M-1グランプリ2021感想

お笑いを愛する一人の日本人として、今日開催された2021年M1グランプリに触れないわけにはいくまい。そう思って、筆を取った次第である。

いきなり脱線するが、今年は嬉しい動きがあった。自分は海外在住のため、M1グランプリをリアルタイムで地上波で見ることはできないのだが、今年はYoutube公式アカウント（「M-1グランプリ」チャンネル）が各コンビの漫才が終わり次第Youtubeに動画をアップロードしてくれていたので、殆どタイムラグなく全ネタ見ることができた。僕のような海外住まいの人間には本当にありがたい動きだ。公式アカウントの動き一つで救われる海外在住邦人がいることを、ここに記しておきたい。

それでは、本題に入る。

2021年のM1グランプリ、優勝したのは錦鯉。
おめでとうございます。
最終決戦の「猿を捕まえる」ネタの、「森の中へ逃げ込んだ！」から絶妙な間を置いての「じゃあいいじゃねえかよ」は腹を抱えて笑った。

錦鯉は、去年のM1でその存在を知って、今年一年間、「有吉の壁」や「ゴッドタン」等をはじめ、自分の好きなバラエティ番組でよく見かけるようになって、ひそかに応援していたコンビ。苦労人の成功は、ドラマがあって良いなあ。

その他、今回のM1で個人的に面白いと感じたのは、ロングコートダディと真空ジェシカ。

ロングコートダディは、数年前に「千原ジュニアの座王」というテレビ番組で知り、堂前さんの大喜利や替え歌があまりに面白くて、ファンになった。今回のネタは、転生して肉うどんにされる話で、堂前さんと兎さんのキャラクターがそれぞれ存分に活かされたネタだったように思う。最終決戦のネタも、見てみたかった。

真空ジェシカは、去年のM1の予選でその存在を知ったのだが、ボケ（川北さん）の切れ味が鋭く、ツッコミ（川俣さん）のワードセンスと声が良いので、一発で好きになった。今回は一日市長のネタだったが、たぶん今年のM1で一番笑った。罪人と書いてつみんちゅと読んだり、お詫びして定時制入りますとか、二進法で2の数字を表すとか、おばあちゃんは全員文系だと思ってたとか、あとから思い出し笑いしてしまうような印象的な掛け合いが多かった。真空ジェシカも、もうひとネタ見てみたかった。

その他のファイナリストもみんな決勝に向けて仕上げてきていて、改めて、本当にすごい祭典だなと思わされた。エントリーされた全芸人の皆さんに、大きな拍手を送りたい。

「M1グランプリの決勝」＝「年の瀬」である。
もうすぐ、2021年が終わる。
M1で笑わせてもらった、この勢いのままに、今年も笑って年を越せますように。

おわり