだろうと安直に考え
キャリーバッグに荷物を詰める。

今回も出稼ぎではあるが稼ぐ為では無い。
自分への挑戦。


気分が上がった状態で新幹線へ



駅のロータリーまで
お店の人が迎えに来てくれた。

お店の裏で
書類を色々と書き

「明日から宜しくお願い致します。」と言い
お店を後にした。



【次の日】
朝10時から深夜24時まで勤務。
これが何日続くのかが
自分で言った癖に若干不安になった。
いつ帰れるのだろう、なんて。

風俗を始めてから今まで
お客様を喜ばせようと思って
接客をした事が無い。

私なりに喜んでもらえるだろう。
と思えることを全力でやった初出勤だった。

勤務時間が終わり。
お給料を貰う前に
1日接客した分のアンケートを渡された。

・1点
・5点
・6点
・0点
・9点


、、、、
満点がひとつも無い。


このお店のアンケートは
10項目質問があり
満足、普通、不満
の3択性になっていた。

満足に○をつけてもらえれば1点

普通は0点。

不満は論外。

オール普通では0点なのである。


幸いにも不満に〇を
つけられることは無かったが
普通が多過ぎる。

最後のコメント欄にも
「頑張ってくれたがもう少し肉付きが欲しかった」
「おっぱいが小さい」
など胸へのコメントが多かった。


どうしろって言うんだ。
身体の事は
すぐに改善出来るわけ無いじゃん。
文句があるなら
おっぱいある子に入れば良いじゃん。

あんなに頑張ったのに満点が1つも無い事が
悔しいのか、怒りなのか
どの感情なのか分からなかった。

その日の夜は沢山泣いた。
泣いても仕方無いけど
泣く以外吐口が無かった。

今までだったら
両親が聞いてくれてた
友達が聞いてくれてた
彼氏が聞いてくれてた
Sさんが聞いてくれてた

私を慰めてくれる人達が沢山居たけど 
もうそんな人は居ない。
居てもそこに頼ったら私は変われない。
自分で解決出来なきゃ前に進めない。


アンケートを穴が開くほど見直した。


次の日も、その次の日も、そのその次の日も
普通の連鎖は続いた。


お店の人も最初は優しかったが
だんだん怒るようになって来た。

「アンケートぐらい満点取れて当たり前だよ」
「100点にしろなんて言ってない」
「満足出来ましたか?の質問に出来ました。って答えさせるだけ。」


いや、そうなんだけど。
難しいよ。

・常に寄り添ってくれましたか?
・愚痴や興味の無い話ばかりしませんでした?
・言葉遣い、仕草は丁寧でしたか?
・サービスは業務的にならず一生懸命でしたか?
・ムード作りやプレイを積極的にしてくれましたか?
・キスは沢山ありましたか?
・お客様への感謝の気持ちは感じられましたか?
・本日の女の子をまた指名したいと思いますか?
・女の子の気になる点はございましたか?
・女の子の良かったところ、悪かったところはありましたか?

の10項目。
キスに関しての満点は多かった。
何でかと言うと
常にする様にはしていたから
決して少なくは無かったからだ。

物理的な事は満点に出来ても
人の感覚によって変わる事に関して
満足を取り続けるのが
その時の私には凄く難しかった。
※今でも難しいとは思ってます。


学生時代
国語でよくある「筆者の気持ちを述べよ。」が
大の苦手だった。
だって筆者じゃ無いからそんなの知らんよ。
って思ってた。


でも、、、
これじゃダメなんだと
言う事だけは分かってた。

一気に改善するのは無理だ。
私はそんな頭良く無い。

とりあえず1項目づつ
確実に満点取れる方法を見つけて行こう。
と思い上から順番にこなしていった。


気付いたらそこに10日間もいた。
7日間で帰る気満々だったのに、、、

でも確実に自分が変われてる実感は出来てた
あんなに普通ばっかりだったアンケートも
8点辺りをキープできる様になって来て
満点の10点も継続して取れる様になってた。

