マガジンのカバー画像

思いで日和

8
断片的ですが、大切な思い出を含んだ記事をまとめたいと思いました。 日記や小説風にしたものもあります。 こんな人生もあるんだなぁと気軽に読んで頂けたら嬉しいです。
運営しているクリエイター

#思い出

雪のち桜【お母さん、ごめんね】

「しばらく、こっちにいるから」 「宿はどうするの?」 「カナのアパートに住むから大丈夫」…

かなで。
2年前
48

雪のち桜【帰らない】

乳白色の点滴薬。 透明やら黄色やら、一日中、胸に繋がれた管を通って体に入っていく液体。 …

かなで。
2年前
56

雪のち桜【終わりと始まり】

バスを降りると、雪が散らついていた。 とぼとぼと、歩き出す。 大きなバックの紐が肩に食い…

かなで。
2年前
68

ドレス

結婚式は、和装だった。 憧れだった。 嬉しかった。 赤い和傘をさしてもらい、ちょこちょこ…

かなで。
2年前
77

織姫

あいにくの雨です。 でもせっかくなので、七夕の思い出を少し。 私は、小学三年生の時に引っ…

かなで。
2年前
74

桜道

  河津桜のニュースを見た。   昔、一度だけ、見に行ったことがある。 桜のピンクと菜の花…

かなで。
3年前
45

揺らしたい

はじめてのデートは泊まりだった。 友達に、「絶対やめた方がいい。おかしいよ」と言われた。 でも、私は行くことにした。 それまで友達関係だった彼には、一度告白して振られていた。 それでも、諦めきれずにいた。 振られた後も、どうしても彼の言動を目で追ってしまう私の姿を、友達は「痛々しくて見てられない」と言っていた。 そんな日々を送っているなか突然、彼の方から「付き合ってくれませんか?」と言われた。 『この人は誰でもいいのか?』と少し思ったけど、すぐに、そんなことどうで