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#2020年
2020年末、真冬、六本木。あるいは舞台に通う原動力について。
『朝彦と夜彦1987』の話をするのは(少なくとも今回の再演では)この記事が最後になります。
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3年前の話をしよう。
あの日わたしは稲垣成弥さんのとんでもない怪演を見た。
役に入り込むなんてものではない。激昂するシーンで朗読劇の台本を叩き落とした後、そのまま10分くらい続く夜彦の語りのシーンをやり切った姿が目の奥にこびり付いて離れない。
よく観劇仲間と話す