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【そもそもAO入試とは?】社会の流れからAO入試を考察

・そもそもAO推薦入試とは何か?

簡単に説明すると、一般的な学力試験だけではなく、他の今までの活動、興味のあること、人間性など様々な視点からみられる入試です。
そのため、大学によって異なりますが、志望理由書、自己推薦書、活動報告書などを提出し、面接、小論部、グループディスカッションなどを実際に大学に受けに行けます。

分かりやすく例えるならば、「告白」のようなものです。高校生が、自分のことをアピールし、どこが好きなのかというラブレターを大学側へ書く。そして実際に会いに行く。大学側が高校生の書いたラブレターを見て、実際に会い心奪われたら、合格。逆に全く心が動かなったら不合格。このようなイメージだと思ってもらって結構です。

そのため、一般受験のように定員が決まっているわけではなく、その人が良ければ合格するという今までの偏差値型の教育と大きく異なります。また、当たり前ですが、決まった答えは一切ありません。100人合格したとしても100人の合格の仕方があります。

・一般入試と何が一番違うのか。

それは間違いなく、問に対して答えがあるかないか、だと思います。一般入試は多くの知識をインプットし、それらをアウトプットします。一方AO入試は、自分が大学で何を学びたいか、将来何をしたいかなど答えがない問題にチャレンジします。

最近では、一般入試とAO推薦入試の割合がほとんど1:1になってきています。

そしてこれからも、AO入試が増えてくるのではないかと考えられています。というのも現代社会の構図変化が背景にあるからです。

・現代社会の変化と大学入試

海外と比較すると日本の英語教育は良くない、教育自体が遅れている、受験戦争の意味が分からないなど多くのことが言われています。頭が良いと言われることも多いですが、、。

海外と比べて何が遅れているかというと、学生が自分の頭で考え行動することだと思います。「受験勉強の時に頭めちゃめちゃ使っているよ」という人もいるかもしれませんが、ここでいう頭を使うというのはフォーマットが一切決まっていない問題に対して自分なりの回答を見つけていくということです。

以前までは決められた答えのある問いに対しては得意な日本人は今までは価値がとてもありました。

第二次世界大戦後、圧倒的に「もの」が足りなかった時代では、生産力を上げるために同じ仕事をこなせる大量の人材が必要であり、決められたことを忠実に着実にできることがよいとされていました。大学入試にもその影響が表れ、尋常でない膨大な量のインプットとアウトプットが求められたのだと思います。

しかし、今の社会はどうでしょうか。すでに「もの」はある意味飽和状態、また昔大量に必要であった人材も現代ではロボットやAIがやってくれます。決められた範囲の仕事なら、ロボットやAIの方が人間よりもはるかに間違いも減り、優秀だといると思います。これから先、さらにテクノロジーが発達してくれば、決められた単純作業に多くの人は必要なくなると考えられます。

つまり、従来式の一般受験の大量インプット、アウトプットが、あまり意味を見出さなくなります。

その一方で、ロボット、AIの得意分野ではない自分の頭を使い、考え、行動することが今後より一層大事になってきます。正解のない問いにチャレンジする、このことが大事になります。こうした社会の流れが、AO入試が増加している背景にあると思います。

・まとめ

・AO入試とは「告白」に似ており、自己アピールをし、大学が欲しいと思ったら合格できる入試。

・一般入試との違いは問いに答えがあるかどうか。AO入試は答えのない問題にチャレンジしていくこと。

・社会の大きな変化が原因で、これから一般入試のような決められたことを確実にやれる人材より、自分の頭で考え、行動できる人材が必要になってくる。→AO入試増加の背景にあると思われる。

一つ勘違いしてほしくないのは、一般入試のような物事をインプットすることもとても大切です。インプットがそもそもなければ自分の頭で考えることもできません。なんでも調べられる時代だからこそ、自分の頭に知識を入れて様々なことを考えることが大事になってくると思います。しかし、知識だけを入れた頭でっかちになってももったいないので、AO入試のような考えも必要だと思い紹介しました。

次回の投稿では、具体的にAO推薦入試にはどのような種類があるのか、どんな書類が必要かなど紹介していきます!

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