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『君には、言えない』 感想

お久しぶりです。aoです。
天気が良い日は少しずつ日が長くなって、春らしさを感じますね。いやぁ日光はいいですね。
これまた久しぶりに小説を読了しましたので、感想を残しておこうと思います。

『君には、言えない』/こざわたまこ

撮影:わたし

今回読んだのは、こざわたまこ著の『君には、言えない』です。
正直に言います、ジャケ買いです。
岩倉ともみさんの写真が大好きなわたしには魅力的すぎるカバー写真でしたね…。
説明には、

憧憬、後悔、反発……あの日、言えなかった〝君〟への本当の気持ちを描く六つの短編集。

背表紙より

とあり、「単純な恋愛小説ではないんだろうなぁ」とは思いつつ、タイトルの切なさを感じるところにも惹かれて購入。
ただし、わたしは見ていなかった。帯にある言葉の全てを……。

友達、恋人、家族……
私たちはずっと    同じ関係で    いられるとは限らない。

帯より

恋人、友達、家族……。家族……。»»家族««!?
あ〜〜〜〜〜ミスったぁ〜〜orz (※わたしは恋愛小説だと思っている)

感想

恋愛小説だと思い込んで読んでた時は、「なんか思ったのと違うなぁ?」「微妙かもしれん」とか思ってました(当たり前)。
ただ、六篇あるうちの半分くらいからやーーっと気づき始め…^^;
最終的に「あ、こういう小説か」って分かったら、それはそれで面白い本だったなぁと思えました。

目次

いや、もちろん!社会派の小説としてはとても面白かったですよ!改題での発売とのことですが、今の時代の話題ピンポイントというか。同性愛とかネット社会とかオタク文化とか諸々。
個人的に刺さる話もありましたし。(「君の正しさ」とか)

ただ、わたしが勝手に恋愛小説だと思い込んでいたので、ちょっと微妙という感想というだけです💦

ao的には…

わたし的には、4つめの「君はアイドル」と、5つめの「君の正しさ」が好きでしたねぇ。

>「君はアイドル」
これはとある主婦と若い男性の話。援交!?ママ活!?的な危険さや、個人の性癖なんかも含みながら、新たな視点で物語が進んでいく感じが面白かったですね。あと、娘さんのスマホ使用やアニメ鑑賞に理解のない両親とそれに対する娘さんの行動とか、自分も学生時代にリアルに体験したようなこともあって、それもよかったです。

>「君の正しさ」
こちらもとある主婦と若い男性の話。ただ、前述の話と違うのは、この両者が両者とも、分かりやすいようで分かりにくい葛藤があること。福祉系の仕事なので、これは読んでてかなり面白かったですね。

さいごに

なんだかんだと書いてみたものの、結局は面白い本でした、ということですよ。
勘違いして買わなかったら、手に取ることもなかったでしょうし。
それと、短編集なので読みやすいです。文章も言い回しも言葉も特に難解なものもないですし!
ただひとつ言うと、結構社会派のテーマが多いので、「本読んでリフレッシュ✨」にはならないかなぁと( ˊᵕˋ ;)

でも、今の時代だからこそ深く考えられる内容であり、身近な問題に気付く機会にもなると思うので、いつもとちょっと違う本が読んでみたいな、という方にオススメです◎

次は……

精神科に通い初めて早2年数ヶ月…漫画から始めた活字リハビリも良いところまできました!積読中の本がまだまだある!
ので、次は、『あの夏が飽和する。』でも読み始めようかな、、と。
この前漫画版が出たんですよね、あの夏。曲やコンセプトが好きなのでとりあえず購入はしましたが、カンザキさんの意向と同じで進めたいので、やはり先に小説を読みたい……!漫画版はその後の楽しみに取っておきます🤲🏻´-

ということで、きっと次は あの夏 の感想になるかと思います。が、全然違うものを挟む可能性もあります笑

See you later💙

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