招かざる者
優雅な午後のひと時を満喫している時だった。
突如、凄まじい羽音が鳴り響く。
目の前を飛ぶ黒い物体。
とうとうこの家にもGが!
と、思ったら黒い方のカメムシだった。
毎年寒い季節になると暖かい場所を求めて玄関から侵入しようとしてくるのだ。
いつの間に家の中に入っていたのか。
私が気付くと同時に我が家の猫も瞬時にカメムシをロックオン。
二、三発猫パンチをしたところで私に阻止される。
刺激を与えられたカメムシは強烈な臭いを発しているが、何とか割り箸とビニール袋で回収して事なきを得た。
しかし、だ。
猫パンチをした猫の手にはカメムシの臭いが着いてしまった様子。
しきりに臭いを嗅いで舐めている。
舐めても大丈夫なものなのだろうか…?
そのまま家の中を歩き回られても嫌なので猫を洗うことにした。
近々洗う予定だったのでいい機会だ。
本格的に寒くなる前にさっさと洗ってあげよう。
お湯をかけた猫の手からはふんわりとカメムシの匂いがしたとかしなかったとか。
猫には災難だったかもしれないが、私の重い腰を上げてくれてありがとう。
今年もあと二ヶ月。
少しずつやり残した事を消化していこうと思う。
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