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漫画「鋼の錬金術師」から学ぶ哲学〜自分はどういう人、どうありたい?〜



はじめに


 今回、私が好きな漫画「鋼の錬金術師」から哲学として学べること、明日の自分のために活かせる知識はないのか気になりました。そのため、Geminiを使って聞いてみました。




ストーリー


 兄・エドワード・エルリック、弟・アルフォンス。2人の若き天才錬金術師は、幼いころ、病気で失った母を甦らせるため禁断の人体錬成を試みる。しかしその代償はあまりにも高すぎた…。錬成は失敗、エドワードはみずからの左足と、ただ一人の肉親・アルフォンスを失ってしまう。かけがえのない弟をこの世に呼び戻すため、エドワードは自身の右腕を代価とすることで、弟の魂を錬成し、鎧に定着させることに成功。そして兄弟は、すべてを取り戻すための長い旅に出る…。

引用:アル,鋼の錬金術師






「鋼の錬金術師」のテーマ


  • 等価交換の原理: 錬金術の根幹をなす「等価交換の原理」は、何かを得るためには、同等の何かを犠牲にしなければならないという考え方です。これは、人生における選択や行動における責任、そして因果応報といった概念と深く結びついています。


  • 生命の尊厳: 人間の命の価値や、生命の創造と消滅といったテーマは、物語全体を貫く重要な要素です。錬金術による人間の復活を試みることや、ホムンクルスという人工生命の創造は、生命の尊厳とは何か、そして生命の創造が許されるのかという倫理的な問題を提起します。


  • 存在の意義: 各キャラクターは、自分自身の存在意義を問いながら生きています。エドワードとアルフォンスの兄弟は、失われた家族を取り戻すという目的を持ち、その中で自分たちの存在意義を見出そうとします。


  • 真理の探求: 錬金術師たちは、真理を探求し、世界の謎を解き明かそうとします。しかし、真理への探求は、同時に危険を伴うものでもあります。真理とは何か、そして人間が真理を追求することの意義とは何かという問いが投げかけられます。



哲学的な視点から鋼の錬金術師を読み解く


ニーチェの哲学


 ニーチェの「力への意志」という概念は、エドワードの強靭な精神や、ホムンクルスたちの生存本能と関連付けられます。


 「力の意志」とは、すべての存在がより高みへ、より力強く生きるために、絶えず自己を超えようとする本質的な力。



ヘーゲルの哲学


 ヘーゲルは、19世紀ドイツの哲学者で、彼の哲学は「弁証法」という考え方が特徴です。弁証法とは、対立するものが相互に作用し、より高次の段階へと発展していくという考え方です。この考え方は、自然界から歴史、そして人間の精神に至るまで、あらゆるものに適用できるとヘーゲルは主張しました。


鋼の錬金術師と弁証法


 鋼の錬金術師の世界では、錬金術師たちが、物質の根源的な法則を解き明かそうと試みます。この試みは、常に失敗と成功、希望と絶望、そして新たな発見と新たな謎を生み出します。この一連のプロセスは、まさにヘーゲルの弁証法そのものと言えるでしょう。



  • 対立と統合: エドワードとアルフォンスの兄弟は、人体錬成という禁忌を犯し、大きな悲劇を経験します。この対立こそが、彼らの成長と新たな目標を生み出す原動力となります。


  • 否定の否定: エドワードは、錬金術の真理を探求する中で、様々な失敗を経験します。しかし、その失敗こそが、彼をより強く、賢く成長させ、最終的には目的を達成するための新たな道を開きます。




真理とは何か?


 物語の中で「真理」は、明確に定義されることはなく、むしろ読者に考えさせられる存在として提示されています。


  • 錬金術の法則: 錬金術においては、「等価交換の原理」が絶対的な法則として位置づけられています。何かを得るためには、同等の何かを犠牲にしなければならないというこの原理が、広義の意味での「真理」と言えるかもしれません。


  • 世界の根源: 「真理」は、世界の根源、つまり万物の成り立ちを司る法則のような存在として捉えられます。それは、科学的な法則を超えた、宇宙の神秘を解き明かす鍵と言えるかもしれません。


  • 人間の存在意義: 「真理」に触れることは、同時に人間の存在意義や、生命の神秘に深く関わることになります。エドワードとアルフォンスが「真理」に触れたことで、彼らは人間の存在の脆さや、生命の尊厳を深く認識することになります。



真理を求める者たち


 物語に登場するキャラクターたちは、それぞれ異なる形で「真理」を求めます。

  • エドワードとアルフォンス: 兄弟は、失われた家族を取り戻すために「真理」に触れようとします。しかし、その代償は大きく、彼らは肉体を失うことになります。


  • ホムンクルスたち: 人造人間であるホムンクルスたちは、それぞれ異なる目的を持って「真理」を探求します。しかし、彼らの目的は、人間の存在意義や、生命の価値に対する歪んだ認識に基づいています。


  • ホエンハイム: ホエンハイムは、長きにわたり「真理」を探求し続けてきました。彼は、人間の存在と、世界の成り立ちについての深い理解を得ていますが、同時に絶望的な孤独を感じています。



真理と人間の関係


 「鋼の錬金術師」は、人間が「真理」を求めることの危険性と、その一方で「真理」に触れることによって得られる成長を描いています。

  • 危険性: 「真理」に触れることは、人間の存在を根底から揺るがすほどの衝撃を与える可能性があります。それは、精神的な崩壊や、人間としてのアイデンティティの喪失につながることもあります。


  • 成長: 「真理」に触れる経験は、人間を成長させる力を持っています。それは、自分自身と向き合い、生命の尊厳を深く理解するきっかけとなるかもしれません。



まとめ


「鋼の錬金術師」における「真理」は、単なる科学的な概念にとどまらず、哲学的な深みを持った存在として描かれています。それは、人間の存在意義、生命の尊厳、そして世界の成り立ちといった、根源的な問いを投げかける存在です。物語を読み進める中で、読者は「真理」とは何か、そして人間が「真理」を求めることの意義について、深く考えることができるでしょう。



 いかがだったでしょうか。私もこの記事を書きながら、哲学は奥が深くて難しいと感じるところがありました。記事の内容の中で、一つでも学びになった、少し「鋼の錬金術師」の内容が深堀りできたといった気づきになってもらえたらと思います。


 特に私は「否定の否定」というキーワードが気になりました。


  • 否定の否定: エドワードは、錬金術の真理を探求する中で、様々な失敗を経験します。しかし、その失敗こそが、彼をより強く、賢く成長させ、最終的には目的を達成するための新たな道を開きます。



 昨年、「自分の無力さ」「できなさ」、つまり自分の嫌なところを見つめて、思いっきり自分を嫌いになれるのかなと試しました。


「自分のことは嫌いだ」と思うことを、ひたすら体感で感じていました。ずっと思っていたら、「この後の人生が歩きにくくなる」「絶望の中で人生を歩くのか」という言葉が出てきました。それを自分に問いかけ、内省した時に「そのような世界は嫌だ」と思いました。それであれば、「自分のことを好きになる」「自分の良さは何か」ということを、まず何でも良いから知ろうとしました。



 下記の記事の内容、noteで記事にするという行動に至りました。
まだ読まれていない人がいましたら、下記のサイトマップから読んでいただけると幸いです。




以前の「鋼の錬金術師」の記事


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 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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