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十年前に完結させた物語をもう一度完結させた話

「ニライカナイの童達」という物語を、個人サイトで完結させたのは2012年のこと。
その続きの構想(第二部)が下りてきたのが、2017年。
そして第二部を書き終え、完結させたのが2022年の1月。
驚くことに、たしかめたらちょうど十年が経っていました。
狙ったわけではなく、偶然今年に完結させられたのは、なんだか運命的なものを感じて仕方ありませんでした。

今作は琉球風ファンタジー。
書き始めた当時は図書館で資料を集めて、色々と調べたことを覚えています。
琉球王朝や文化には元々興味があったので、資料を読むのは苦にならなかったです。
とはいえあくまでファンタジーなので、もちろん史実どおりではなく、色々とアレンジしました。
なかなか進まなくて不定期かつゆっくり連載でしたが、なんとか私は2012年に「ニライカナイの童達」を最後まで書き、「完」という言葉を最後に打ちました。

2017年、再開することになって、またまた色々と関連書籍を読んだ覚えがありますが、第二部の舞台はがらりと変わるので、どちらかというと第一部の加筆修正に役立った感じです。

2012年から2022年、色々ありました。
その間に旅行で三度目の沖縄に行ったり、スランプになって筆を折ったり、また小説を書き始めたり、公募に挑戦し始めたり、受賞して初めての著書を出したり、某感染症禍で世界がガラッと変わったり。

本当に長い付き合いとなりました。
今でも主人公のククル、ヒーローのユルをはじめとする今作のキャラクターたちは私のなかに生きていて、泣いたり笑ったりしています。
また後日談や番外編を書くつもりです。でも、本編は終わってしまった。
正直なところ、達成感と淋しさがないまぜになった感情を、未だに昇華しきれないでいます。

今回話題にあげた「ニライカナイの童達」はこちら↓
完結済みですので、よかったら是非。
心血注いで書いたつもりです!


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