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プロの小説家を目指すなら書く物はたった1つだけ

小説家になろうで活動して6年のあおいです。今まで小説を書いてきて、プロの小説家を目指すなら『これを書けば良い』ということに気がつけたので、それを紹介していきます。

本noteの内容
小説家を目指すなら書くものは1つだけ
小説家を目指すなら商品性の高い小説を書く
商品性が高い小説の例
商品性が高い小説に必要な3つの要素
小説家を目指すなら書くものは1つだけまとめ

その他の小説関係のnoteはこちら↓

小説家を目指すなら書くものは1つだけ

ずばり『商品性の高い小説』を書くべし!

なぜ商品性の高い小説を書くのか。結論からいうと『小説も商品』だから。商売だからですね。

小説家を目指すなら商品性の高い小説を書く

小説家を目指すなら商品性の高い小説を書きましょう。理由はさきほど述べた通り、小説も商売だから。

この資本主義社会で小説家として生きていくには、お金を無視できません。出版社がボランティアでない以上、プロの小説家としてやっていくには出版社が「売れる!」と、思えるような物を書かないと作家は本を出せません。

でなければ出版社が利益を出せず、生きていけませんからね。だからプロの小説家を目指すなら『自分の書きたいものを書いてはダメ』なんです。

出版できるのは芸術品ではない

どんなに文章が上手くても、その小説に商品性がなければ出版社は契約してくれないでしょうね。逆に文章がいまいちでも、商品性の高い設定の小説なら契約してくれる可能性があるというわけです。

マイナーなジャンルを書きたい!
俺は俺が書きたいものを書く!

そういう心持ちはあって良いと思います。ですが早くプロの作家としてデビューしたい場合は「そのままでは厳しい道」ということも片隅に入れておきましょう。

商品性が高い小説の例

商品性が高い小説の例を紹介していきます。

そもそも商品性が高い小説の定義はあるのか?というと、定義はないですが強いて言えば、流行っている(流行っていた)物。

その時代のトレンドをうまく取り込んだ作品が、商品性が高いと言えるでしょう。しかしそれ以上に大切な要素があります。

例を見た方が早いと思うので、下記に僕が思う商品性が高い小説と作品を5つ並べます↓

火花(小説)
だんご三兄弟(音楽)
ジュラシックパーク(映画)
夢をかなえるゾウ(小説)
トイストーリー(映画)

当たり前ですが『世に出ている』かつ『話題になった物』は前提として、商品性が高い物と言えます。なのでほとんどの物は商品性が高いわけです。

上記は特にその面が強いかなと思った作品(僕の独断と偏見)。いきなりですがこの5作品のうち「火花以外に共通している点」はなんだと思いますか?

──正解は、

幅広い年代が見て楽しめる作品という点

もっと言うと複雑でなく、理解しやすいという点もあります。大人も子供も見れて話の趣旨がシンプルで分かりやすい。これが商品性が高い小説の例です。

火花は典型的な商品性が高い作品

火花の作者はお笑い芸人の又吉さんですね。当時のピース(コンビ名)はバラエティでも、一定のポジションを持っていて知名度もありました。

特に又吉さんはその風貌からキャラクター性が高く、人気があったでしょう。そんな又吉先生が書いたのが『火花』。この火花は芥川賞を受賞して映画にもなりました。久々に文学というジャンルの本が流行ったわけです。

しかしそうなったのも、この火花の商品性が高かったからだと言えるでしょう。でも火花は『大人も子供見れて話の趣旨がシンプル』かというと?

そうでもないですよねww

では火花の商品性はどんな要素か。下記が火花の商品性としての要素の2点↓

売れている芸人が書いた
書いている人の見た目と小説のギャップ

正直芸能人が書いたら、それだけですでに商品性があるんですよね。それに加えて又吉さんという、一見素性が見えにくい人が書いたので「どんな小説なんだろう」と中身が気になります。

このように『書く人がすでに商品として成立している場合』は、子供が見なくても、多少複雑な作品でも商品性が高いと言えます。

売れる売れないに技術は関係ない時代

※少し脱線します

ちょっと考えてみても、芸能人が書いた小説や本などって売れているなと分かりますよね。

小説なら中身は絶対、専業作家の方が質が高いと思いますし、それこそ文豪たちが書いた表現には及ばないでしょう。それでも売れるのは、そこにすでに商品性があるから。

彼らにはすでに一定のファンがいるんですよね。ファンの中には『何が出ても購入するタイプ』もいるので中身関係なく売れることもあるでしょう。

商品性が高い小説に必要な3つの要素

商品性が高い小説に必要な3つの要素をまとめるとこちら↓

1年以内に流行った作品のジャンル
シンプルな物語かつ王道
R18に相当する過激な演出・表現がない

要素1 1年以内に流行った作品のジャンル

1年以内に流行った作品のジャンルでまずは書いていきましょう。流行ったジャンルで勝負しているのはプロも同じです。

2016年夏に『君の名は。』が歴史的なヒットをした後、2019年に天気の子が放映されるまで、男女の恋愛物の作品が多く作られたと思います。

例えば原作が発行されたのは2015年6月の『君の膵臓を食べたい』は2017年7月に映画が公開。2019年も『君と波に乗れたら』という映画が天気の子より一足先に公開されました。

もちろん必ず流行ったジャンルで勝負する必要はありません。しかし売る側(出版社)としてはやはり、流行ったジャンルの方がリスクを感じずに売りに出せるでしょう。

要素2 シンプルな物語かつ王道

シンプルな物語かつ王道な展開にすることで、老若男女にヒットしやすくなります。

もちろん中には複雑な作品を好む方もいます。しかしそれは『ある程度売れているプロ作家の作品だから』という場合があります。なので無名に近い一般人の我々が、いきなり複雑な作品を書いても読んでくれる人はすくないでしょう。

いわゆる王道な展開を進んだ方が無難です。

要素3 R18に相当する過激な演出・表現がない

R18に相当する過激な演出・表現がないことは、商品性が高い小説に必要な要素でもっとも必要なものです。小説のコンテストの応募条件でもあまり過激な演出・表現は好まれませんよね。

なのでコンテストを通過するためにも過激な表現は避けましょう。

流血や暴力シーンはあっても自然ですがやりすぎは厳禁。アダルトな物が書きたい場合は専用のコンテストや投稿サイトで活動しましょう。

小説家を目指すなら書くものは1つだけまとめ

出版社は芸術作品よりも商品がほしい
流行りのジャンルで勝負すれば読まれやすい
わかりやすい物語なら無名の作家でも多くの人に読んでもらえる

何を書けば良いのか。小説において正解はあるわけではありません。ただ、最低限できる商品性を高めることはしておきましょう。


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