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「そう思うなら早く帰ってきてよ」

うちの中も大荒れ

昨日はすごい雨でしたね。
今年一番の大雨だったとか。

日本中が大荒れだったようですが
雨風凌げるはずのうちの中も大荒れでした。

うちの子たちはみんな保育園に通っているのですが
長男と次男・三男の保育園は別です。

普段なら電動自転車でシャーーーといくので
別園でもそれほど大変ではないのですが、

雨が降ると、途端にハードモードに。
難易度★★★★★です。

なので、大雨の日は、可能なら自分も在宅に切り替え
子どもたちにも保育園をお休みさせることにしています。

昨日もそうしてお休みさせたのですが
子どもたちは朝からどたばた、ぎゃーーん、どしーーん =3=3=3

一人一人賞与の金額を手計算でチェックしなければならないというのに
気が散ってそれどころではありません。

仕方ないので仕事はあきらめて(この時点でげんなり)
「よし!好きなだけ遊びたまえ!」と吹っ切る(これでも譲歩したつもり)

それでも、ただ走り回ったり、散らかるだけならいいのですが
いたるところでケンカやイライラが勃発。

*ー*ー*

ハサミや鉛筆を床に出しっぱなしにしている次男
私 「ハサミや鉛筆が落ちてたら、踏んじゃったら危ないから
   おかたづけして」
次男 (動かない)
長男「もぉーなんで僕ばっかり?次男は?!」
次男 (動かない)
私 「次男もこれ使ったでしょ?
   片づけないなら、届かないところにしまっちゃうよ」
次男「もぉ~今から寝るの!(たぬき寝入り)」

しばらくして
次男「ぼくのハサミは?」
私 「危ないからしまったよ」
次男「出して」
私 「自分で管理できない人には渡せない」
次男「ちゃんと管理する!」
私 「できなかったからしまったんだよ」
次男「ぎゃーーーん」

*-*-*

そういえば昨日から長男も次男もなんかイライラしてたなと思い
「どうしたの?昨日からなんかいらいらしてるみたいだけど
 なんかいやなことでもあった?」と聞くと

長男「いらいらしてなーーーーい!!」
次男「もぉぉーーーお母さんのせい!」
  (いらいらしているときの常套句)

私 「・・・(はぁ)」

*-*-*

さらなる二次被害

というわけで、みんなもやもや不機嫌な一日を過ごしたのです。

それでもなんとかかんとかやり過ごし
またひと悶着ありつつも、20時に寝かしつけ。

いっしょに寝落ちしたものの、22時頃起きたら
旦那さんが帰ってきていました。

いつも23時近くなので、早いなと思いつつ
不機嫌そうに、いかにも「疲れたー!!」という感じで
どたどた階段を下りる私。

旦那「おはよ~(不機嫌そうなのを察して)大変だったみたいだね」
私 「うん(ブスッ)」
旦那「そうだよね、おつかれさま^^」
私 「そう思うんなら、早く帰ってきてよ(ブスッ)」
旦那「これでも頑張って早く帰ってきたつもりなんだけど・・・」
私 「寝かしつけの後なら何時でも変わんないんだって!」

*-*-*

反省・・・

もうこれは完全なやつあたりですね、はい。

旦那さんは忙しく、役員なので有給休暇もなく
平日はワンオペなのです。

その分、朝は子どもたちの朝食を用意し(私よりバリエーション豊か)
食べさせて歯磨きをして、分担して保育園に送って、と
それなりにやってくれています。

その間私もお洗濯したりしたりしているのであくまで分担ですが
普段はよくやってくれていると思っていますし、感謝しています。
(よくやってくれている、というと上からですが
 実際、育児はどうしても私がメインなのでそうなってしまうのです。)

だから、そんなに不満に感じていないし
八つ当たりすることだって、めったにありません。(たぶん。)

それでも昨日は抑えられなかった。
仕事で疲れて帰ってきた旦那さんに、
嫌な言い方をしたなぁと自分でも思います。

NVC的にニーズを探る

NVC的に言うと
イライラしてしまう・八つ当たりをしてしまう状態は
ニーズが満たされていない状態。

そこで、今回私のどんなニーズが満たされていなかったのか分析し
自己共感してあげようと思います。

1.観察(単なる事実)

・予定していた仕事が進まなかった
・仕事できないならば休みたかったが、それも叶わなかった
・子どもたちのケンカが絶えなかった
・次男が自分が使ったハサミや鉛筆をしまわなかった
・頭ごなしにせずに寄り添ったつもりだったが、受け入れられなかった
 (←「受け入れられなかった」という表現には
   主観や感情が含まれてしまっています。
   事実だけで言えば、「お母さんのせい」と返されたとなりますが
   あえてこのままで。)

2.感情(事実に対する感情)

・仕事:予定通りに進まない焦り・イライラ
・子どもたち:ケンカを繰り返すことに対するイライラ
・ハサミ:社会規範やルール(だと私が思っているもの)を守らないことに
     対して相手を責める気持ち
     ケガをしてしまったらという不安
・寄り添い:受け入れられなかったと感じて悲しい
      心を尽くしたつもりだったのに、と裏切られた気持ち

3.ニーズ(必要としていること)

・秩序を保ちたい
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
・リビングがみんなにとって安全で気持ちの良い場であってほしい
・「どうしたの?」と聞いたときに、ニーズを言葉にしてほしい

秩序とは

今回、自分の中でひっかかったのは『秩序』でした。

秩序ってなんでしょう?

