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半年日記: So far not bad

転職して新たな環境で働き始めてちょうど半年が経ちましたので、今の気持ちを残しておきます。

先日、社外のパートナーと話した時は「まだ半年?」みたいなリアクションだったので、客観的にもそれなりに馴染めているように見えていることにホクホクしつつも、きちんと振り返らないと、瞬きしかしていなかった感覚になるくらい時の流れは速かったです。

今私が働いているのは、マーケティングツールの会社です。入社の理由はシンプルに2つ。日本だけでなくグローバルにも大きな顧客基盤を持っていること、一人のマーケターとしても良いツールだな、これで助かる人は多いな、と思えたからです。

どちらのポイントについても入社して以降、期待通りどころかサプライズとともに納得度が積み重なるばかりです。

後者に関しては、マーケティングツールのマーケティングをしたら、二重でマーケティングを学ぶ、みたいなことができるのでは?という思惑も大いにあります。

そして実際には、マーケティングの何も知らなさを知って、電車に揺られながらひとり脳内大反省会をしていることも珍しくなく、自分のマーケティングという大海における井の中の蛙っぷりを痛感する毎日です🐸

マーケティングの元来の定義「売れる仕組みを作ること」は、今ではもはや「狭義」であり、私個人としても、然るべき時に、然るべき人に、然るべき価値を提供すること がマーケティングだと思っています。

そして、これをやるための手段は?というと、限りなく存在するので、カテゴリに切り分けて「〇〇マーケティング」と呼ぶようになっているのだと思います。

だから自分を含め「マーケター」の役割も、「〇〇マーケター」への細分化の道を辿っていて、同じマーケターでも主とする領域が異なると、自分にとっては完全に未知の世界です。

ほんの少し前までは、未知を目の当たりにするたびに、「マーケティング担当なのにこんなことも知らなくて情けない!勉強しなくては!」とふんふん意気込んでました😤

だけど最近は、冒頭の「マーケティングツールのマーケティング担当」という自分の立場に立ち返った時に、スキルとして持っているマーケティングと、自社のツールを使ってくれるお客さまが見ているマーケティングも異なることが多いことにも気づきました。これがよい頭の切り替えになりました。

自分の職域としてスキルや知識の専門性を高めるべきエリアと、そこに隣接するように存在して脇を固める知識や、お客さまを理解するためにマークしておくべきエリアがそれぞれあることを再認識でき、体重のかけ方も調整できそうだなと思います。

「自分は大学時代のインターン時代を含めると、もう7年くらいマーケティングに関わる仕事をしているのに、まったく何も知らないんじゃないか」という、マーケティングへの解像度の低さからくる漠然とした不安にも対処できそうです。

転職してみて

転職そのものも初めての経験だったので、そちらについても。

以前Threadsでも投稿したけど、転職は、前職以前の経験の再現性を試しつつ、同時にアンラーニングもしていく必要のある試みだと思います。

特に私の場合、前職と現職をつなぐものが職種の「マーケティング」だけで、逆に言えば、業界も商流も全く異なるフィールドに入ったので、上記の2つの必要性と難しさを日々感じてきました。

もっとも、職種のマーケティングさえも、業界と商流が異なれば自ずとその考え方や手段も変わるので、前職から引き継げているものは総じて限定的だと思います。

それでも基本的な仕事の進め方はそのまま使えたり、逆に私流のやり方を持ち込ませてもらったことで、少し社内の風向きが変わったこともあるようです。

再現性に関して、これまでの経験から力を提供できる部分を探す上では、「業界未経験でも採用された理由」を思い返したり、あらためてメンバーに聞いたりしました。

私の場合は、コンテンツマーケティングの経験、英語でのコミュニケーション、他言語からの日本語へのローカライズ、プロジェクトマネジメント、あたりへの期待が大きかったです。まずはこれらをしっかりやることが、この半年で意識せずとも徹底的にやっていたことかもしれません。

仕事では何かと専門性を高めることに注目されがちだけど、環境が変わっても変わらずに使えて、自分を助けてくれるポータブルスキルもちゃんと揃えておくことが必要だなと思いました。

ポータブルスキルとして自分の血肉にできる可能性が高いのは、自分の中で「テンプレート化できた経験」だと思います。テンプレ化できれば、環境が変わっても使える or 使えそうなシーンに出くわすことが多いです。

これは、テンプレ化ができている時点で、自分の中で、その経験に対する抽象化/一般化や、その過程で複数シーンでの活用が想定できているということなので、適用できそうな場面に出会ったときに、使えそう/使えないの判断もできるように自分の中で準備できているってことなんじゃないかと思っています。

これからも経験の棚卸しをしてテンプレートという武器を増やしていこうと思います。

今回はここまで。会社でnoteも始めようとしているので、肩慣らしの良い機会でした。

ではまた👋