20230827 作家サルトルを読む

予告していたとおり? 大きな本棚を組み立てた。『オデュッセイア』を読んで以来、家具を組み立てていると、オデュッセウスが手ずからベッドを作り上げる様を想像してしまう(レベルは違うけれども)。


訳あってサルトルの戯曲「出口なし」を読んだのだがおもしろく、かつて挫折した『嘔吐』を再び読み始めたのだが、やはり戯曲ほどおもしろく読み進めることが出来ない。だいたい、「知識人の日記」なんて設定でおもしろおかしく読める小説になるはずがないのだが、それでも読んでいると、なるほどこれは普通のフィクションではなく、フィクションを素材にした哲学的エッセイなり文学論なりとして味わうものなのかなぁという気がしてきた。小説としてのおもしろさは薄いけれども、思考させられはする。さすがに『存在と無』に進む気持ちは起きないが、比較的最近に熊野純彦が本『サルトル』を出しているので、読もうと思っている。


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