私、オルガ・ベネデッター

■過日、「TAR」と「私、オルガ・ヘプナロヴァー」を見てきて、同じくレズビアンの主人公である「ベネデッタ」のことを思い出さずにはいられなかった。方向性は違えど、一人の女性が破滅に向かっていく構造は大変興味深くラストはやはり「ベネデッタ」が一番驚いたし印象に残っている。「TAR」の授業の切り取られ方のくだりは少し怖くなってしまった。オルガは静かに破滅していく。社会からの逸脱というものについて思いを巡らせていて、芸術やスポーツなど、何かに特化している人たちが他の部分でマイナスとされている方向に逸脱することに厳しい昨今になったな、という気がする。

■相変わらず野球にハマっていて、この独特の雰囲気は女性同士のコミュニティにはなかなか見られないことだな、と思う。カラッとしたコミュニケーションは自分が今までできなかった憧れの部分もある。しかし一方で倫理観を問われる事件も起こっていて悲しい。事実関係をきちんとして反省してほしいと思う。自分も聖人君主ではないし、失敗ばかりしているが、この大衆の波というものに飲み込まれそうで怖い。

■自分の足で立つ。自分にできることをする。というのと、他人に流されることは違うし、他人の意見に耳を貸さない、というのもまた違う。このバランスを保つために、どうしていくかな、という自分の課題。
心と体のバランスを整えるためにとりあえず、筋トレを行う。


この記事が参加している募集

#映画感想文

67,494件

サポートしていただけるとめっちゃ嬉しいです。 少額からでもめっちゃ嬉しいです。よしなに。よしなに。