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私がはるばる協力隊を受けに帰国した理由

最近ネットが物凄く弱いんですけど、この国またどこかでコンフリクトが発生してるのでしょうか…。

1年前の今日、私は2018年春募集のコミュニティ開発2次面接を受けました。

当時修士論文執筆真っ最中。それでもこの日のために5日だけイギリスから日本に弾丸一時帰国しました。協力隊の面接にはSkype面接がないからです。イギリスの友人たちにはこのご時世に!?日本なのに!?と言われました。ごもっとも。

何の為に?秋まで待てばよかったのに。

そう言われてもおかしくないくらい、バタバタの受験でした(そして合格後もバタバタでした。しんどかった)。

イギリスから受験すると、健康診断6万に飛行機往復9万とまぁお金もかかりました。就活で他に用があるならまだしも、面接だけで帰ったの!?健康診断で6万!?と訓練所でも驚かれたものです。

それでも春募集で受験したのは、なるべく早く次のステップに行きたかったから。開発学分野で就職をするには2年以上の経験を求められることが多いのですが、私は未経験。色々調べた結果、一番ハードルが低くてサポートもあって途上国で実務経験を積めるのが青年海外協力隊だと、当時の私は結論づけました。

修士論文の提出日は8/30。もし秋応募なら、募集開始は10月。そこから受けて合格したら、余裕はあるけど出発は早くて(多分)1次隊の7月。9ヶ月も何するよ?訓練もあるし、短期や単発のアルバイトはしたことないしな…となぁなぁで何もしないだろうな、というのが容易に想像できました。その分春募集で最速の3次隊で行けたら出発は1月。任期終わって次の仕事に就くまでの期間は同じと仮定したら、6ヶ月分早く収入が入る。そう考えれば15万の出費も1ヶ月分の給料以下なんだから春頑張ろう!自分追い込もう!!と、いうわけです。こういう時、落ちる想像ってしないものなんですね。笑

かくして目論見通り、私は2018年3次隊になりました。唯一の誤算はフランス語圏を志望して「大学では仏文学科だし、フランス語圏以外は断ると思いますって言ったし大丈夫やろ」と思ってたら思いっきり研修言語が英語で(そして現地でほぼ英語が通じない)エチオピア派遣になったことです。いやー、1年前の私には想像できないでしょうね。今は来てよかったと思っています。

「余裕をもって計画立てましょう」が学校でも仕事でもよく言われるかもしれませんが、自分の性格を考慮して長いスパンで物事考えたらいつもそうとは限らないのでは?という話でした。

また開発学を海外で勉強してる方には、卒業後の進路に青年海外協力隊という選択肢もオススメします。教室で議論する時、課題で政策提言書く時は簡単に「あれができる」「こんな方法がある」と言えるけど、実際そうするのがどれだけ大変かが身に染みています。国際機関の援助プログラムが実際現場でどうなってしまっているかも見えてしまいました。本や論文からは分からない世界がここにはあります。


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