【滋賀レイクス】2024-25シーズン 第7節 佐賀バルーナーズ戦【展望】
前節のアウェー群馬戦は、両日が正反対の結果となった。
GAME1は最後の最後まで1点を争う好ゲームとなり、惜しくも1点差での惜敗だったが、GAME2ではディフェンスを攻略され、徐々に点差を広げられる展開に。
特に後半は集中力を切らし、結果的には約40点差をつけられる大敗で、上位進出を狙うチームの修正力を見せつけられる試合となってしまった。
一方、両試合通じて游 艾喆の調子が上がらないなか、日本人選手が奮起してくれたのは1つの成果だったといえる。
GAME1では群馬にゆかりのある野本(9Pts/5Ast/2Stl/+19)、田原(13Pts/3Stl/+10)を筆頭に、市岡や岡田も随所で躍動した。ノンシューターと思われた大庭のコーナースリーは今後のオフェンスの幅を広げる可能性といえるだろう。
GAME2では1Qから3Pを決め続けた江原や、前日に続いて本来のオフェンス力を見せた岡田、苦しい時間帯を救った常田の3人が得点を牽引。ポテンシャルではB1でも十分に通用することを証明できた。
次はこれを波を作らずコンスタントに発揮できるか?という高い壁がやってくる。若いチームが故の伸びしろの大きさと不安定さは表裏一体。
まだまだ成長痛は続くだろうが、その先には必ず大きくなったレイクスがあるはずなので、これからの試合にも期待したい。
次節は11月唯一のホームゲームとなる佐賀戦。滋賀とは昇降格のタイミングが入れ違いとなったため、リーグ戦では初対戦となる相手だ。
昨季からは屈指のエースシューター#14金丸を補強したが、外国籍選手を中心に大きく編成は変わらず。B1昇格1年目の最高勝率を達成したチームのさらなる深化を目指している。
今季はここまで5勝6敗とまずまずの戦績だが、A東京戦でチームの大黒柱である#55ハレルソンが右足関節脱臼骨折の大怪我。全治4-5ヵ月と診断され、IL入りとなってしまった。今節はここまで8試合で平均32分、7.4得点、7.8リバウンドとチームに貢献していただけに、その穴は非常に大きい。
今季中の復帰は難しいかもしれないが、長年リーグの第一線で活躍し続け、日本国籍まで取得していたベテランの一日も早い復帰をただただ祈りたい。
チームとしては従来堅守が特徴のチームで、昨年のDRTGは103.8、B1昇格を決めたシーズンは脅威の95.9。今節は107.4とやや数字が悪化しているが、ORTGも104.3→107.8と向上。際立つのはPACEで、昨シーズンまでの73前後から68.9と大きくスローダウン点は注目に値する。
選手としてはトップスコアラーの#23ヨーリ・チャイルズや#60チェイス・フィーラーといった強力な外国籍が目立つものの、やはり今季は日本人選手の活躍だ。
金丸晃輔は来年3月で36歳を迎えベテランの域に達するが、今季12.0得点、3P成功率43.9%とここ数年でもトップクラスの成績を残している。また、#25角田は25歳と若いながら、10.2得点、3P成功率46.2%と、シューター陣は脅威。
群馬戦に続いて、両者とマッチアップすることが想定される、常田や江原のディフェンスが1つの鍵になるだろう。
佐賀は月曜日までホームで川崎戦を戦い、中1日での滋賀移動となる。迎え撃つ滋賀としては、群馬GAME2の反省を活かし、対策を立てる時間的優位性がある。
また、短期契約が発表された#23ノヴァー・ガドソンも同日からエントリー予定。2022-23シーズンにチームを支えてくれたエーススコアラーがこうして短期で復帰を決めてくれたことは本当に心強い。
合流して日は短く、当時一緒にプレーした選手は野本、森山だけだが、日本での経験も長く、富山や愛媛など様々なチームにフィットしてきただけに、初戦からの活躍に期待したい。
予想スターティング5は以下のとおり。
ハレルソンの欠場以後、インサイドの兼ね合いもあり#2ガルシアはスターターにはなっていない状況。滋賀以上に高さではビハインドを背負っている。
オフェンス力は高いが、正ガードではない角田に対して田原を、金丸に対して江原を付けつつ、代わって入ってくるだろうガルシアに対して常田のマッチアップを想定。また、群馬戦で好調だった岡田をスターターに起用すると予想。
PickUp Player:市岡ショーン
佐賀の外国籍選手はガルシアが188㎝、チャイルズ、フィーラーが200㎝台前半なので、日本人選手で高いフィジカルを持つ市岡の存在は大きい。
また、昨年10分程度のプレイタイムであった#32満原が、直近20分以上のとプレイタイムを大きく伸ばしている。琉球でも長年活躍したバスケIQの高いベテランフォワードであるだけに、インサイドの日本人対決にも要注目だ。