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最後の夜は、突然来た

「今住んでらっしゃる地域の治安が良くないっていう情報が複数入ってて、ちょっと別の安全な場所のホテルに移動してほしいんですね。今日は大変だと思うので、明日から…」

昨日の帰宅後、調整員さんから連絡がきた。

―それって、今のおうちにこのまま住めないってことですか…?
「うーん、配属先だけがそう言ってるならあれなんですけど、確認でいくつか他の機関に聞いてみてもちょっと危ないってことらしいんですよね…。だから、このままここで活動するなら引っ越しが要ると思います…。」

配属先が言っている…?

―あの、私配属先から家についてなんて1つも聞いてないんですけど。
「えぇぇっ!?」

前日のJICAへの通報電話のことだった。
そんな話いつしたよ?という脱力ポイント以外に、住居の話も出たそうだ。事務所はその情報の信頼性を確認していて、はじめは私に話さなかったらしい。


ねぇ、

なんで配属先はその話を、当事者である私に直接言わないわけ?
それに皆、「フルム サラームノゥ(全くもって平和だよ)」って言ったじゃない。
誰も私に本当のことを教えてくれないってこと?


とにかく期せずして、昨日の夜が、恐らく自宅で過ごせる最後の夜になった。

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