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こたつを片付けられずに梅雨



 拉餃さん、お忙しい時にお返事ありがとう。今日も変わらずお元気ですか?私は日々雨のせいか偏頭痛がひどくって、頭痛のしんどさを身をもって体験しています。低気圧なんてどっか行っておくれ…。

 なんだかんだ、SNSの方で繋がりがあったので、安否の確認はできていたけれど、その「なんだかんだ」のうちに春は終わり、急ぎ足での梅雨がやってきて、毎日湿度との戦い。

 拉さんところはすでに【湿の乱】の火蓋が切って落とされてたみたいやね。私の家でもとうとうおっ始まってしまいました…部屋のあちこちに置いている「水とりぞうさん」もすぐにタプタプになっちゃうし、(知ってる?)本は波打ってしまうしで、とにかく水っぽい。お風呂上がりにタオルで体を拭いてもタオルもちょっと湿気ってるので吸水が悪い!

 雨は嫌いじゃないですが、いつまで続くんだろうなっていう…。気がつくと夜はカエルの合唱が流れています。

 一昨日と昨日は晴れだったので、梅雨の中休みだな〜めっちゃ暑いな〜〜〜でも最高にいい天気だな〜って思ったのも束の間、今日は土砂降りの雨でした。なんて極端な。そして寒い。寒暖差すら極端。

 そして私…実は…もう6月が来るというのに、こたつを片付けていません。

 朝が寒いんだよね…。ついつい布団から出たらこたつに入っちゃうんだよね…。そろそろ本当に片付けないと、6月中頃までこたつがある状態になってしまうので、気合を入れないと。もう季節は一応夏なのに、なんだかあべこべだなあと思いつつ。

 …そんな時期があってもいいよね、多分。(だけどもう少し…もう少しだけ置いとくけどね…)


 そういえば、最近読了した本がとても面白かったんですよ〜!拉さんは読んだことあるのでしょうか、

 梨木香歩さんの『家守綺譚』とその続編『冬虫夏草』の2冊。

 実は結構前に、多分学生時代に、梨木さんの『西の魔女が死んだ』を読んだことがあって、他の作品も気になっていつつ、なかなか買うタイミングが掴めなかった作家さんでして、この度やっと買ったわけです。

 そこから読むに至るまでも、少し時間を要したのですが、読んだら読んだで、「なんでもっと早く読まなかったんだ…!!!」と思いました。きっと今がベストタイミングだったのだろうなと思う自分と、そうやって、早く読んでおきたかった、と悔やむ自分。どちらであれとにかくこの作品、とてもよかった、というわけです。

 詳しく語り始めると止まらなくなるのでかなり自重しますが、ちょっとだけご紹介。

 まず『家守綺譚』。舞台はおよそ百年前の京都。しがない物書きの男、綿貫征四郎が、亡友、高堂の実家の家守りを頼まれ、とある一軒家に住むところから始まります。

 ただ、征四郎の見えている「世界」は、私たちとは少し違っています。庭に生えているサルスベリの木に惚れられますし、死んだはずの高堂は、掛け軸の中から舟に乗ってやってきて、現実世界に出てきます。そして普通に会話をする2人。

 そのほかにも、狸や狐に化かされたり、河童を川で拾ったり、小鬼に会うしイワナが宿屋を経営しているし、懐いた野良犬はとっても賢くて「人望(?)」のある犬(名をジローと言い、あちらこちらの揉め事の仲介役になっていたり、困った人(や妖怪など)を助けてあげたりしている)だったりと、不思議な世界なのです。

 身近にある全ての自然物に命があり、妖も死霊も当たり前のように存在している世界。そしてその中で主人公の彼は、何事もなく受け入れて交流している、日々の記録が描かれている作品。『冬虫夏草』も同じですが、こちらでは、名犬ジローが行方不明になっちゃったので、彼を探しに征四郎が旅する話。2冊とも一気読みしちゃったくらいに面白かったのです。

 私だって河童に会いたいし、イワナの宿屋にも泊まってみたい。天狗も見てみたいし木々と会話したい。

 もしかしたらこの、自然からのメッセージを受け取ることや、目に見えないものを信じる、という感覚は現代に近づくにつれて忘れてってしまったものなのかもしれないな、と思ったのです。とはいえ、少しずつ、そういうものを信じる人も増えてきたな、というのも事実。私は小さな頃から👻が見える体質なので、「ありのまますべてを受け入れる」ということの大切さも改めて考え直したのでした。ぜひ読んでいただきたいよ、とっても素敵なので。


 これを読んでからずっと考えているのは、デジタルデトックスをしたい。

 あまりにも近いな、という自覚があるのに、離れることができない…という…。読書するときは離れたところに置いてあるけど、鳴っちゃうと気になってしまう。SNSとの距離も考えたいものです。この手紙を機にデトックスしてみようかな、と思っている所存です。

 必要な時だけスマホやiPadを触るようにしたい。ついつい、なんも目的もないのに開いちゃうんだよね…誰とでもすぐに繋がることができる環境が、スマホひとつで作られてい流から、1人だと自覚する隙間時間を埋めようとしてしまっている気がしたのです。それが恐ろしいことに、「良くないな」「なんだか自分じゃないみたいだな」とわかっているのに手や脳は自然とスマホを触ってSNSなどを開いちゃう、ということです。違和感を違和感として自覚してるのに自分から求めてしまう。脳が誤作動しているなって。

 これは危険だ…と反省したので、これから気をつけていこうと思います。メンタルが崩れている時に限ってこうなっちゃうみたいなことがあるので、パターン化しないように改善するぞ〜。そして質の良い読書時間創作時間・1人の時間を過ごしたい。何事もバランスだよね、人とも関わるけど自分の時間も大事。拉さんはそこらへん上手なので素敵だなと。

