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「ひんやり展」各クリエイターから制作意図の公開!

みなさん、こんにちは!代表の森田です。
今日もクリエイティブに生きていますでしょうか?🕊️

今回は、現在、札幌市営地下鉄東豊線、月寒中央駅で展示中の「ひんやり展」の作品の制作意図について、各クリエイターから聞いてみたのでご紹介したいと思います!

何も知らずに展示を見るのと、こちらの記事を読んでから見るのとでは、作品の味わい方も違うと思うので、既に見た人は、これを読みながら、ぜひもう一度足を運んでいただければと思います!
それでは参ります!



なおや×森たまみ

「幼さの中に」

なおや

“幼い頃に夏祭りに出かける準備のワクワク”
“クジで当たった景品を眺めるドキドキ”
“着崩れるまで遊んで水に足をつけて涼んだキラキラ”


そんな情景、思い出をイメージして撮影しました。
写真を貼った厚紙にデタラメに描いた模様はマニキュアで描きました。
子供の頃、彩られた爪にとても憧れて、お祭りの時や長期休みの間だけ母親に貸して貰ってました。
デタラメでも、拙くても、憧れたものになれるのはとても嬉しかったので、思い出を飾るのにぴったりだと考えました。

なおや

森たまみ

 幼い頃の日の夏祭りの思い出という話をなおやから聞いていて、写真と連想して考えてみました。
子供って、見たことがないものや、キラキラしたものにすごく反応する。
もちろんキラキラしたものが好きなのは、大人も同じ。しかし大人は金や宝石など、価値があるものに惹きつけられてしまう。

 一方、子供たちは社会的価値観が身についていないからこそ「純粋にキラキラしたものが好き」というある種、本能的なきらめきが好きなのだと考えました。
 事実、大人は水面のような幻の煌めきには、当たり前すぎて、それほど興味がないんじゃないでしょうか?笑

 そして聞いたみたところ、なおやは日本の昔の雰囲気がすごく好きなんだそう。だからこそ、なおやの魅力が最大限に伝わるような雰囲気をテーマにしてみました。
水面のように揺れ動く心はまるで子供のようです。
こどもは色々なことに興味を持ち、その小さな一つひとつの出来事に感動する。
そんな無邪気な心を表現したいと思いました。

森たまみ

ゆーき×森たまみ

「傘のときめき」


ゆーき

傘にアクリル絵具でペイントをして、きらきらのビーズをつけました。
晴れの日の雨はきらきらしていて、少し肌寒くひんやりして、なんだかいい気持ちになります。
そんな日を傘のなかにつめこみました。
みなさんも雨の日を楽しめますように。

ゆーき

森たまみ

ゆーきから傘を飾った作品を見せてもらった時、
きっと彼女は雨にどこか楽しさを感じているのかなと思いました。

雨って多くの人にとってはどんよりするようなものかもしれませんが、
ゆーきにとっては降ってきた雨がリズムや、雨粒が光る様子を楽しんでいるようでした。

また、何を隠そう、ゆーきは今絶賛恋愛中。
雨のひんやりとした感覚を二人で共有したり、
恋するときめきと雨のきらめき、
雨の落ちるように、恋に落ち、
雨のひんやりとした心地の良い刺激と、隣に大好きな人がいるときのドキドキ感を重ね合わせて制作しました。

森たまみ

ite.i.nai × 森たまみ

「金魚と風鈴」

ite.i.nai

はじめに、興味を持ち、読みに来てくださってありがとうございます!
読んでいてどういうこと?となったら気軽にインスタグラムでDM送ってください〜(説明苦手なんです!しかも文!!)

早速、作品の説明をしていきますね!
今回、他の2人は、自由に制作した作品に森たまみさんが文章を添えるという手順をとっていますが、私だけ、森たまみさんの文章に合わせて作品を作るという逆の手順で制作しました。

【森たまみさんの文章】
風鈴を揺らす 風が吹く
りんりん ちりん

宙に浮かんだ赤の尾ひれ
透明な囲いを
りんりん ちりん
るん ぐるん
朝を連れてくる

【抜き出したキーワード】
・風鈴 ・夏 ・金魚 ・風 ・朝を連れてくる ・循環
【文章から感じたイメージ】
・風が冷たく、その日は雨が降る予報のどんよりとした朝方
・下から見上げた風鈴
・金魚が雨に喜んでいる

以上から、
「風鈴についた赤い金魚が、雨が降ることに喜び動き回ることで風鈴の音がなっている」
また、
「動き回ることでなっている鈴の音が雨乞いとなり雨が降る」
ということを考えながら、循環というキーワードを組み込みました。
見た目に関しては、
・風鈴を下から見上げている構図なので、背景の水は、雲の柄を加工して表現してみました。
・金魚が楽しげに舞っている雰囲気を出すために金魚を中心からずらし、文章から抜き出した「るん ぐるん」と馴染ませてみました。
余談になるんですけど、 下からの見た金魚の素材って意外とないんですね…。
リベンジするなら下からの金魚の素材をつくるところからですね〜、
金魚だと伝わるかはわかりませんけど💦 長くなりましたが、こんな感じです!
説明できているか心配ですw

普段デジタル作品を制作しており、今回初めてポスターとして印刷してみたのですが、 まっっっっだまだ伸び代がありそうですw←自分でいうのも変ですが、、
アナログの作品は、アオドリの展示会などで今後も挑戦したいと思っていますので、楽しみにしていただけたら嬉しいです!
では! ありがとうございました!

森たまみ

ひんやり、というテーマを考えた時に、今回は文章で「音のひんやりを表現してみよう」ということで、風鈴をモチーフにしてみました。
私は風鈴が大好きで、夏でも冬でも構わず、ずっと窓際に風鈴をかけて、風を入れて音を鳴らして過ごしています。でも、やっぱり夏の風鈴は格別にいい音が鳴りますね。
今使っている風鈴は、ちょうど去年の夏に小樽で買ったもので、金魚の絵が描かれているんですよね。

ずーっと眺めているうちに、空が水のようでまるで金魚が水槽の中で泳いでいるように感じました。
でも、この金魚は生きている金魚のように、自分では泳がないんです。
それは絵なのだから当然のことです。

けれど、そんな金魚が動く時、それは、風が吹いた時。
そして、それに合わせて音もなる、それに気づいて、私の心も風鈴に奪われてしまう。
そうやって過ごしているうちに自然と朝が来る。
夜が明けるから朝が来る。
当たり前かもしれないけれど、地球の自転に動かされて、私たちの1日が始まり、終わる。

見えないものに私たちが動かされ、そして、動いた私たちがまた別の何かを動かしている。
それは風鈴にとっての風、私にとっての風鈴です。
はそんな循環を書いてみました。

森たまみ


いかがでしたでしょうか?

私は個人的に、何かものづくりをする時に、意図をきちんと考えて制作することは大切だと思っています。それは私自身ライターであり、意図が重視されるジャンルだからなのかもしれません。
しかし、このようにに自分の作品に向き合うことで、同時に自分の影響を受けているものや考え方を知ったり、自分と向き合うことにもなります。

それに、作品を見る側からしたら、理由を知りたい人もいるかと思います。
もちろん感覚的に楽しむこともありますが、意図を知って楽しむことも一つの作品の味わい方だと考えているので、アオドリのクリエイターの作品を見て、色々な楽しみ方をしていただければと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました!
展示は8/4までなのでぜひ、来てください!

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