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さよなら青春、また来てアオハル

過去作品の書庫です📕



青春の色は深い青でもう一度だけ塗り直したいと思う


                                                                                さよなら青春



私の中でも、印象的なふたつの連作。


ひとつ目の連作のテーマは、

最低で最高だった高校生活。


この連作の2首目は、うたの日で評を頂いていて、今でも雨宮司様から頂いた言葉を思い出すと心と身体がふっと軽くなります。


いつでも、海に行きたいな。


青春の消費期限はあと三日授業サボって海へ行こうよ

夏の海もいいけれど、これは「春の海」と読みたい。「青春の消費期限はあと三日」と、極めて具体的に説明が為されていること、学校を卒業して社会人となるのが青春の終焉と考える人が多いこと、これらが理由だ。「講義」じゃなくて「授業」だから、高等学校だろう。早春と言うには少々寒い風が吹いているんじゃないかと思うんだけれど、落ち着かない気分を発散するのに、海へ行くのは非常に気持ちのいい選択だ。もう「授業サボって」も、うるさいことを言う人はほとんどいないのかもしれない。そういう時期なのだ。早春の海は、冷たいけれど面白い。生命力がみなぎろうとする様子を観ることができるからね。自然は人生の学校でもある。存分にいろんなことを感じ取ればいいよ。

うたの日


ふたつめの連作「亡くしもの」


立ち止まりたいのに立ち止まれない時があって、


返ってはこない時間があって、


立ち止まり続けてしまう時間があって。

失ったぶんだけ、得たことがあると私は思います。


もし、失うものがなければ、私はここまで書き続けたりはしなかったし、書きたいことも、伝えたい言葉も、何もなかったと思うのです。

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