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ノートの取り方で成績は変わる?

多くの小学生から高校生の授業は、教師が黒板に授業内容を板書し、生徒はノートに書いて授業を受ける。

大学生になると、多くの教員は、Powerpointを使ったスライドで授業を行う。(板書する教員もいる。教科書を「。」読みさせる教員もいるが)
では、学生はどのように講義を受けるのか?
1) スライドを共有してくれる先生の場合
①スライドを印刷し、そこに書き込む。
②パソコンやタブレットで確認しながらメモを取る。

2) スライドを共有してくれない先生(マジで非効率)
①スライドの内容をノートに書く
②ばれないように写真を撮る(著作権でアウトの場合あり)
この辺が一般的である。

私が学部時代にいた弱小私立大学では、「教員は、ホワイトボードを使った講義をすること」がルールであり、教員も学生も必死こいて板書していた。
これは特殊な場合である。

大学院時代にいた国立大学は、多くの教員がPowerpointで講義しており、講義の受け方は学生に任せている場合が多かった。
国立大学にいる学生は、やる気があるか、やる気がないかは別として、勉強はできるからいいのである。

私が以前、助教としていた弱小私立大学は、教員は自由に講義してよかった。しかし、学生の講義の受け方には、ノートを作り、書くことが基本であった。そのため、学生は、ノートパソコンやタブレットを使って講義を受けることは禁止されていた。(なんならGoogleカレンダーすら禁止されていた)
当時は、あほらしく、みんな大変だな~と思いながらも、ノートを作らせて、期末試験の時に回収し、ノートも評価対象に入れていた。
あほらしいと思っていたが、ノートを評価すると、明らかに期末試験の点数とノートの評価に正の相関があった。(統計処理はしていないが)
やはり、成績がいい人は、ノートの取り方や、授業のポイントを理解していると確認することができた。

一方で、現在勤務している私立大学では、教員と学生のどちらにも基本的にルールはない。
私は、毎週金曜日に講義をするが、その週の火曜日には、スライドを共有する。すると、スライドを印刷してくる学生は1名もいなかった。
学生全員がノートパソコンで授業を受けている。
メモを取る学生もいるが、多くの学生はノートパソコンを見ている。
目の前に大きなスクリーンでスライドを映しているのに。
面白いのは、成績である。まだ、期末試験を実施しているわけではないが、授業ごとに小テストを実施している。この小テストは、以前勤務していた大学の時と同じ内容である。しかし、結果はお話にならない。
大学の偏差値的には、以前勤務していた大学と現在勤務している大学で差はない。でも小テストの結果は全く異なる。
やはり、大学生になっても、「ノートを書く」ことが重要であることを実感した。
教科書を読めば理解できる。
講義を聞けば理解できる。
上記ができるのは、旧帝大以上の学生じゃないと無理である。

話は少し変わり、中学生のノートについて。
私は、色々な事情があり、中学生に数学・理科・社会を教えている。
その中で、中学生が書いているノートを見る機会がおおい。
やはり、ノートの内容(内容よりも書き方かも)がきちんとしている子は優秀であり、成績が悪い子は、ノートの内容もよろしくない。
超有名私立大学の中等部に通う中学二年生と、公立中学に通う中学二年生に連立方程式を教えている。私立中学の生徒さんは、連立方程式になれるまで、解き方を統一するために、問題から途中式までの書き方を一貫して書いている。
一方で、公立中学の生徒さんは、問題から途中式、解答までの書き方はバラバラであり、規則性がない。
このノートの取り方は、本能なのか、保護者からの教育なのか、学校で習っているのかは不明であるが、成績とノートには大きな関係があるとおもう。
また、理科や、社会のノートを見ると、成績が良い生徒のノートは、図や絵、グラフまで書かれており、文字は大きく、読みやすい。文字がきれい。
成績が良くない生徒さんは、図や絵はなく、文字だけが書かれている。文字は、ノートの行からはみ出さないように、小さな文字で書かれている。文字が汚い。
このノートと成績の関係は、小学生から大学生まで共通なのかと思う。


研究の世界に入ると、「天才」と呼ばれる先生や医師にお会いする機会が増えた。「天才」の実験ノートやメモ帳を見せていただくと、正直何が書いてあるか読むことができない。(先生からのメモ書きが読めなくて何度聞きに伺ったことやら)
しかし、成績が良くない生徒さんの様に、ノートの行からはみ出さないように、細かな文字で書かれているわけではなく、大きく汚い文字で書かれている場合がおおい。


今回はノートの書き方につらつら書いてみました。
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