官能ショートショート「エプロン姿の効用」
今日は彼が仕事帰りに私の部屋に来てくれる。
初めて彼に作る手料理。
買い物した帰り、ふと立ち寄った雑貨屋さんで大きなフリルのついた、ピンクのエプロンを見つけて衝動買いした。
お料理してる姿もかわいいと思ってもらいたくて。
早速エプロンを着て、お料理の支度。
初めて見せるこんな姿。
ちょっと恥ずかしいかも。
彼が来た。
「お疲れさま。もうすぐ出来るから、冷蔵庫にあるビールでも飲んで待ってて」
リビングの彼に声をかける。
ふふ、なんか、新婚夫婦みたい……。
「うん、ありがとう……どうしたの? そのエプロン」
後ろから声がした。
「さっき買ってきたの、どう? 似合う?」
キッチンに向かいながら、振り向かず答える。
恥ずかしかったから。
「うん、とても似合ってるよ」
後ろから体を寄せてきた。
「おいしそう……」
耳元で囁く。
「たーくんの好きなパスタだから、もうちょっと待ってて」
「待てないよ……」
後ろから抱きしめられた。
胸に手のひらが被さってる。
それに、もう、やだ……たーくんのもう硬くなってる。
「あーちゃんのこんな姿見たら……なんか、もう我慢できなくなっちゃった……」
カチャ、カチャとベルトをはずす音。
冷たいお尻にたーくんの熱くて硬いものが押し付けられた。
エプロンの隙間から手が入ってきて、両胸を揉む。
「あんっ、駄目よ、こんなところで」
「あーちゃんが悪いんだよ、こんな素敵な姿、俺に見せるから」
彼の先が私の入り口を探し当てて、何度もつついたり、擦ったりする。
「あんっ、もうっ、たーくんたらっ、あんっ!」
少しずつ、入ってくる。
私もなぜか、シンクの縁を掴んで、お尻を突き出しちゃってる。
もう濡れちゃってるし。
ああっ、もう、彼のものが根元まで入っちゃった。
耳元に彼の荒い息使い。
私の胸を鷲掴みながら、後ろからズンズン突き上げてくる。
すごい興奮してるのがわかる。
彼のその激しいリズムで私の口から高い声が漏れる。
そのとき「ああ、ダメだ! もう我慢できない! いい? このまま?」
「だめよ! たーくん、待って!」
その時だった。
急に唸りるような声を上げて彼が止まった。
私の中で彼のが勢いよく脈打つ。
「あーちゃんっ!」
「ああんっ! たーくんっ!」
彼が私の背中に倒れこむ。
たーくん、荒い息のまま、私の耳元に囁いた。
「あーちゃん……結婚しよう……あーちゃんと毎日こんなことしたい……」
「うん、私も、たーくんと毎日一緒にいたい」
彼が後ろからキスしてきた。
うれしい……。
このエプロンのおかげだわ。
でも、毎日、裸にエプロンだけだと、風邪ひいちゃうかも。
完
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