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9月17日って秋の色してる


 読むのを控えて詠んでいるとどこまでもどこまでも限りなく言葉がふよふよしているし掴み損ねてばっかりだし外は嵐だしで、日中ほとんど集中できないままに夜になり、やっと言葉がやってきたのに「はん、あなたじゃダメね」とツンとしてどこかへ行ってしまう。才能がなさすぎるのだろうかと鬱々としてしまい、歌集をここで見てしまうと盗用するつもりはなくともなんだか学び取りすぎてしまいそうでやめる。仲良くなった歌人の方のネップリを見て羨ましいやら素敵すぎるやらで、やる気が戻ってきた。鳴かず飛ばずを今から考えるな。鳴かなくても勝手に飛べ。今はそういう時代だ。

 小説を読むときと短歌をつくるときの頭は全然違うところを使っているので、作るとなると本は読めない。切り返しっかりしなさいよ、ってことなのだけど、その切り替えの速度は、炭酸水の蓋をプシュ!って開けるような軽快さではなく、シャンパンのコルクを徐々に捻って抜くくらいのじわじわ感である。ポン!と抜ければこっちのものなのだけど。抜くぞ抜くぞ…の状態こそ時間の無駄なのだけど、こればかりは癖だ…歌人の方とのやり取りで短歌の筋トレなるもののアドバイスをいただいたので、これからはちゃんとやる。三日坊主にならない。いつでもどこでも炭酸水を飲みたい。

締め切りが迫るほど頑張れるタイプなのかもしれない、いや、追い込まれることで花開いたことが数回あっただけだが。(まぐれともいう)

 子どもの頃は夏休みの宿題は大体初めの方にやっておく派だったのに。どこで何があった、私の人生。

 さあもう少し頑張ろう。本は逃げないので。

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