 

○  


 さてさて、拉さんの面白いドラマ紹介だったのですが、申し訳ない。

 私はドラマをほとんど観ぬ女…。

 なぜなら、1話でも見逃しちゃうと観る気が失せてしまうのです。途中から観るってのもだめなんだ……

 変なこだわりだとわかっていつつも、なんかできないんですよね。どうせならば一気見したい。

 私がテレビを観るのって、朝夕のニュースは必ず観るけど、金ローとか、土曜日朝の「ひつじのショーン」とか、同じく土曜日夜の「青空レストラン」くらいしか観ないんです。あ、あと月曜日の「鶴瓶の家族に乾杯」。「探偵ナイトスクープ」はごく稀に。

 こんな感じで、それらも観たい時だけ観るのです。小さな頃はTVっ子だったのですが…。ドラマを観る楽しみを持ちながら1日を生きてみたい。でも割と、私の周りはテレビを観る人が多いので、前回の自由律で詠んだ状況が生まれたのです。

 とはいえ拉さんの紹介、読んだだけでも興味は湧いたんです。

 ほんとよ?湧いたんだよ?めっちゃ面白そうじゃん…?あらすじも見たし紹介動画も観たけど確かに文学的だし…魅力的でした。

 でも、でももう、始まっちゃってるんでしょう…??


(調べたらもう7話も…オダギリジョー出てるしキャストもいいやん…)

 …レンタルされるようになったら一気見しようかな。笑



 拉さんは最近紅茶を飲んでいるということで。

 実は私も積紅茶の経験があるのです。というのもね、かの有名なKALDI、いろんな茶葉が売ってるじゃないですか。そこに絶対ある、あの、黒くて四角い箱に、猫のデザインの施されたメーカー、Janet!

 その中でもセイロンとアールグレイ(ともに100pのもの)を買いまして、まだ使いきれずにいます。かれこれもう1年以上は…。

 アールグレイはミルクティーにしますが頻度は少なく、一番余っているので友人にお裾分けしております。それでも余っています。個人的にセイロンやアッサムが好きです。あとルイボスティー。後味がスッキリしてるのが好みです。

 紅茶いいよねえ、体がほぐれる感じ。基本的に水か緑茶かお酒でできてる人間なのですが、紅茶を飲む時間ってちょっと特別だなって思っています。

 美味しいお酒の作り方というと難しいのだけど、私は基本的にお酒はその日の気分によって違います。(なんでも飲むので)だけど自分で漬けた梅酒はめっちゃ美味しいです。自分で割る角ハイボールも。自分好みの味を知ることが一番美味しいお酒を飲む近道かと思われます…いつか一緒に飲みたいね。


 そうそう、好きな香りで思い出したのだけど、拉さんはルームフレグランスとか使ってますか?ファブリックミストだとか。私ずっと、一本欲しいなと思いつつも買ったことはないんです。布団とカーテンにかけたいのだけど。

 清潔な香り、もしくは官能的な香りが好きです。清潔さと官能さは直結までいかなくとも繋がっていると思うのです。本能的な、人の弱みに触れてくるような、柔らかいところに触れてくる香り。

イランイラン・ジャスミン・ライスパウダー・白檀・ティーツリー・ゼラニウム・牛乳石鹸 などの香りが好きで、どの商品でも使われていたらすぐわかるくらいには気に入っています。 両極端ではある気がするのだけど、性的な印象とそういった清潔な清い印象のどちらも大事にしたくって。

最近気に入って使っている香水があって、J-sentシリーズの『和肌』というもの。川端康成の『眠れる美女』からインスパイアされているものなのだけどめっちゃいい香りなの。私といえばこれ、くらいにはなってる。もし見かけたら嗅いでみて欲しい、それが私です。笑

 拉さんはどんな香りが好きなのでしょう、なんかこう、ユニセックスな香りのイメージだなあ、カルバンクラインとか似合いそうだなとか…スッキリした白檀とか、スモーキーな香りが似合いそうなイメージもありつつ…うわあ知りたい。ぜひ教えてね。


 ○

 そして今回の拉さんの自由律俳句、

・道が細くなり会話が途切れた

ですが、そのときはきっと誰かと歩いていて、たわいもない話だとか、なんかちょっとした打ち明け話だとか、してたんやろうけど、道が細く狭まってきたから、歩き方とか列が変わっちゃってそっちに意識いっちゃって、ちょっと会話途切れちゃう、そしてまた切り出すのを待つのか聞くのか、みたいな状況が思い浮かびますね。もしくは電話。話しながら歩いていてもなるよね。拉さんはお散歩好きな方なので、よく歩いてるみたいやから、こういったシチュエーションが思い浮かぶんやろうねえ。

 私はもっぱらインドアだけど外の世界もみないとなーって思います。それこそ少し前に発売されたせきしろさんの『その落とし物は誰かの形見かもしれない』みたいに、歩いているといろんなものに出会うんだろうなって思って、外出できるようになったら散歩しまくりたいな…。

 


まだまだ梅雨が長引くので散歩と行っても難しい時期ではありますが。

日々健やかに過ごそうね。


ではでは長くなりましたが、最後に私の自由律俳句をいくつか。


・水気を切り忘れた

・うちのシンクはベコってならない

・タオルが水を吸ってくれない

・遠くを雨が走っているのが見える

・ここは四階だがカエルの鳴き声がすぐそこでする

・タオルケットに変えた次の日から寒い



青野佑季

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