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「うつ病」を公開した山口一郎さんのドキュメンタリーを見た

すごかった
山口一郎の覚悟
こんなひとの音楽をずっと聴けているんだ

バンド内の自分の立ち位置を考えて
前に出る、発信する、
音楽を聴いてもらうため手を尽くす

コロナ禍では
音楽業界全体での自分の立ち位置を考えて
勇気を持って率先して動く

長年、サカナクションが大好きだが、
プロモーションに関しては、どちらかというと
山口一郎が、自分が目立ちたい、というひとなのかと勝手に思っていた。
けれど、今回、うつ病になったあとのインタビューなどをまとめたドキュメンタリーを見て、
山口一郎が、本来の自分でなく、
音楽を聴いてもらうための「自分」を
覚悟を持ってつくりあげて上京し、
どんどん大きくなっていくサカナクションを背負って
前へ前へ進んできたんだなって思う。
そして、聴き手のこと、
歌詞やサウンドや、
バンドのことだけじゃなくて、
バンドメンバーの家族のこと、
スタッフのこと、
今の音楽業界のことを考えて、
たくさんのことに真摯に向き合っている様子が伝わってきて、
胸が苦しくなるくらい熱くなった。

わたしは星野源が好きだ。
米津玄師が好きだ。
藤井風が好きだ。
そしてサカナクションが好きだ。

皆、自分の歌う歌を自分でつくっていて、
歌詞も曲も素敵だ。
日本有数のアーティスト達。
皆ほんとうにかっこよくて、よく聴く。

そのなかでも強くサカナクションに惹かれるのは、
同郷であり、年齢も近いので、
若いとき見てきた景色に親和性があるはずという個人的な恋心のような感情がある。

けれど、それだけではない。
バンドというところがまた好きなのだ。
わたし自身が「皆とチカラを合わせてやる、
大きな化学反応を起こす」ことに、強い羨望、憧れがある。
サウンドの広がりと揺らぎのようなもの。
5人でしか紡げない音楽とストーリー。
かっこいいよなあ。

復活ライブの前も、
山口一郎がスタジオに来れないことが続いていたとき。
雨が降ったある日、山口一郎と休止中から唯一直接連絡をとっていたマネージャーが難色を示しているなか、
「今日は来ると思う」
「雨だから」
と言いながらスタンバイするドラマーの江島啓一。

長らく練習に参加できていなかった山口一郎が、ほんとうにその雨の日に皆の前に現れた。

消えた日々は泡の中
それぞれのこと
立ち入らず立ち入れぬまま
だけど

最後に僕が信じたのは
少しの愛と
少しのだらしなさかな
レーズンバターみたいなこの甘さ
手で触れるだけで溶けてく

ビールを飲んでみようかな
ストーンズジンジャーを入れて飲んでみようかな
メスライオン色と白い泡
今日も僕を夢に連れていく

サカナクション シャンディガフ

ずっと子育てで昼夜子どもの声に耳を澄ませ、
イヤホンもできず、
音楽から遠ざかっていた。
けれど、子どもが園に行き、
音楽を聴ける時間が戻ってきた。
これからまた、いっぱい聴きたい。


ここまで書いて、
このnoteを保存していたのだが、
今、唯一ハマっているYouTubeで、
サカナクションの話題が出てきた。

憧れの編集者の方たち。
しかも、漫画編集者。
漫画づくりの裏側が見られて、
毎回ワクワクしながら見ているYouTube。
このなかで、
いちばん「この編集者さんの漫画を読みたい!」と思わせてくれる編集者の千代田修平さんが、
サカナクションのことを語っている。

情熱があって、聡明なひとが
自分の大好きなバンドについて語り、
自身の仕事の方向性について重ね合わせている姿は、見ていて気持ちが高揚するし、
嬉しくなる。
かっこいい音楽はこうやって、
色んな人の創造性を鼓舞し、高めていくんだな。
ライブ、行きたいなあ…

生でサカナクションの音を聴いたのは、
随分前に、2度ほどだけ。
子どもがもう少し大きくなったら家族みんなで、サカナクションのライブに行くんだ。

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