ペン先から出る平筆の面

　諸事情で久々に布団で寝た。背中が布団とくっついた時、天井が迫ってきそうな圧を感じた。これが重力。めっちゃ背中伸びてるし、腰は痛くない。強いて言うならば枕がちょっと合ってないからごそごそしちゃうけど、うわ〜、布団で寝るって健康にいいな〜〜と当たり前のこと思った。（もっとほかに思いつかなかったのか。）朝は肌寒くて起きた。さすがに分厚い毛布が必要なので引っ張り出して干すことにした。ありがたいことにとても良い秋晴れだった。

　昼前まで読書して、ドストとプルーストを読む。なんとなく気づいてはいたのだけど二人して個性がありまくるので（そこがいいんだが）物語のもつ雰囲気も違うし得られる感情も違うので、紅茶とコーラを交互に飲んでいるようなもんだなと思い胸焼け回避のために一旦両方を視界の外へやった。そして今自分が欲しいのはプルーストの方だったのでそっちを読む。ところが集中が続かなかったので読書をやめ、ストレッチを行なった。体は結構柔らかい方だが続けていないと伸びが悪いし痛い。開脚したまま前にぺったりつくことはできるけど固まった体はすぐに戻ろうとする。凝っているんですよねこれが。あえて追い込んでやった。

　筋トレも大事だけれども柔軟体操もしっかりやることで体の血の巡りが良くなるし、思考が整ってくれる。運動することで思考が整うと言うことはいろんなところで散々言われていることだとは思うけれど、実際ちゃんとやってみないとわからないもので。呼吸一つ吸い方と吐き方を丁寧にやるだけでも違う。体って正直にできているのだ。当たり前のことだけどね。欲のせいで乱れちゃうから、意識して整えた方がいいね。ほんと健康って大事だなあ。（と言いつつ今日も布団は敷こうとしてはいない）

　そうこうしているうちにお昼はすぐにやってきて、冷蔵庫にあるものを適当に食べて（トマト食べた）いたら、なんだか久々に絵を描きたくなった。昨日、嫌われ覚悟の自分の性質みたいなのを日記に書いたからちょっと吹っ切れたのかもしれない。

　iPad開いた。iPadペンシルを使うのも久々だったのでバッテリー切れだった。急速充電させた。

　いつも使っているのはプロクリエイトというもの。課金なしで十分筆の数が揃っているから楽しめる。でも使いこなせてはいなくて、下書き用のレイヤーと色塗り用のレイヤーが数枚作るのと、ペンはスケッチ用のHBペンと色塗り用にガッシュのみ。他の使い方はあまりよく分かってなくて、（重ねるだとかオーバーレイだとかなんとかは全くわからない）とりあえず自分が使い勝手の良いものだけで描いている。後模写しかできない。オリジナルの絵は難しい。

　本当は背景も机もあったけど諦めた（満足してしまった）。お気に入りのキャンドル。色を重ねている時、（ああこのままで本当に完成できるのだろうか…）という不安が一瞬よぎるのだけれど、夢中で色を重ねまくっているといつの間にかいい色が出来上がっていたりする。最後に炎と、その光を描き込むと一気に『キャンドルっぽいもの』から『キャンドル』へと変わった。光って本当に大事だね。命が宿ったような瞬間。とても好き。

　みたままに描くことが楽しくて描いているので、なんの捻りもないのだけれど、思いつきでも描きたいものを描くことで自分を肯定している。今日も楽しかった。

　またいい被写体あったら描こうと思う。気分転換に。

（日記の最後に少しだけ過去作置いておきます、もうTwitterには多分既出なのだけどね）

　そして夜はドストを読んでいたんだけど、読み終わる前にはた、と思いつく。（これ、何巻まであるんだっけ？）

　調べてみたら光文社のって全部で5巻あった。待ってくれどのブックオフにもあって3までだったぞ…？2は確実に買えるとして、3はなんかもうない気がするんだよなあ、おろろ？これはもしや詰んでる…？

　いや、普通に本屋で買えよ、と思うでしょうが、その本屋にもなかったことを知っている。あ、あれ…？これは…まずいな…？？？？？

　メルカリで探してみようか。もしくは新刊を取り寄せてもらおうか。一旦読むのをやめてもいいのだけど、ああ、続きが気になるぞ…となってはいます。だってさあ、これ絶対2から面白いやつじゃん、2は買うよ！買ってくるよ！！でも3から5よ！！君たちをどこで手に入れればいいの。できるだけ出費控えようとしてる魂胆筒抜けかもしれないけれどさ。読書好きなら新刊買えよ、の声がどっかから聞こえる気がしないでもないけれども、ブックオフヘビーユーザーなんですよねわたし。助けられながら読んでるんです。ほぼ。（後10月は新刊で欲しい本がたくさんあるからである）ドストの沼へはまだ片足突っ込んでるくらいなので自力では抜け出せると思うんだけど。

　わたしのドストとプルーストの生活はまだまだ長い。

　（わたしの一番好きなインク）

（わらび餅フラペチーノが美味しかったのを思い出す）

（友人の愛犬。目がとても綺麗な子だった。）