帰る場所、間違えているよ
今日熱中症になった話をぼやきましたが、どうやら違ったらしいです。
単純に昼前にいつもの行きつけココカラファインでトイレットペーパーとおっさんの日用品をそろえ、レノアとアタックの特大詰め替えをいそいそとかごに入れて並んでいた時の話。
前のお客さんがやたら長いなあと思ってぼけーっとしていたら、左のこめかみと肩にドンときた。「何が」というのはちょっとこっから下の話はホラーが苦手な人はやめた方がいいかもしれない。
私は元々霊感が異常に強かった。3歳の時に長ブランコから落ちて頭を強打し10針縫った時に幽体離脱をして、父が暴走族の車でひかれて黄泉の国に行きかけたあたりから覚醒した。
ピュアだったころはずっと見えていた霊だが、今も気配だけは感じる。最近までは職場の入り口のドアをガタガタ開けようとする過去のお客様がいたのだが、暗号ロック式に代わってからはその方が遊びに来ることがなくなった。
昨年の秋に丁度昔から仲が良かったラーメン屋の店長さんが自殺されてしまい、その後彼が何度かうちに遊びに来ている「気配」を感じていた。いや、悪いがここは広島じゃないんだ……すまんが地元に帰ってくれ💦
私はもう霊の気配をなんとなくしか感じることが出来ない。なので、何かその人が訴えたい事があってもイタコじゃないから降ろすこともできないし、誰かに伝えることもできない。(昔の私だったら出来たと思うが、もうピュアじゃないから能力が消えたみたいです)
そしてお盆時期。私の肩にドンと来たのは間違いなく成人だった。
子供とは重さが違う。ここまで深く頭の中に入ってくるって事は、私に関係ある人か?生霊であれば間違いなく元姑しか想像できない。あの人は私を呪い殺そうとするくらい執念深い。
ただ、感じた気は女ではないと思った。
殺しにかかってくる気配ではない。じゃあ誰だろう?
帰宅してからも頭痛が取れなかった。初めての片頭痛。いつもの女のイベントの時にくるやつとは全然違う。天狗様に治してもらった左目がまた疼いた。やばいなーこれ脱水かなーと思って水を飲むが全然治らない。左側だけが重く息も苦しい。肩にはやっぱり何かを感じる。
こりゃあかんと思ってふて寝した。もうこれは熱中症だ、うんそうに違いない。そう解釈する事で私は楽になった。
夕方、彼氏が西武ドームに呼び出しされていたのでやっと一人の時間が戻った。身体がなぜか冷え切っていたのでエアコンを消した(設定28度なのに寒い)風邪かな?と思ったらそうでもない。
しばらく見ていなかったnoteの通知がまたえらいこっちゃになっていたので、順繰りと好きな人達の記事を読みコメントをする。ああ一人の至福の時間……!
と悦に浸っていたら、ドアに誰かが激突する音が聞こえた。そして鍵穴をガチャガチャする音。うちはオートロックのマンションで5階だからどう頑張っても知らない人間が入ってくることはまずない。
西武ドームに行った彼氏はどうせ朝方まで飲んだくれて帰ってこないので忘れ物をしたとも考えにくい。
一応、念のためそっと外を覗いてみたがやっぱり誰もいなかった。
リビングと廊下の仕切りドアを閉めると、30秒後くらいにまたガチャガチャと鍵穴を開けようとする音がする。
ちょっと、ぞっとしたね。
これが小説だったらいいのに、とか夢だろうか?とか思ったけど違うんだ。
毎年恒例イベント……うちの父は一度あの世に行っているので、死んだじいさんやばあちゃんが下りてくるのが毎回見えている。今年は認知症がヒドイからどうだかわかんないけど、去年までは毎年実家に来るじいちゃんらを見ていた。
もしかして、ジジがああなったから、うちの親族の誰かが私に何か訴えようとわざわざ東京まで出向いてきたのか!?
いやあ……すまんが無理だ。私にはもうピュアな心が無いので、なんとなくの気配は感じるけど喋れないし、こころを伝えることも代弁することもできない。
何度か鍵穴の攻防が続いたのち、諦めたのかいったん静かになった。やれやれと再びパソコンに戻る私。
そこで気が付いた。あれだけ辛かった左目の痛みが綺麗さっぱりとなくなっていた。そして身体の冷えは落ち着き、またエアコンをそっとつける。
鍵穴の攻防は終わったが、また一度だけドアに何かが激突する音が聞こえた。重ねて言うが、うちは5階だし、酔っ払いが周囲に住んでいる形跡はない。誰かがうちのドアをピンポイントで激突したという話はまずありえない。まだだれか用事があるんだろうかと思い、私はいつものように手を合わせてここはいる場所じゃない、あなたの姿は私には見えないし、何かメッセージがあっても伝えることはできない。ごめんなさい。とだけ伝えた。
言葉はやはり理解してくれるようだ。それから酔っ払いが激突するような激しい音はピタリとやみ、鍵穴の攻防もなくなった。
ちなみに余談だが、うちの間取りは風でドアがガタガタ鳴ることは一切ない。端でもないのでそういう音に当たったことは今までに一度もない。台風が来た時でさえ。
お盆の時期は皆が帰ってきます。
私に一瞬憑依したのが誰なのかは分かりませんが、攻防が終わった後に何もしていないのにぴたりと症状が治まっていた。また左目の調子も戻っているし片頭痛もない。右肩の違和感も持って行ってくれたらしい。
多分、私が3回死にかけた時にとある方が父方の誰か女の人の守護霊がいると昔一度言われたので、顔もしらない誰かがまだ私のことを守ってくれているのかもしれない。
でも、私を守るくらいなら、実家であくせく毎日毎日介護に苦労している母と、外で歩きたい、また広いお風呂に行きたいと願いつつも脳梗塞の後遺症と別の手術を繰り返して殆ど歩けなくなった父を見守ってあげて欲しい。
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