例えば、私にとっては「出したものはしまう」
これは、大きく言えば、社会規範や秩序の一つです。

だってそうでしょ?
自分で出したものは自分でしまう、これって当たり前でしょ?
そう思っています。

でもこれは、あくまで私の中の秩序。

例えば、お箸やフォークをつかえるのに手づかみで食べるのは
行儀が悪いとされていますよね。

でも、それは現代の日本においての考え方。

国が違えば大人だって手づかみで食べる文化もあるし
それを行儀が悪いなんていう人はいません。

日本でもDANING CRABという
手づかみでシーフードを味わうお店があります。

そこでは、机一面に敷かれたシートの上に
バケツに入った料理がどさーーっとばら撒かれて手で食べます。

シーフードはもちろん、サラダもニョッキも手で食べます。

そのお店では、手づかみで食べることはマナー違反ではありません。

つまり、秩序や社会規範とされている・思っているものも
たとえ多くの人にとってそうであったとしても
本質的に秩序や社会規範に適わないものはなく
あくまで限定的
であるということ。

極論ですが、秩序=自分ルールとっても過言ではないのです。

NVCでは「社会規範だから」「ルールだから」という言い方は
『責任を回避している』と言われています。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

社会がどう、ルールがどうではなく、「私は~~と思う」が
真の理由とされており、そこにニーズが潜んでいるとされています。

そう考えると「自分で出したものは自分でしまう」
これもまた私のルールなのです。

そして
「自分の出したものは自分でしまうのは当たり前でしょ?
 はやくしまいなさい。」は単なる自分ルールの押しつけなのです。

だからといって、出しっぱなしでいいかというとそうではありません。
みんなが生活する場なので、ルールがあること自体は構わないのです。

ただ、それを伝えるときに、私のニーズであることを伝えること
そして、相手にも別の選択をする余地を残すことが大事だと思うのです。
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4.要求(ニーズを伝える)

というわけで、NVC的な言い方を模索します。

ハサミについて
「ハサミが出ているが、もし踏んでしまったらケガをするかもしれない。
 おうちはみんなが安全に気持ちよく過ごせる場であってほしいので
 ハサミを出したら、きちんとおかたづけしてほしい」

ケンカについて
「君たちがケンカをしていると、ケガをしそうで危ないこともあるし
 君たちが不機嫌で楽しく過ごせていないのは、私も悲しい。
 だから、イライラしたり、なにかいやなことがあったら
 口に出して伝えてほしいな。」

相手によっては回りくどいと感じる言い方なので
最初に伝えるときや「ここぞ!」というときに、この言い方をすると
私のニーズと要求を効果的に伝えられると思います。

また、相手にも選択の余地を残し、ニーズが満たされなかったとしても
押しつけではなく話し合いをもって、解決を目指すのです。

隠れたニーズ

さらに、よくよく考えてみると隠れた感情やニーズも見つかりました。

・雨がきらい
昔から濡れた洋服が肌にくっつく感触がいやで、雨が嫌いなのです。
可能ならば雨のない国に行きたいくらい。

そういえば大学も京都と関東で迷い、気候を理由に関東にしました(笑)

・最近太った!
人から見たら、1キロの違いなんてわからないとわかっていても
自分の中でここは超えたくない!というボーダーってありませんか?

私は最近、そのボーダーの前後を行き来していて(笑)

いつもならおいしいものを食べて発散・リフレッシュするのに
それができず悶々。体が重い(気がする)。

とまぁ、考えてみればいろいろな自分都合の要因があるわけですよね。
それが絡み合って感情的になってしまう。

まずは、自分の中で整理して
「あーこういうニーズが満たされてなかったんだね」
と自己共感してあげる。

それですっと満足すればそれでよし、
相手に要求したいときには、NVC的に伝えると
相手も納得しやすいと思います。

後日談

先ほど、旦那さんには謝罪のメールを入れましたm(__)m

「昨日は八つ当たりすみませんでした。
 ちょっといろいろ溜まっていて、しばらくはまたあるかもしれませんが
 よろしくお願いします。」

我ながら、なんと事務的な(笑)
かわいさの欠片もありません。

それでも
「いえいえ。いつもすみません。
 今日は天気がいいので気分転換にお外に行くといいですよ( ̄▽ ̄)」

と返事をくれた旦那さんに感謝して、
夜ご飯は旦那さんの好きな鯖の塩焼きと豚汁にしようと思います。

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よかったら、感想を聞かせていただけるとすごくうれしいです!

正解のないものですので、みなさんと話す中で
「こんな考え方もあるのかぁ~」
「気づかなかったけれど、こんなニーズもあるのかも!」
ともっともっと高め合っていけたらと思っています(*´v`*) 

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