満足したに○をつけてもらえた達成感。
また来たい。と言ってもらえる嬉しさ。
短期間でリピートしてもらえる喜び。

今まで他人のお陰でしか
味わえた事の無い感情を
自分の手で掴んで体感出来てる。

誰かに頼らなくても

誰かに褒められなくても

1人で動ける。

22歳ににして学んだ。


14日目。
完売では無かったが
6接客して全部満点が取れた。

1週間づつシフトを増やしてたのもあって
キリ良くそこでの修行は終了。



満点だらけのアンケートを
何回も何回も見返した。

そんな嬉しがる事?って感じですよね。


だけど
風俗嬢でいることが努力だった私が
風俗嬢として喜んでもらう為の方法を考えた。
風俗嬢として褒めてもらえた。
それが初めての経験で
嬉しくて仕方無かった。


その後Twitterで知り合った風俗嬢と
やりとりする様になり
とあるお店を紹介してもらった。

日本三大ソープ店の1つである。
関西地方にある老舗の高級店。


高級店とは何ぞや。


風俗って誰でも働けるんじゃ無いの?

そんなガチガチの面接しなきゃならないの?
まだまだ私の知らない事ばかり。


でも折角修行したんだから
ダメ元で受けてみようと決意。

流石有名店。
全国各地に面接支部がある。

東京支部にて面接を組み
お店のHPを確認して
カラーに合う様にメイクも直した。
面接官に受ける様に
普段着ない様なタイプのワンピースも買った。

Tバックなんて履いた事が無いけど
勧められて購入。
初めてで慣れない。
お尻がスースーする。

何か恥ずかしい。

下着を買う上で
高級店はブランド下着必須な所が
多いとも聞いた。

びっくりするぐらい高い。

今まで上下で5000円だったのに

勧められて購入したのは上下で25000円

高級店で働くと言う事は
サービスも大事だけど
自分が値段に見合った商品という自覚も
必要と言う事も教わった。



いざ面接当日。
書類を書いた後
別室で実寸のスリーサイズを測られて
嘘が無いかの確認も取られた。

トップレス状態で
動画を回されて
AVの様な面接が始まった。

志望動機、趣味、特技など
内容は至って普通。

だが環境が普通じゃ無い。


動画撮影が終わり着替えた後
書類を作成した部屋に戻って水分補給。

面接時に撮影していた動画は
本部に送られそこで合否が決まるらしい。

ドキドキしながら座ってると。

「採用です。」と言われた

喜ぶ暇も無く
お店のカラー、スタイル、システムについて
沢山説明され
いつから働くかだけ聞かれて。
目安を答えた。

最後に当日までに
髪色を落としてくる様にと言われた。

素人系のお店な為
見た目から清楚でいなきゃならないのだ
ご案内する服装も
ドレスというより清楚なワンピース
下着もゴテゴテのブランド下着と言うよりは
パステルカラーのフルバックなど

聞いていた高級店とは
少し違ったテイストだった。


けどこんな何も無かった自分が
アンケートも満点に出来て
有名高級店に合格出来たのも嬉しかった。




ただ、これからだった。



これから私が想像もしてないぐらい
辛い経験
悔しい経験
風俗嬢として越えなければいけない壁が
ここから何枚も続いてるとは知らずに。





今回は脱地雷嬢計画でした。
タイミングが良かったのか悪かったのか
私が吉原に来るまでに働いたお店は
当時ハゲるぐらい
全部厳しかったんですよね。笑

今はアンケートも無かったり
お店のカラーも変わったりと
色々時代の流れに沿って
変わってるみたいですが
(言うても3.4年前)

厳しい時に働けて良かったな。と思います。


因みに修行を積みに行った
お店のアンケートの大まかな答えを
書こうか迷ったんですが
普通に書いちゃうと
現時点で講習にしに来てくれてる子に悪いので
見たい方だけ見て下さい。(有料部分)

初心者向けだと思うので
プロには必要無いと思います。笑


次回は三大ソープ編です。

今回の記事が良かったら
イイネ宜しくお願い致します(^◇^)

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