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歴史がある

いつも私が利用する最寄りのバス停。

道路拡張で道が綺麗になったついでにバス停にも屋根がつけられた。

ベンチもボロッボロの壊れかけの木製ベンチだったのが、再生プラスチックを使われているという黒のお洒落な物に変わった。

真夏は熱を帯びてとてもじゃないが暑くて座れないのは置いておいて。

ベンチはどのバス停にもある訳ではない。

都会や道幅が狭いところにはもちろん設置されていない場合が多い。

しかし、田舎になると道幅も広くて車通りも少ないバス停というより広場みたいな所もある。

そんなバス停にはいつ誰が置いたのかわからないが、個性的なベンチが置かれていたりする。

ベンチというよりも椅子だったりソファだったり。

一番驚いたのが反社会的な事務所にあるような立派な革張りのソファが置いてあった事もある。

こんな田舎にそんな立派な革張りの大きなソファはとても目立っていた。

広告が付いているベンチは寄贈されて置かれているのだろうとわかるのだが、こういった自己主張の激しい椅子やソファはきっと公式な物ではないだろう。

座るところがなかったのでよくバスを利用する人が自分用に置き始めたのかもしれない。

もしくは誰かの善意で置かれたものか。

若干、不用品を不法投棄している気もするが。

きっとバス停にも誰にも語られない沢山の歴史があるのだろう。

なんて事を思いながら今日も私はバスに乗る。

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